転職エージェントはいわば転職活動におけるパートナーとなる存在。
求人の紹介や面接日の調整など、転職活動をしていく上で転職エージェントにお世話になることも多いですが、転職エージェントへの感謝を伝え方に悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、転職エージェントに感謝を伝える方法とお礼メールの書き方を解説します。
転職エージェントにお礼メールは送る?送らない?
転職エージェントへのお礼は必須ではない
という方にとって心強い存在となるのが転職エージェント。
転職のアドバイスや求人紹介、応募書類の添削、面接指導など、さまざまなシーンでその時に必要な転職支援を受けることができるため、多くの転職者が利用しています。
そんな転職活動においてさまざまなシーンでお世話になる転職エージェントへのお礼の伝え方に悩む方も多いのではないでしょうか。
と転職エージェントへお礼を伝えることに躊躇してしまう方もいます。
大手総合転職エージェントのリクルートエージェントでも「お礼は不要」と回答しています。
出典:リクルートエージェント
転職エージェントからしてみれば、転職者の転職をサポートするのが仕事。
そのため、
と身構えすぎる必要はないのです。
転職エージェントに感謝を伝えるにはメールがベスト
転職エージェントへのお礼は必須ではないとしましたが、転職エージェントに限らず、誰でも感謝の気持ちを伝えられたら嬉しいもの。
特に仕事上でお世話になった人にお礼をするのと同様に、転職エージェントにもお礼をすることで、転職者自身の人柄を伝えることができます。
実際に、転職エージェントにお礼を行っている転職者も多く、感謝の気持ちを伝えたことで、転職エージェントから喜ばれたという声も多く見られます。
お世話になった転職エージェントのお兄さんにお礼のメールしたらものすごく感激した様子の長文メールが返ってきた。感想メールは得意中の得意だからな
— noi (@noi_chu) June 11, 2020
人への感謝は全力で伝えたいタイプなので、今年になって少し落ち着いてから、お世話になった転職エージェント一人一人直接会って、気持ち程度のお菓子と、目を見て正直な気持ちとしっかりお礼伝えてきた。
感謝を伝えにいったらものすごく喜んでもらえて逆に感謝されてこっちが帰りルンルンで帰った
— Chisaki@何語でもおしゃべり (@tall616) February 1, 2020
そのため、感謝の気持ちを伝えたいというのであれば、転職エージェントにお礼を伝えることも良いと言えるでしょう。
と思う方も多いかもしれませんが、電話や対面だと、その分転職エージェントの時間を割いてもらう必要があり、担当者の都合によってはかえって迷惑になってしまう可能性もあります。
転職エージェントへお礼メールを送るべき理由
転職エージェントへのお礼は任意ではありますが、お礼メールを送ることで転職者にとってメリットとなることもあります。
1.転職エージェントのやる気を引き出すことができる
お礼を言われたら誰だって嬉しいもの。
お礼メールを送ることで、転職エージェントのモチベーションが上がり、信頼性を築くことにもつながります。
と思っている方もいますが、転職エージェントのやる気を引き出すためにも、面談後などのタイミングでお礼をすることも重要です。
2.転職者の意欲や人柄をアピールできる
通常の面談だけでは、転職者の人柄や意欲はなかなか分からないもの。
特にこれから選考を控えている場合、転職エージェントからの評価は、客観的な視点として重要。
3.入社後のフォローも期待できる
内定が決まれば即転職エージェントとの関わりが終了するわけではありません。
dodaを運営するパーソルキャリア株式会社の調査によると、転職に関するアンケートで転職直後のストレスを問う質問に対し、なんと80.7%が「ストレスがあった」と回答しています。
そんな時にも転職エージェントに相談することができれば、仕事の悩みを一人で抱え込まずに済みます。
転職エージェントに内定後も最後まで誠意をもって接することで、信頼関係を築くことができ、何か入社後トラブルになった際にも対応してもらいやすくなるというメリットがあります。
転職エージェントへのお礼メールの書き方
お礼メールを送るべきタイミングは3つ
と思っている方も多いですが、
- 転職エージェントとの初回面談の後
- 企業との面接の後
- 企業の内定をもらった後
の3つです。
1.転職エージェントとの初回面談の後
転職エージェントを利用する際にはこの初回面談が顔合わせのような役割を持っており、面談の内容次第でこの後の転職活動の進め方が決まってきます。
