近年では、自然が多く、豊かな暮らしをしたいと考え、U・Iターン転職を考える方も増えてきていますが、地方への転職はなかなかハードルが高く、転職が厳しいという声も。
そこで、今回は、地方への転職を成功させる6つのポイントと地方転職におすすめの転職サイトをご紹介します。
転職サイトで地方への転職は厳しい?
20代などの若い世代では地方から都会に移り住む方も増えてきてはいますが、特に家族を持った30・40代の方に人気が高まってきているU・Iターン転職。
「20代のうちは都市部で経験を積み、ゆくゆくは生まれ育った土地で就職したい」と考えている方も多く、転職サイトでもU・Iターン転職の求人特集が組まれていたり、求人検索で「U・Iターン支援あり」の求人が絞り込めたりと、地方への転職を考える転職者をサポートするための取り組みがされています。
地方への転職が難しいと言われる理由
地方では、そもそも都会に比べて企業数が少なく、求人数や募集枠が少ないという特徴があります。
出典:doda
また、掲載されている職種や業種によっても求人数にばらつきがあり、特殊な技術職や専門職の求人などが少なく、できる職種や業種が限定されているというところも、転職サイトで地方の転職が厳しいと言われる理由の1つです。
他にも、
- 入社経路が限定されている
- 中途採用に積極的でない企業もある
など、地方での転職が難しい理由としてさまざまな理由が考えられます。
求人数が少なく、募集人数も少ないとなると、自然と転職のハードルが上がってしまうもの。そのため、就職先を求めるために都会に人が集まってしまい、地方での活性化が進まないと悪循環に陥ってしまっているのです。
Uターン・Iターン転職とは?
Uターン・Iターンという言葉は一般的に使われるようになってきましたが、具体的にどんな転職のことを指すのかよく分かっていないという方も実は多いのではないでしょうか。
Uターン転職かIターン転職かでも、転職の難しさも大きく変わります。
Iターン転職では、元々なじみのある地域に転職を行うため、就職先の目星もつけやすく、知り合いからの紹介で就職することも可能です。
また、元々住んでいた土地であるため、地域にもなじみやすく、地方ならではの生活スタイルも取り戻しやすいという特徴もあります。
対して、Iターン転職では、生まれ育った土地を離れ、なじみのない地域に移住するため、知り合いなどのツテも少なく、地方での暮らしに慣れる必要性が出てきます。
地方へ転職するメリット
転職サイトでの地方への転職は厳しいと言うと、
と思う方もいると思いますが、地方への転職にはメリットもデメリットもあります。
1.自然豊かな環境で暮らすことができる
都会に比べ、自然が多く、空気や水がおいしいため、自然豊かな環境下でゆったりと健康的に過ごすことができます。
特に、
- 子どもへの影響を考えて地方への転職を考えた
など、都会にはない豊かな自然環境にあこがれて転職を考える方も多い傾向にあります。
2.生活費を安く抑えられる
都会に比べて、家賃や物価などが安く、生活費が安く抑えられ、金銭的にも余裕を持って暮らせるというメリットがあります。
3.地域に根付いた仕事につける
都会とは異なり、地方では周りの人との繋がりが強く、地域に根付いた事業を展開している企業も多くあります。
地方へ転職するデメリット
地方での転職にはメリットもありますが、もちろんデメリットもあります。
1.都会に比べて娯楽や情報が少ない
都会では映画館や各種セミナーなど、娯楽施設やセミナーが頻繁に開催されていますが、地方によっては、娯楽や勉強会などが少ない場合があります。
転職サイトの多くは、関東や関西など都市部を中心に拠点を置き、セミナーや転職相談会などを開催しています。
2.地方での生活スタイルや人間関係になじめない可能性がある
都会に比べ、地方では地域の人とのつながりが強いという特徴があります。
そのため、周りの人との人間関係の構築の仕方によっては、生活面でも仕事面でも上手くなじめず、孤立化してしまう可能性もあるのです。
3.給与が低い
家賃や物価だけを安易に見てしまい、前職までの給与で計算してしまうと、実際の給与額で生活のやりくりが難しくなるケースも。
地方への転職は長期戦を想定することが大切
地方への転職は、求人数が少なく、募集枠も少ないため、なかなかハードルが高いものです。
また、都会ほど頻繁に求人が出ているわけではないため、なかなか希望条件に合った求人が見つからないこともあります。
地方への転職を成功させるためにおさえておきたいポイントとは
地方への転職を成功させるためには6つのポイントが大切
地方への転職を成功させるためには6つのポイントがあります。
- 優先順位を決める
- 必要な資格やスキルは先にとっておく
- 転職サイトのスカウト機能を使う
- 地方の転職に強い転職サイト・転職エージェントを利用する
- 複数のサイトに登録する
- ハローワークで求人を検索する
ポイントを1つずつ見ていきましょう。
1.優先順位を決める
地方への転職を検討する方の中には、業務内容や給与額ではなく、
- 親の介護のため
- 豊かな自然の中で子育てを行うため
など、地方ならではの環境に魅力を感じたり、家族の転勤や介護など、家族のために移り住みたいと考えている方も多くいます。
地方での転職の場合には、視野を広げ、総合的に判断することが大切です。
- たとえば四国に移り住むことが絶対条件
であったとしたら、その地域での給与相場や家賃相場などを調べた上で、
