転職で確実に年収アップできる7つのコツを徹底伝授!おさえておきたい年収問題からアピールポイントまで解説

転職する上で気になるのはやっぱり「年収」などの給与面の待遇。業務内容や職場環境ももちろん大切ですが、今よりも年収をアップさせたいという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、転職で確実に年収アップできる7つのコツを解説します。年収を上げる前に知っておくべきポイントや、年収をアップさせるアピール術までご紹介します。

teacher
  • 転職で今よりも年収を上げたい
  • 自分の市場価値や適性年収を知りたい

という方は、今回の記事を読んで、自分の仕事に見合った年収を貰うポイントをおさえておきましょう。

転職で年収アップは叶う?おさえておきたい年収問題

man
転職したけれど、年収が下がった・・・本当に転職で年収アップは叶うの?
teacher
結論から言うと、「転職=年収が必ず上がる」というわけではありません。

転職するときの企業選びのポイントとして、「年収どれくらいか」「給料がどのくらいアップするのか」を挙げる方も多いと思いますが、高年収の転職先を見つけるのはなかなか難しい問題です。

そもそも、今もらっている年収が適正であるかどうかによっても、年収の基準は変わるもの。

年収を上げるためには、まず年収についての正しい知識が必要となります。

転職で年収をアップできる人・できない人に分かれる

まずは、本当に転職で年収アップさせることができるかについてです。

10%以上アップ 10%以上ダウン
転職1年目 31.00% 40.00%
転職2年目 40.70% 38.20%

出典:リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査 2019データ集」より作成

上の表は、リクルートワークス研究所が2019年に全国15歳以上の男女6万人を対象に行った就業調査の年収の増減状況の結果を一部抜粋したものです。

転職1年目では年収が10%以上アップした方が全体の約31%、逆に約40%が年収10%以上ダウンしたと回答しています。転職2年目では、約40%がアップ、約38%がダウン。

年収がアップした人の割合が増えているものの、年収が上がっている人と下がっている人の割合は同じくらいとなっています。

このデータから推察すると、転職3年目以降は年収がアップする人の割合が増えていく可能性もありますが、それは転職する前の企業でも同じことが言えるため、一概に転職したから年収が上がったと言えるとは限りません
直近の年収で見るよりは、長い目で見て、年収が上がるかどうかを見極め、転職先を検討することが何よりも重要です。

年収をアップさせるために事前にやっておくべきこと

  • 転職で年収が逆に下がってしまった
  • なかなか高年収の求人に巡り合えない

このような悩みを抱える方も多いと思いますが、年収が上がらなかったからと言って、転職に失敗したとは言い切れません。

実は、年収が上がらないという方の多くは、企業の給料や年収の仕組み、さらには自分の市場価値について知らない可能性があるのです。

そうならないためにも、転職活動を始める前に、事前にやっておくべきことをご紹介します。

1.転職する業界の年収の相場を知る

転職する業界によって、平均年収は大きく異なります。

そのため、転職する業界ごとに年収をチェックしておき、今もらっている年収が適正かどうかを確認しておくことが大切です。

出典:doda「平均年収ランキング最新版【職種別】」

こちらの表を見ると、専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)や企画・管理系は年収が500万円以上と高い傾向にありますが、クリエイティブ系や事務、販売、サービス系などは300万円台と低くなっています。

まずは業界ごとの平均年収を知っておくことで、年収に対する大きなズレをなくすことができます。

また、年代や役職によっても、年収に差が出やすくなります。

企業によって、実力重視で給与査定を行っているところもありますが、年功序列で給与ステージが決まってくるところもあります。

転職会議などの口コミ情報サイトで受けたい企業の平均年数を知ることもできるため、こちらも上手く活用しましょう。

出典:転職会議

また、業界によっては、なかなか年収が上がらないケースもあります。

転職の軸を年収などの給与面や福利厚生にするのか、業務内容ややりがいにするのかにもよりますが、高年収を目指したいというのであれば、金融系専門職やコンサルティング系など高年収が目指せる業界に転職を検討することも大切です。

2.希望年収のビジョンを明確にしておく

自分の転職したい業界の平均年収が分かったら、次は希望年収について考えましょう。

転職で高年収を目指したい場合でも、

  • 「できる限り年収を上げたい」
  • 「今よりも上がればいい」

と、希望年収を決めていなかったり、消極的に考えている方も中にはいます。

しかし、年収についてきちんと意識することでやるべきことが変わってくるため、希望年収を決めておくことが重要です。

「今よりも少しだけ年収を上げたい」というだけなら、福利厚生が充実しているところや資格手当があるところを目指すだけで変わる場合もあります。

「できる限り年収を上げたい」となると、今よりもスキルを上げ、経験を積んでいく必要も出てきます。

希望年収によって、今後の転職活動の仕方や転職先の決め方にも大きな差が出ます。

そのため、年収についてそこまで具体的な意識をしたことがなかったという方は、明確な数字として希望年収を考えることをおすすめします。

また、明確な希望年収が定まっているかどうかで、実際の企業側の担当者との年収交渉の結果も変わってきます。

「いくらでも良い」と消極的になってしまうことで、「仕事の意欲がない」「成長志向がない」と思われてしまう可能性もあるため、希望年収はできる限り早い段階で決めておくよう心がけましょう。

