転職エージェントで年収は上げられる!?転職エージェントに年収交渉を依頼するメリットと年収交渉を依頼する際の4つのポイント

転職エージェントでは専任のコンサルタント(キャリアアドバイザー)に求人の紹介や選考対策、そして年収交渉を行ってもらえるため、転職を確実に成功させるためにも利用しておきたいもの。

でも、

man
転職エージェントで本当に年収アップができるの?

と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

転職エージェントでは選考対策や転職アドバイスを行ってもらえることもメリットですが、年収交渉をエージェントに代わりに行ってもらえるということが最大のメリットと言えます。

そこで今回は転職エージェントに年収交渉を依頼するメリットと年収交渉を依頼する際の4つのポイントについて解説します。

teacher
  • 転職エージェントで確実に年収アップをはかりたい!
  • 転職エージェントの利用の仕方を知りたい!

という方必見です。

転職エージェントに年収交渉を依頼すべき理由とは?

転職エージェントを利用した方が年収アップできる?

転職エージェントとは、求人の紹介や転職支援を行ってくれる人材紹介サービスのことを指しています。

転職活動には転職サイトも主流ですが、転職のプロにアドバイスをもらったり転職活動のさまざまな支援を行ってもらえるため、転職エージェントを利用するという方も多くいます。

実際に、マイナビエージェントの調査によると、「実際に転職活動をする際に登録したサービスは?」というアンケートに対し、転職エージェントのみを利用した人が26%、転職サイトと転職エージェントの両方を登録したと回答した人が29%という結果に。

出典:マイナビエージェント

全体の約45%が転職エージェントを利用しているということが分かりました。

転職サイトでは、求人の検索や応募、スケジュール管理、企業とのやり取りなどを全部自分の力でやらなければなりませんが、転職エージェントでは求人の紹介から選考対策、スケジュール調整など、専任のコンサルタントからの手厚いサポートが受けられるため、効率的に転職活動を進められるという点がメリットと言えます。

転職エージェントはいわば転職のプロです。

転職者のキャリアやスキルを正しく把握し、希望条件などを考慮した上で求人紹介を行ってもらえるため、ミスマッチを起こしにくく転職成功へと導きやすくなります。

また、専任のコンサルタントは業界知識や企業情報にも詳しく、情報提供を受けつつ、応募する企業に合った選考対策を行ってもらえるため、企業が求める人物像をつかみやすく、選考通過率を上げられるという点も魅力と言えるでしょう。

そして、特に年収アップの際に欠かせないのが「年収交渉」です。
teacher
転職で企業から提示される年収をそのまま受け入れて転職する方も多いのでは?
man
確かに年収交渉ってしたことがないかも・・・

企業は社内での給与水準をもとに、求人広告を出しています。

その後、転職者のキャリアやスキル、前職での待遇などを考慮して年収が決定されますが、最初に提示された年収よりもなかなか上げてもらえないのが実状です。

そこで、転職者の希望をしっかりと伝え、年収を上げてもらうためには企業への年収交渉が重要です。

年収交渉は転職者自身で行うこともできますが、

man
年収交渉を行うことで評価が下がってしまったらどうしよう・・・

と年収交渉を行うのを躊躇してしまう方も。

転職エージェントに年収交渉を代行して行ってもらうことで、最初に提示された条件が悪かったとしても年収アップへとつなげることができる可能性があるのです。

転職エージェントに年収交渉を依頼するメリット

man
自分で年収交渉を行っても結果は変わらないんじゃないの?

と思ってしまいがちですが、転職者自身が交渉を行うよりも、転職エージェントに年収交渉を行ってもらう方がメリットが多くあります。

teacher
年収交渉を依頼するメリットを5つ解説します。

1.企業に提示できる金額を把握している

年収交渉と言っても、ただやみくもに希望の年収を提示するだけでは当然上手くいきません。

業界や企業によって年収にも限界があり、高い年収を提示しすぎてしまうことで、

staff
別の会社に行った方が希望を叶えられるだろう・・・

と企業側が感じてしまい、内定獲得が難しくなるケースもあります。

その点、転職エージェントでは業界の平均年収や企業が提示する年収条件などを把握しているため、企業側に提示できる適切な金額で年収交渉を行うことができます。

もし転職者が求める年収が市場価値に合っていなかったり、企業側が提示できる年収額を超えてしまったりしている場合には事前に転職者に伝えてもらうことができるため、企業に交渉を行う前に適正年収を知ることができます。

