手に職をつけたいと転職でクリエイティブ職を目指す方も多いと思います。
特に新型コロナの影響でテレワークの導入が推進されましたが、実際のところ営業職や販売職といった職種ではテレワークの実施が難しく、クリエイティブ職への転職したいという方が増えてきています。
そこで今回は、未経験からでもクリエイティブ職への転職成功率を上げるコツと、おすすめの転職サイトをご紹介します。
クリエイティブ職への転職事情
クリエイティブ職の転職は狭き門
デザイナーや、ゲームクリエイターなど、クリエイティブ職への関心は高く、
と考える方も多いのではないでしょうか。
また、求人数が他の職種に比べて少ないという側面も。
dodaの2020年の4月転職求人倍率レポートによると、全体の求人倍率が2.58倍なのに対し、クリエイティブ職の求人倍率は1.56倍という結果に。
また、クリエイティブ系の職種に関心はあっても、書類選考にポートフォリオの提出が必須となっていたり、転職にある程度のスキルが必要となるため、興味はあっても応募するのに躊躇してしまうという声もあります。
クリエイティブ職の転職に求められるスキル
クリエイティブ系と一括りにしていても、実際には、クリエイティブ職にはさまざまな種類があり、それぞれ役割や求められるスキルも異なります。
クリエイティブ職には、
- デザイナー
- 動画・映像などの編集
- 制作ディレクター
- ライター
- 出版・印刷
- 広告
などがあります。
ほとんどの職種に共通するスキルとしては、
- パソコンのスキル
- コミュニケーション能力
- タスクの管理能力
が挙げられますが、それ以外は選ぶ職種によって異なります。
たとえば、デザイナーを目指すのであれば、Photoshopやillustratorなどのデザインをする際に使用するソフトの使用経験の有無やスキルが求められます。
Webディレクターを目指すのであれば、扱うコンテンツやサイトへの知識や、進行能力、さらには人員やコストの管理などが求められます。
さらには、扱うコンテンツがWeb上のものなのか、紙なのかによってもやり方が異なる場合があります。
未経験からの転職は難しい?
クリエイティブ職は求められるスキルが特殊であり、未経験者にとってはハードルが高く感じられると思います。
しかし、企業によっては、
- 若い人材を育成したい
- 新しいアイディアを出してくれる人材が欲しい
などの理由から、未経験者でも、採用を行っている企業も多くあります。
特に、Webライターやデザイナー、動画編集などといった職種は、特別な資格がないため、趣味で行ったブログのやイラストの作成実績なども実務経験としてみなすところも増えてきています。
と、最初から転職をあきらめてしまうのではなく、仕事以外での実績を含め、企業の採用担当者にアピールすることが大切です。
クリエイティブ職への転職には期間がかかることも
クリエイティブ職への転職は、他の職種に比べると、なかなか転職が決まらないこともあります。
良い求人を見つけても、応募条件を満たしていなかったり、スキルが足りなかったりしてしまうと、せっかくのチャンスをつぶしてしまうこともあります。
クリエイティブ系への転職成功率を上げる極意
転職成功率を上げるための極意は5つ
それでは、未経験者でも転職を成功させるポイントについて見ていきましょう。ポイントは5つあります。
1.志望動機を明確にする
未経験者だと当然、スキルや実務経験は経験者には及びません。
未経験から転職となると、その分専門知識や身につけるべきスキルも多くなるため、
- なぜその職種に転職したいのか
- 転職先でどんな経験を積み、会社に貢献したいのか
の2つの軸を作り、転職先の企業へ入りたいというはっきりとした意思と熱意を伝えることが大切です。
こう言うと、
と疑問に思う方も多いと思いますが、クリエイティブ職は一般的な職種に比べ、コツコツと業務をこなし、実績を積んでいくことが大切となります。
なぜその企業を選んだかを伝えるためには、企業分析を行うことが必要となります。
たとえば、ゲームのデザイナーとして活躍したい場合、
など、他の企業と比べて工夫している点や、その企業ならではの取り組みを具体的な例を挙げて示すことで、意欲をよりアピールすることができます。
2.ポートフォリオで実績やスキルをアピールする
他の職種と大きく異なる点は、ポートフォリオの提出を必須としている企業が多いという点です。
しかし、クリエイティブ職以外の方にはあまりなじみがなく、意味が分からない、作成したことがないという方も多いのではないでしょうか。
出典:マイナビクリエイター
ポートフォリオに最低限書くべき項目としては、3つあります。
- 職務経歴や職種などのプロフィール
- 使用できるソフトや対応できる言語などのスキル
- 将来の方向性
あとは、
- 自分の手がけた作品リスト
- 作品や成果物のどの部分を担当したのか
などを自分のセンスで構成する必要があります。
この時、テンプレート通りに作成するのはNGです。
未経験者の場合、ポートフォリオの作成が求められないケースもありますが、趣味として手がけた作品があれば、実績として用いるのもおすすめです。
3.専門学校などでスキルを磨く
特に未経験からの転職の場合、独学でやるよりも専門学校に通った方が専門知識やスキルを確実に学ぶことができ、さらには面接や書類選考でも学校に通っていたことがアピールできるため、選考も有利に進められます。
独学でスキルを磨くことも可能ではありますが、習得までになかなか時間がかかるもの。
4.クリエイティブ専門の転職エージェントを利用する
転職エージェントでは求人の紹介や、提出書類の添削、面接対策など、手厚い転職支援が受けられるため、未経験者でも転職を有利に進められます。
クリエイティブ専門の転職エージェントを利用するメリットとしては、
- クリエイティブ業界に精通した転職コンサルタントにアドバイスをもらえる
- 作成したポートフォリオを事前に見てもらうことができる
という点です。
その点、クリエイティブ専門の転職エージェントを利用すれば、扱っている求人はクリエイティブ職のみのため、専門知識を持ったコンサルタントに相談できるという安心感があります。
