転職サイトでの応募の際に欠かせない自己PR。
スキルや経歴に加え、自己PRを重視して選考を行う企業も多く、自己PR文の書き方によっては選考通過率が大きく変わることもあります。
ですが、志望動機や職務経歴とは異なり、どんなことをアピールするのも自分次第なので、
- 自己PRを書くのが苦手・・・
- どう書けばいいのか分からない・・・
という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、内定率を上げる自己PRの書き方のコツとよくあるNG例を解説します。
転職サイトの自己PR次第で転職成功率が変わる
そもそも自己PRはどんなところが見られている?
転職サイトの応募フォームや、職務経歴書などで書くことが多い自己PR。
と自己PRに何を書いていいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
転職サイトから応募の時点では、まだ企業の採用担当者は応募者に会ったことがなく、実際にその人が
- どんな能力を持っているのか
- どんなことを考え仕事をしているのか
- 実際に転職先の企業でどんなことに貢献できるのか
を知るために、自己PRの提出が求められます。
つまり、自己PRで自分の魅力をアピールし、
- 会ってみたい
- 一緒に働きたい
と思ってもらうことが転職サイトなどでの自己PRの目的と言えます。
自己PRは選考を左右する重要なもの
自己PRは企業に自分を売り込むためのものです。
と思ってしまいがちですが、実は自己PRは選考で重視されています。
リクナビNEXTが企業の採用担当者に行ったアンケートによると、「履歴書で重視しているのは?」という問いに対し、志望動機が70%と一番多く、次いで自己PRが67%という結果に。
同じくリクナビNEXTのアンケートでも、「採用担当者が会いたいと思う応募書類とは」という質問に、65%が「これまでの経験がどう活かせるかが書いてある」、62%が「自分なりの言葉で書かれている」と回答。
志望動機や自己PRは当然、自分が言いたいことをアピールすることが大切なのではなく、採用担当者が何を求めているのかを意識して書くことが大切です。
そのため、
- これまでの経験がどう活かせるのか
- 自分なりの言葉で活かせるのか
という2つのポイントを踏まえて書くことが、自己PRを作成する上で重要だということが分かります。
自己PRを書く上で欠かせないポイント
そのため、まずは自己PRを書く上で欠かせないポイントをおさえておきましょう。
1.自分の強みやアピールポイントを棚卸しする
自己PRは、自分の強みや魅力を売り込むものです。
営業職、事務職と職種によっても細かい業務内容が分かれている場合もあります。
2.応募する企業がどんな人材を求めているのかを考える
同じ業務内容でも、企業や募集を行う背景によって、求める人材も異なります。
たとえば、チームのリーダーや管理職の募集なのに、
と自己PRで書いてしまうと、リーダーとしての資質が足らないと思われてしまう可能性も。
3.読み手を意識した文章を心がける
よく、自分の強みやアピールポイントを伝えたいあまり、長々と自己PRを書いてしまったり、自分のアピールしたい強みをいくつも書いてしまう方もいますが、これはNGです。
自己PRでは、仕事での考え方や実績、スキルなどが見られるのはもちろんのこと、文章をまとめる能力やプレゼン力を問われていることもあります。
自己PRで選考通過を目指す
中途採用では、自己PRや志望動機よりもスキルや経歴が重視されると思ってしまいがちですが、業務を行う上で、その人の考え方や仕事の仕方など、仕事に関わる総合的な要素で選考が行われるところもあります。
特に、未経験から他職種・業種に挑戦する場合には、業務内容よりも、過去の職種でどんな考え方で仕事を行い、どんなことを経験してきたのか、そして転職先でどんなことを活かせるのかが重要な選考ポイントとなります。
営業職が初めてでも、
飲食店で接客業を行ってきました。新規オープン当初からスタッフとして立ち上げに携わり、地域への声かけや、イベントの提案などを行うことで、お客様がいない状況から、現在では月に目標○億円に対し、○億円の売り上げを達成し、自社の利益に貢献してきました。
この経験から「先を見通す力」や、新規顧客を獲得するための「提案力」を身につけることができました。