企業側に無謀な年収交渉を行ってしまうのはリスクが伴います。

そのため、事前に転職エージェントに相談を行い、年収交渉の可否を確認しておくと良いでしょう。

2.企業と対等な立場で年収交渉できる

企業と転職者は、雇う側と雇われる側の関係になります。

そのため、キャリアやスキルによっぽどの自信がないかぎり、どうしても転職者の方が立場が弱くなってしまいます。

提示された年収に納得していなかったとしても、

man
雇ってもらえるならそれでいいか・・・

条件を妥協して内定を承諾してしまう方も多くいます。

しかし、企業と転職エージェントでは対等な立場で年収交渉を行えるため、交渉が上手くいきやすいというメリットがあります。

3.客観的に転職者の良さをアピールできる

一般的に企業が一度決めた年収などの条件を変更するのはなかなか難しいもの。

社内の平均年収なども考慮して決めるため、年収をむやみに引き上げてしまうことで、もともと働いている社員よりも年収が上がってしまうと、他の社員のモチベーションも下がってしまう可能性があります。

もともと提示していた年収を引き上げることに慎重になる企業もあるため、企業側に年収を上げてまで

staff
この転職者を採用したい!

と思わせる必要があります。

そこで転職エージェントを利用することで、転職者自身の自己PRだけでなく、転職のプロから見た転職者の良さをアピールできるため、転職者の魅力が伝わりやすくなります。

自己PRだけではなかなか転職者の魅力は伝えきれないもの。

転職のプロである転職エージェントから推薦をもらうことで、年収を上げても良いと思える根拠を示しやすくなります。

4.年収交渉のノウハウを熟知している

転職エージェントは、転職に関するノウハウを熟知している転職のプロです。

当然、一般の転職者よりも年収交渉のノウハウを持っています。
特に年収交渉では交渉を行うタイミングや年収相場などを知ることが重要となるため、年収交渉のノウハウを熟知している転職エージェントに企業との交渉を行ってもらうことは強みと言えるでしょう。

5.自分では言いづらい交渉も代行してくれる

年収や待遇などはなかなか自分では言い出しづらいもの。特に面接で希望年収を聞かれても、なかなか自分の希望を伝えられないという方も多いのではないでしょうか。

実は面接で希望年収などを聞かれた時点で、ある程度内定を出した際の年収水準は決まっています。
そのため、面接後に自分で年収交渉を行おうとしても、年収などの条件を今さら変更できないという企業も多いのです。

年収交渉はタイミングがかなり重要となります。

man
言い出しつらい・・・

と思い、年収交渉の機会を逃してしまっては元も子もありません。

そこで、転職エージェントに代わりに年収に関する希望を交渉してもらうことで、言い出しづらい希望条件や懸念点なども伝えることができるのです。

転職エージェント側にも実は年収交渉をするメリットがある

転職者には年収交渉を行うメリットが多くありますが、転職エージェントは企業側になかなか言い出しづらいことを交渉することになります。

そのため、転職者の中には、

man

「転職エージェントに年収交渉を依頼すると嫌がられそう・・・」

「無料で利用できて年収交渉までしてもらうのは悪い・・・」

と転職エージェントに年収交渉の依頼をすることを躊躇する方もいます。

しかし、年収交渉を行うことは実は転職エージェント側にもメリットがあります。

それは、転職エージェントが受け取る企業からの報酬は内定時に提示された年収によって変わるということが関係しています。

転職エージェントでは転職者が無料で利用できるかわりに、企業から採用の成果報酬を受け取ります。

報酬額は一律ではなく、担当した転職者が内定時に提示された年収のおよそ30%だと言われています。

そのため、年収交渉を行うことで内定時の年収が上がれば、転職エージェントが受け取る報酬も上げることができるのです。

たとえば、最初に提示された年収が500万円だった場合、契約料率が30%だとすると、

500×30%=150万円

ですが、年収交渉で年収600万円に上がったとすれば、

600×30%=180万円

となり、報酬が30万円もアップすることになります。

実際にここまでの年収アップはなかなか難しいですが、少しでも年収アップをはかり転職者が採用されれば、転職エージェント側の報酬も増えるため、転職エージェントにとっても利益となる可能性があるのです。