3.自分の強みやアピールポイント明確にしておく

忘れてはいけないのが、「自分の強み」や「アピールポイント」です。
面接やその後の年収交渉でありがちなのは、自分の希望ばかりを通そうとしてしまうことです。

企業側がもともと提示している月給や年収を大きく変える場合には、企業側にもそれなりのメリットが必要となります。

  • 営業担当者として〇〇年やってきたことが転職先でも活かせる
  • 〇〇人のマネジメント経験があり、自分がリーダーとして引っ張っていける
このように、自分の強みやアピールポイントなどを整理していくことで、面接で有利に働くだけでなく、年収交渉にも大きな役割を与えるため、自己分析をしっかりと行っておきましょう。

4.転職サイトのツールを使う

転職サイトを使って転職活動を行っている場合には、転職サイトの診断ツールを使うのもおすすめです。

typeでは、市場価値診断テストを無料で受けることができます。

出典:type「市場価値診断テスト」

現時点のビジネス基礎力や特性などを数値化し、これまでの会員データの職種・年齢別平均給与データと照らし合わせることで、適正年収を知ることができます。

転職の失敗例としてよく挙げられるのが、自分の市場価値を低く見てしまう、あるいはその逆で高く捉えてしまうことにあります。

低く見積もってしまうことで低い年収のまま満足してしまったり、高く見積もってしまうことで年収交渉で失敗してしまうことも・・・。

自分の市場価値を正しく知ることで、希望年収を定め、年収アップを見据えた転職活動を行うことができるため、転職サイトのツールも上手く利用するようにしましょう。

→おすすめの転職サイトをもっと知りたい方はこちら

「転職=必ず年収が上がる」わけではない

これまで見てきたように、転職することで必ず年収が上がるということではありません。

長い目で見れば年収が上がることがあっても、転職してすぐに年収が上がる人は全体の30~40%ほどです。

大切なことは、自分の市場価値を正しく知るということです。業界の平均年収や年収推移を知った上で、どのくらいの年収を目指すかどうかが重要なポイントと言えるでしょう。

転職で年収をアップさせる7つのコツ

man
「転職=必ず年収アップできる」わけじゃないなら、年収アップさせるコツなんてないんじゃないの?
teacher
年収をアップさせるためには7つのコツがあります。1つ1つのポイントをおさえ、確実に年収アップへと繋げましょう。

転職で成功するためには準備とアピールが大切

転職で成功するためには、「事前準備」と「アピール」が大切です。
ただ高年収の企業を探して応募するだけでは、年収アップするどころか、内定をもらうことができない可能性もあります。

がむしゃらに応募するのではなく、きちんとした準備を整え、企業を見極めた上で企業側に採用したいと思ってもらえるようにアピールすることが大切になります。

これは年収アップに限らず、転職活動を進める上でも重要なポイントと言えるので、1つ1つしっかりと行っていきましょう。

1.実績や経験などから、企業が採用するメリットを伝える

事前準備の段階で分析した自分の強みやアピールポイントを踏まえた上で、企業側が納得できるメリットを伝えることが重要です。
実績や経験もなく、ただ単に希望年収を伝えてしまうと、ガツガツとした印象になり、採用担当者が引いてしまいます。

高い年収を提示して採用を行っている場合には、企業側は

  • 即戦力としてとりたい
  • 会社の成長のために優秀な人材が欲しい

と考えています。

そのため、企業側が高い給与を払ってでも採用したいと思うようなメリットを伝えることが大切です。

たとえば、管理職の求人の場合、

前職でも〇〇人のマネジメントを行い、個別のMTGを設けたり、日報を書いてもらい業務量を調節したりすることで、1人1人のモチベーションを上げ、チームとして機能させるための仕組み作りに貢献してきました。その結果、〇〇個のチームの中から営業成績で2年連続1位を獲得し、目標売上を120%超えることができました。その実績から、御社の新規プロジェクトのリーダーとして率いていくことができると考えております。
具体的にやってきた業務内容やスキルなどから実績を伝え、実際に企業に採用された場合に何ができるかを明確にすることで、企業側に分かりやすくメリットを伝えることができます。

2.年功序列ではなく、実力が重視される企業を受ける

年功序列を採用している企業だと、入社して希望通りの年収を貰えるまでに時間がかかる場合があります。

さらに、提示されている年収について交渉を行おうとしても、他の従業員の給与についても見直さなくてはいけないため、交渉自体ができるとは限りません

そのため、確実に年収をアップさせたい、年収交渉を行いたいという場合には、実力が重視される企業を受けることも大切です。

特にインセンティブを設けているところや、ベンチャー企業は年収が上がる可能性が高いと言えます。

インセンティブに関しては、自分の入社後の頑張りに左右されるため、確実に年収アップできるとは限りませんが、実績やスキル次第で入社時点で給与自体を見直してくれるところもあります。