営業職としては初めてではありますが、前職での経験を活かし、顧客のニーズを引き出し、新たな提案をしていけたらと考えています。
このように、前職での経験や強みをアピールすることで、未経験からでも内定をつかむチャンスを得ることができます。
転職サイトによっては自己分析に役立つツールや企業の口コミ情報など、自己PR作成に役立つコンテンツが充実しているところもあります。
→おすすめの転職サイトの記事はこちらからチェック
内定率を上げる自己PRの書き方とよくあるNG例
内定率を上げる自己PRの書き方のコツ
1.結論から話す
採用担当者はどんな能力や魅力を持っているのかをまずは知りたいと考えています。
そのため、書き出しに一番強調したいアピールポイントを持ってくることで、採用担当者の印象にも残りやすくなります。
どんな文章でも一番印象に残りやすいのは書き出しの部分と言われています。
2.業務内容を詳しく記載する
前職でどんな業務を行っていたのかによって、転職先で活かせる力も変わってきます。
たとえ未経験からの転職でも、売り上げの管理やデータ入力など、多くの職種で役立つ仕事もあります。
3.実績や経験を具体的なエピソードで書く
実績や経験は自己PRの核となる部分でもあります。
- コミュニケーション能力がある
- 先を見通す力がある
と抽象的に書いても、実際にその能力があるのかどうかの判断がつかず、評価することができません。
そのため、具体的なエピソードを添え、
4.企業へ貢献できる点を伝える
企業がもっとも知りたいことは、
ということです。
そこで、
5.文章は8割から9割程度で簡潔にまとめることを意識
転職サイトでは自己PR記入欄が設けられ、300文字から500文字程度の文字数が設けられています。
と思ってしまいがちですが、簡潔に伝えたいことをまとめることも重要です。
6.最後に文章全体を見返して
最後に、文章全体を見返して、
- 読みづらくないか
- 誤字・脱字がないか
- 伝えたいことは伝えられているか
など、文章全体を確認するようにしましょう。
急いで書いてしまうとミスも多くなるもの。紙の書類であれば見直す方も多いと思いますが、転職サイトの応募フォームでは油断をしてしまいがちです。
自己PRでよくあるNG例
という場合は、もちろんスキルや経験不足である可能性もありますが、自己PRなどの提出書類の内容から落とされてしまっている可能性もあります。
1.例文に載っている文章をそのまま書く
転職サイトの転職ノウハウ集などで、職種や業種ごとに自己PRや志望動機のサンプルが載っていますが、サンプルはあくまで参考として捉えることが大切です。
2.アピールしたい点が多くまとまりがない
など、アピールしたい部分が多くなりすぎてしまうのもNG。
3.企業の業務内容と合っていない
事務職として転職したいのに
とアピールしてしまうと、営業職の方が向いているのでは?と採用を見送られるケースもあります。
4.自己PRなのに謙遜してしまっている
自己PRなのに、
など、自分ではなく、他の人の実績として書いてしまっていないか注意しましょう。
もちろん他の人の協力は不可欠でありますが、自己PRは自分の魅力を伝え、アピールする場です。
周りの人の協力があって達成したという場合には、
このように、
- どのように周りのに協力を仰いだのか
- 協力して業務を行う際に心がけた点はどこか
などを伝えることで、自分の魅力をアピールすることが可能です。
自己PRを工夫して内定を勝ち取る
書類選考では面接のように会って話すわけではなく、文章上ですべてが評価されてしまいます。
- 見やすさを意識する
- 自分の言葉で書く
この2点を意識し、自分なりのエピソードや魅力で、自己PRを作成することが大切です。
まとめ
自己PRは、採用担当者や企業に対して自分を売り込むことが目的であり、企業によっては志望動機や自己PRを重視して選考を行うところもあります。
そのため、まずは
- 自分の強みやアピールポイントを棚卸する
- 応募する企業がどんな人材を求めているのかを考える
- 読み手を意識した文章を心がける
また、内定を勝ち取るためには、周りと差をつけ、印象に残る自己PRを作成することが重要。
- 結論から話す
- 業務内容を詳しく記載する
- 実績や経験を具体的なエピソードで書く
- 企業へ貢献できる点を伝える
- 文章は8割から9割程度で簡潔にまとめることを意識
- 最後に文章全体を見返して