年収交渉は積極的に依頼すべき

転職エージェントを利用することで、自分ではなかなか行いづらい年収交渉も代わりに行ってもらうことができ、年収アップもはかれるため、年収交渉は積極的に依頼すべきだと言えます。

転職者だけでなく転職エージェント側にとってもメリットがあるため、年収交渉についても親身になって行ってもらえる可能性が高いです。

ただし、かならず年収アップができるというわけではなく、企業や業界によってはあまり高い年収を提示できない場合もあるため注意が必要です。
事前に転職エージェントに希望年収について相談しておくと年収交渉もスムーズにいきやすくなるため、積極的に相談するようにしましょう。

転職エージェントに年収交渉を行ってもらう際のポイント

年収交渉を依頼するときのポイント

では実際に年収交渉の依頼をどのようにすればいいのでしょうか。

年収交渉を依頼するときには4つのポイントがあります。
teacher
ポイントを1つ1つおさえ、年収交渉を成功へと導きましょう。

1.自分の適正年収と業界の年収相場を知っておく

man
年収600万円以上で転職したい!

と思っていたとしても、これまでの転職者のキャリアや実績、さらには業界の年収相場によっては、応募する業界や企業で希望どおりの年収を提示できない場合もあります。

そのため、希望年収を定める前に、自分の適正年収や業界の年収相場を知っておくことが大切と言えます。

自分の適正年収や市場価値については転職エージェントから判断してもらうことも可能です。

もし希望通りの年収が難しいという場合にも、転職に関するアドバイスをもらうことができるため、企業との応募に移る前に自分の適正年収や希望する業界の年収相場について聞いておくと良いでしょう。

2.最低年収と希望年収を決めておく

年収交渉を行う前に、希望年収のほか、最低年収を決めておくことが大切です。

よく希望年収だけを決め、年収交渉を行ってしまう方も多いですが、必ずしも年収の希望が通るわけではありません。

提示している年収によっては、企業側から「期待に沿えないから」と内定を出してもらえなくなる場合もあります。

提示年収よりも少し低くなったとしても確実に年収アップをはかることが重要。

そのため、希望年収だけでなく最低年収まで決めておき、自分と企業の間で妥協点を作っておくことが大切です。
また、事前に転職エージェントに希望年収と最低年収を伝えておくことで、希望どおりの年収の提示が難しい企業をあらかじめ省いてもらえる場合もあります。
転職エージェントとの面談の際には正直に年収の希望について伝えておくようにしましょう。

2.早めに転職エージェントに相談する

年収交渉を行う際には早めに転職エージェントに相談することが必須です。

年収交渉はタイミングが重要です。

いざ年収交渉を行おうと思っても、場合によってはもう年収交渉を行うことが難しい場合もあります。

特に転職エージェントからの紹介で選考が進む場合、企業も内定を出す前提で動いていることもあります。

最初に転職エージェントから希望年収や希望条件などを共有されている場合もあるため、年収の希望がある場合には早めに転職エージェントに相談し、年収交渉のタイミングなども含めて依頼することが大切と言えます。

4.年収アップの裏付けとなるキャリアや実績を整理しておく

年収を上げるためには、ただ希望を伝えるだけでは上手くいきません。

年収アップの裏付けとなるキャリアや実績を伝えることで、企業に

staff
年収を上げてでも採用したい!