また、クリエイティブ職の選考を左右するポートフォリオを転職コンサルタントに見てもらうことができるところもあります。
サイト名 | 特徴 |
---|---|
レバテックキャリア | ・IT・WEBのエンジニア、デザイナーの求人に特化 ・高年収専門の転職エージェントサービスあり |
GEEKLY(ギークリー) | ・IT・Web・ゲーム業界に特化 ・独自の非公開求人が多く、求人数が多い |
マイナビクリエイター | ・Web・ゲーム・IT業界の求人に特化 ・ポートフォリオを作成できる無料サービス「MATCHBOX(マッチボックス)」の提供 |
イマジカデジタルスケープ | ・Web、ゲーム、IT、映像業界に特化 ・独自開発のヒューマンスキル診断ツール「PiiT(通称:ピット)」が利用できる |
ReDesigner(リデザイナー) | ・デザイナーに特化 ・会員限定の非公開デザインコミュニティあり |
他にも、各転職エージェントによって、特徴や使用できるツールなども異なります。
特に注目しておきたいのが、マイナビクリエイターです。
マイナビクリエイターでは、「MATCHBOX(マッチボックス)」という無料のツールでポートフォリオを作成することができます。
出典:マイナビクリエイター
Webにも紙にも両方対応しているため、
というときにもすぐに利用することができ、簡単に作成することができます。
ReDesignerはデザイナーに特化した転職エージェント、レバテックキャリアではフリーランスやハイクラス専門のサイトがあるなど、展開しているサービスもさまざまです。
5.複数の転職サイトを利用して情報を集める
また、複数の転職サイトを登録しておくことで、情報収集にも使えます。
・転職活動を始めるときにおすすめの転職サイト→「【2020年】おすすめ転職サイト!転職5回全て年収アップの転職のプロが「絶対」におすすめしたい転職サイト比較ランキング」へ。
クリエイティブ職の転職には熱意と準備がもっとも重要
転職成功に導くためには、しっかりとした準備と熱意が大切です。
特にポートフォリオは今後の選考にも大きな影響を与える可能性もあるため、作成期間をしっかりととり、納得いく作品を作るよう心がけましょう。
自分の思ってもいないところでセンスやスキルを見出される可能性もあります。
クリエイティブ職への転職でおすすめの転職サイト
1位.Green(グリーン)
運営会社 | 株式会社アトラエ |
応募方法 | 自分で直接応募 |
専門分野 | IT、WEB |
登録ユーザー数 | 約60万人 |
求人更新頻度 | - |
公開求人数 | 17,229件 |
未公開求人数 | 0件 |
新着求人数 | 3,182件 |
「転職」口コミ平均DATA
回答数 | 男性比率 | 正社員比率 | 転職前年収 | 転職後年収 | 年収上昇率 | 転職までの日数 | 満足度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1人 | 100% | 100% | 290万円 | 320万円 | 110% | 90日 | 9.0 |
クリエイティブ職の転職でおすすめする理由
ベンチャー企業など成長志向の高い企業が多く、スカウト意欲のある企業が集まっているため、登録している企業からスカウトが来やすいというメリットがあります。
また、カジュアル面談などで応募前に採用担当者から話を聞ける点もGreenの特徴と言えるでしょう。
2位.リクナビNEXT
運営会社 | 株式会社リクルートキャリア |
応募方法 | 自分で直接応募 |
専門分野 | 総合 |
登録ユーザー数 | 約910万人 |
求人更新頻度 | 週2回 |
公開求人数 | 40,209件 |
未公開求人数 | 0件 |
新着求人数 | 4,713件 |
「転職」口コミ平均DATA
回答数 | 男性比率 | 正社員比率 | 転職前年収 | 転職後年収 | 年収上昇率 | 転職までの日数 | 満足度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
42人 | 57% | 69% | 347万円 | 393万円 | 113% | 75日 | 8.0 |
クリエイティブ職の転職でおすすめする理由
リクナビNEXT限定の求人も多いため、他の転職サイトでは探せなかった好条件の求人を見つけられることもあります。
検索機能も使いやすく、転職診断などのコンテンツも充実。レコメンド機能やスカウト機能も使えるため、効率よく転職活動を進めたいという方にもおすすめです。
ただ、クリエイティブ職メインで転職を考えている方からすれば求人数が少ないため、クリエイティブ専門の転職エージェントとの併用をおすすめします。
3位.doda
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
応募方法 | 自分で直接応募 |
専門分野 | 総合 |
登録ユーザー数 | 約540万人 |
求人更新頻度 | 週2回(月・木) |
公開求人数 | 60,181件 |
未公開求人数 | 43,255件 |
新着求人数 | 7,675件 |
「転職」口コミ平均DATA
回答数 | 男性比率 | 正社員比率 | 転職前年収 | 転職後年収 | 年収上昇率 | 転職までの日数 | 満足度 |
クリエイティブ職の転職でおすすめする理由
自分で求人を検索できるほか、スカウトサービスが利用できたり、転職コンサルタントから求人紹介を受けることもできるため、多くの求人を見つけることができます。
まとめ
ですが、ライターやデザイナーなど職種によっては未経験からでも転職が可能な求人もあり、転職時点でスキルや実績がなくても、教育体制を整え、若い人材を育成しようとしている企業もあります。
また、転職サイトやクリエイティブ専門の転職エージェントを上手く利用することも大切です。
という方は、今回の記事を参考に、クリエイティブ職への転職を成功させましょう。