面談での態度ももちろん大切ですが、初回面談の後にお礼メールを送っておくと、より印象アップにもつながり、
とコンサルタントから思ってもらうことができ、良い求人を優先して紹介してもらえたり、手厚いサポートが受けられる可能性がアップします。
初回面談後のお礼メール例文
件名:面談のお礼/〇〇 〇〇(転職者の名前)
〇〇様
お世話になっております。
本日面談に伺いました〇〇 〇〇(転職者の名前)です。
本日はお忙しいところ、貴重なお時間を割いて面談を行っていただき、誠にありがとうございました。
〇〇様との面談を通して、転職にあたって不安な点などを解消することができ、転職活動についてより前向きに取り組もうという気持ちがわきました。
今回、ご指摘いただきました「志望動機が甘い」という点につきましては、しっかりと自分なりに考えをまとめた上で来週中にはご連絡させていただければと思います。
初めての転職活動のためご迷惑をおかけする点もあるかと思いますが、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
署名
このように、
- 面談へのお礼
- 面談を通して考えたこと
を簡単にまとめて伝えることで、今回の面談が有意義なものであったこと、そして今後の転職活動への前向きな姿勢を示すことができます。
2.企業との面接の後
転職サイトからの応募や直接応募の場合、企業に直接お礼のメールやメッセージを送るのが一般的です。
こちらも初回面談と同様、なるべく面接日当日中に送るのがベターです。
面接後のお礼メール
件名:面接のお礼のお願い/〇〇 〇〇(転職者の名前)
〇〇様
お世話になっております。〇〇 〇〇(転職者の名前)です。
本日、〇〇様にご紹介いただいた〇〇株式会社の面接に行ってまいりました。
面接にてお話を伺う中で、〇〇の商品に対するこだわりや、社員一丸となりより良い商品を届けようという姿勢などを改めて実感し、〇〇株式会社で仕事をしたいという気持ちがより一層強くなりました。
つきましては、〇〇株式会社の採用ご担当者様に本日の面接のお礼をお伝えいただくことは可能でしょうか。
お忙しいところお手数をおかけして申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします。
署名
このように、
- どこの会社の面接に行ったのか
- 面接で感じたこと
- 採用担当者にお礼を伝えてほしいということ
を伝えるようにしましょう。
3.企業の内定をもらった後
内定後のお礼
件名:転職支援へのお礼/〇〇 〇〇(転職者の名前)
お世話になっております。〇〇 〇〇です。
この度は、〇〇さまにお礼をお伝えしたく、メールさせていただきました。
これまで〇カ月の間、私の転職活動のサポートをしていただき、誠にありがとうございました。
初めての転職活動で右も左も分からない状態でしたが、〇〇様に丁寧にサポートしていただいたことで、希望していた〇〇株式会社に入社を決めることができました。心よりお礼申し上げます。
今後、またキャリアについて考える際には、ぜひ〇〇様にご相談させてください。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
署名
このように、
- 転職サポートをしてもらったことへの感謝
- 今後何かあればまた相談したいという旨
を伝えるようにしましょう、
転職エージェントへ感謝を伝えようという気持ちが一番大切
例文どおりに書いても問題はありませんが、丁寧な言葉でなくとも、転職者自身の言葉で書いた方が気持ちが伝わりやすい場合もあります。
転職エージェントへのお礼メールに関するQ&A
Q1.内定後には転職エージェントに訪問してお礼を言ってもいい?
と思う方も多いでしょう。
という方もいますが、採用が決まったことで転職エージェントは企業から報酬をもらえるため、実は採用が決まることが何よりも転職エージェントにとって利益となるのです。
高価なものや金品などを贈ると逆に困らせてしまう可能性もあるため、基本的には用意しなくてよいでしょう。
Q2.転職エージェントからのメールには返信すべき?
転職エージェントに限らず、企業など目上の方へのメールは目下の方のメールが最後になるようにするのが基本です。
まとめ
ですが、転職エージェントの担当コンサルタントにより気持ちよく仕事をしてもらうためには、感謝の気持ちを込めてお礼メールを送るべきと言えます。
そして、お礼メールを送るべきタイミングは3つあります。
- 転職エージェントとの初回面談の後
- 企業との面接の後
- 企業の内定をもらった後
例文もあわせて紹介しましたが、お礼メールでは、転職エージェントへ感謝を伝えようという気持ちが何よりも大切です。