と思ってもらえることが大切です。

そのため、自分のキャリアや実績について事前に整理しておき、年収交渉のための材料を作っておくようにしましょう。
転職エージェントからも年収を確実にアップさせるためのアドバイスをもらえるため、年収交渉を行う前に転職エージェントに相談しておくことが重要と言えます。

年収交渉を依頼する際のNGポイント

転職エージェントに年収交渉の依頼を行う際に注意しておきたいポイントもあります。

teacher
年収交渉を確実に成功させるためにも、NGポイントも見ておきましょう。

1.内定をもらった後に交渉しようとする

年収交渉=内定をもらった後

というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

実は内定後に年収交渉を行うのはNGです。

企業側は内定を出す前に、希望条件やスキル、キャリアなどを踏まえた上で最終的な提示条件を決定しています。

そのため、内定後に年収交渉を行ってしまうことで、提示された年収を踏まえた上で再検討を行わなければいけなくなります。

場合によっては、

  • 条件を呑めないのであれば内定は取り消しする

ということもあります。

内定後に年収交渉を行うのではなく、面接などを行う前に転職エージェントに相談することが大切です。

転職エージェント側も希望条件などをあらかじめて聞いた上で求人の紹介を行っているため、企業の提示条件が呑めないとなると、今後の求人紹介の仕方も変わってきます。

最初の面談時に大体の希望年収などが聞かれるため、この時に希望年収や最低年収を伝えておくのがベターです。

2.現年収を偽って申告する

企業や転職エージェントに現年収を偽って申告するのはNGです。

前職の年収を考慮した上で転職後の年収を決定するということも多く、前職の年収は一種の判断基準となっています。

少しでも条件を良くしようと現年収を偽って申告してしまう方もいますが、年収や経歴などで虚偽の申告をしてしまうと、嘘が発覚した場合、内定が取り消されてしまうこともあります。

現年収を含め、自分のプロフィールには嘘をつかず、素直に伝えることが大切です。
また、転職エージェントとの最初の面談で虚偽のプロフィールを登録または申告することもNGです。

面談などで伝えた情報は応募先の企業にも共有されることも多く、企業側は転職エージェントからもらった情報をもとに選考を進めます。

そのため、万が一転職エージェントに伝えた情報と企業に伝えた情報が異なる場合、こちらも選考の中止や内定の取り消しにつながることもあるため注意が必要です。

3.年収だけにとらわれすぎている

年収交渉を行うことも転職者の権利ではありますが、年収だけにとらわれすぎてしまうのもNGです。

面接では業務内容重視という態度であったとに、後から年収などの条件が足されてしまうと、企業側から一貫性がないと不信感を抱かれる可能性もあります。

もちろん年収などの交渉を行うことも大切ですが、企業側の配慮を忘れずに。

年収交渉を行う場合には、年収を上げる裏付けとなる実績やスキルなどがあるかどうかを考えた上で行うようにしましょう。

希望年収は最初に伝えておくことが大切

企業との選考が進んでいる間には年収や希望条件などのことはなかなか考えられないもの。

しかし、内定後に年収の交渉や待遇について掛け合っても、すでに内定条件が決定されてしまっている場合もあります。
企業に応募する前であれば条件の見直しなども行いやすくなるため、転職エージェントに年収の相場や交渉のタイミングを含めて最初に希望を伝えておくようにしましょう。

まとめ

転職エージェントでは、転職のプロである専任のコンサルタントから求人の紹介や転職のアドバイス、選考対策などを行ってもらえるため、転職成功がしやすいというメリットがあります。

特に年収交渉は自分ではなかなか言い出しづらい年収や待遇面の交渉を転職エージェントに代わりに行ってもらうことができ、年収アップにもつながりやすいため、積極的に依頼すべきと言えます。

転職エージェントに依頼する際のポイントは

  1. 自分の適正年収と業界の年収相場を知っておく
  2. 最低年収と希望年収を決めておく
  3. 早めに転職エージェントに相談する
  4. 年収アップの裏付けとなるキャリアや実績を整理しておく

の4つです。

転職エージェントに早めに相談し、希望する年収などを伝えておくようにしましょう。

ただし、年収交渉の際には注意点もあります。

  1. 内定をもらった後に交渉しようとする
  2. 現年収を偽って申告する
  3. 年収だけにとらわれすぎている
年収交渉を行うタイミングや現年収などによっては企業に交渉ができない場合もあるため、注意しておきましょう。

年収交渉を行うことで、転職後の年収も大きく変わります。

teacher
自分の希望年収と照らし合わせた上で、良い条件で転職できるよう転職エージェントを上手く活用しましょう。

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