企業の平均年収やインセンティブが出た実績などを確認した上で、こういった実力が重視される企業を受けることも1つの手です。

3.同じ業界の企業を複数受ける

同じ業界の企業を複数受けることも実は重要なことです。

面接や内定後に、「他の企業を受けているか」「選考がどのくらい進んでいるのか」を聞かれることがあります。

この質問の意図として、優秀な人材を他の企業にとられたくないという思惑があります。他の企業に先を越されないためにも、早めに内定を出したり、他の企業よりも良い条件を提示したりしようとする企業も出てきます。

そのため、同じ業界の企業を複数を受けることで、企業にプレッシャーを与えることができるのです。
このとき、同じ業界というのが大きなポイントです。

複数の業界をバラバラに受けていると、逆に転職の軸がぶれていると、企業側にマイナスイメージを持たれることもあります。

別の業界を受けてはいけないというわけではありませんが、面接などでは別の業界の選考の話はなるべく避けた方が良いでしょう。

4.エージェントを利用する

年収をアップさせたい場合には、エージェントの利用もおすすめです。

エージェントでは一般公開されていない求人も多く、中には応募者が殺到するのを避けるために、あえて高年収の求人を一般公開せず、エージェントで紹介していることもあります。

そのため、エージェントを利用することで、同じ企業でも上のポジションでの求人があったり、業界大手の新規プロジェクトなどの求人を見つけることができたりするなど、好条件の求人に出会える確率を上げることができます。

また、エージェントの転職サポートとして、年収交渉を行ってもらえるというのも大きなメリットです。
自分ではなかなか聞けない条件面の交渉を行ってもらうことができるため、転職サイトだけでなく、エージェントの利用を検討するのも良いでしょう。

5.資格取得をしたりや経験を積んでおく

業界の平均年収や自分の市場価値を調べていくうちに、経験が足りなかったり、実績を作れていなかったりと、自分の強みだけでなく弱みを見つけることもあります。

他業界はもちろんのこと、同じ業界であっても、高年収を目指すためには、企業側が採用するメリットとなる実績やアピールポイントを作っておく必要があります。

自分が目指す業界の転職成功例を知ることで、自分に足りないものが見えてくる場合もあります。転職で確実に年収アップをはかるためには、転職に向けて現職で基盤を作ることも大切です。

資格の取得など、まずは今できることを考え、すぐに転職をするのではなく、転職に向けての基盤づくりの時期を設けるのも賢い選択です。

6.実績や職歴、スキルはきちんと記入する

つい年収交渉や面接でのアピールに目を向けてしまいがちですが、面談時間は限られており、自分の魅力を伝えきれない場合もあります。

また、自分では思っていなかったスキルや実績に着目されることもあるため、履歴書や職務経歴書のスキルや実績は漏れなく記入しておくようにしましょう。
特に転職サイトのWeb応募フォームでは、簡単に応募ができてしまうため、つい空白が多くなってしまったり、資格の記入漏れが起こってしまったりする可能性もあります。

履歴書や職務経歴書は、自分でじっくり吟味してから提出できる重要な書類です。

採用担当者の目に留まりやすいように、履歴書や職務経歴書はきちんと時間をかけて作成するようにしましょう。

7.年収交渉はタイミングを待って

年収交渉をする際、つい焦って自分から希望年収について伝えてしまう方もいますが、これはNGです。

企業にガツガツした印象を与えてしまい、年収交渉が上手くいかなくなってしまいます。

一方的に提示するのではなく、年収交渉はタイミングを待つことが重要です。

面接で年収について聞かれることがありますが、面接の途中で交渉を行うのは避けるようにしましょう。

企業側が提示している給与よりも少し高めの金額を言っておくと、今後の年収交渉につながりやすくなります。

転職には企業と転職者の交渉が大切

お金の話はなかなかしづらいものですが、聞かずに損をしてしまうよりはきちんと企業側と交渉することが大切です。

その時、ただ一方的に自分の希望を伝えるのではなく、転職する業界の年収事情や企業の給与システムを知った上で、企業側に「採用したい」と思ってもらえるようにアピールすることがポイントです。

アピールを行うためにも、まずは自分の経験を見つめなおしたり、企業分析を行ったりするなど、事前準備もしておきましょう。
teacher
生活に関わる重要なお金の問題だからこそ、きちんと考えた上で、転職活動を進めていきましょう。

まとめ

転職すれば必ず年収がアップするというわけではありません。

自分の目指す業界や自分の市場価値を知った上で、まずは年収について正しく知り、希望年収を定めることが大切です。

その上で、年収をアップさせるために「事前準備」と企業への「アピール」を怠らないことが何よりも重要と言えます。
  1. 実績や経験などから、企業が採用するメリットを伝える
  2. 年功序列ではなく、実力が重視される企業を受ける
  3. 同じ業界の企業を複数受ける
  4. エージェントを利用する
  5. 資格取得をしたりや経験を積んでおく
  6. 実績や職歴、スキルはきちんと記入する
  7. 面談交渉はタイミングを待って
teacher
転職で年収アップするための7つのポイントをおさえて、転職成功へと導きましょう。

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