- 最低年収額
- 業務内容
- 会社の規模
など、それ地域以外の条件について、どこまで妥協できるのか、最低ラインはどこなのか、優先順位をつけて考えることが大切です。
できることならすべての条件を満たした上で転職したいところですが、そうなると希望にあった求人が見つけられないこともあります。
2.必要な資格やスキルは先にとっておく
地方で就職をする場合、転職できる職種や業種などが限定されていることがあります。
転職時に必要がなくても、今後の業務に必要になりそうな場合にも、早めの行動が必須です。
地方では都会に比べて、資格の専門学校などが少ない可能性もあるため、移住した後に
と後悔してしまうこともないとは言えません。
3.転職サイトのスカウト機能を使う
転職サイトではほとんどの場合、スカウトやオファーといった機能があり、企業からのスカウトを待つことができます。
地方での転職の場合、求人数が少ない分、1つ1つの求人をこぼさずしっかりとチェックしておきたいところ。
転職サイトによっては、希望条件に合った求人があると自動でメールでお知らせをもらうことができるため、新着求人などを逃さずにチェックすることができます。
4.地方の転職に強い転職エージェントを利用する
転職エージェントの中には、地方に特化したサービスを展開しているところもあり、地域密着の企業を見つけることができます。
たとえば、四国転職ネットでは、愛媛、香川、高知、徳島の四国エリア限定の転職エージェントとして、求人の紹介や選考サポートなど、転職支援を行っています。
出典:四国転職ネット
こうしてエリアを限定することで、地元企業との信頼関係を築き、他の転職サイトやエージェントでは知ることができない求人や企業情報を得ることができるのです。
他にも、
などが、地方転職向けの転職エージェントとして知られています。
5.複数のサイトに登録する
転職サイトによって、強みとする職種や業種、地域などが異なるため、1つのサイトでは求人数が少なく、比較材料としても不十分です。
→複数利用にもおすすめの転職サイトランキングはこちらをチェック。
6.ハローワークで求人を検索する
ハローワークでは、掲載料無料で利用する地域にあわせた求人を扱っているため、転職サイトなどを利用していない地方の中小企業が多く利用しています。
ただし、無料で掲載できるため、中にはブラック企業の求人も含まれている可能性があります。
複数の転職サイトの利用で効率よく情報収集を
地方への転職を成功させるためのポイントを6つ紹介しましたが、一番大事なことは、
ということです。
今住んでいる地域の転職ではないため、企業の情報が分かりにくく、なんとなく良さそうで就職する方もいますが、
- 希望条件に合っているか
- 福利厚生はどうか
などをしっかりと調べた上で転職活動を行うことが大切です。
なるべく多くの情報を集めることで、求人情報だけではわからなかった魅力や欠点などに気付くこともあります。
地方への転職でおすすめの転職サイト
1位.はたらいく
運営会社 | 株式会社リクルートジョブズ |
応募方法 | 自分で直接応募 |
専門分野 | 総合 |
登録ユーザー数 | - |
求人更新頻度 | 週2回(月・木) |
公開求人数 | 3,195件 |
未公開求人数 | - |
新着求人数 | - |
「転職」口コミ平均DATA
回答数 | 男性比率 | 正社員比率 | 転職前年収 | 転職後年収 | 年収上昇率 | 転職までの日数 | 満足度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
6人 | 33% | 50% | 262万円 | 273万円 | 104% | 53日 | 6.8 |
地方への転職でおすすめする理由
地元の中小企業の求人が多く、自分が希望する地域の求人が見つけやすいため、地域密着型の転職サイトとして定評があります。
未経験歓迎の企業も多いため、U・Iターン転職を考える方にもおすすめ。「らいく」を送りあうことで、気軽に企業に好意や興味を伝えることができるのもポイントです。
2位.doda(デューダ)
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
応募方法 | 自分で直接応募 |
専門分野 | 総合 |
登録ユーザー数 | 約540万人 |
求人更新頻度 | 週2回(月・木) |
公開求人数 | 60,181件 |
未公開求人数 | 43,255件 |
新着求人数 | 7,675件 |
「転職」口コミ平均DATA
回答数 | 男性比率 | 正社員比率 | 転職前年収 | 転職後年収 | 年収上昇率 | 転職までの日数 | 満足度 |
地方への転職でおすすめする理由
地方限定の転職エージェントに比べると、地方の求人はやや少なめではありますが、他の転職サイトに比べて全国の求人を多く取り揃えているのが魅力と言えます。
また、スカウトサービスや転職エージェントを利用できるのも魅力の1つ。
スカウトサービスでは、企業からスカウトを受けることで、企業と転職者がお互い興味を持った状態から転職活動を進めることができます。
また、「面接確約オファー」が届くこともあり、選考に有利な特典がつくことがあります。
エージェントサービスも利用することができ、非公開求人を含む10万件の求人の中から希望に合った求人の紹介を受けることができます。
3位.シゴト.in(シゴトイン)
運営会社 | 株式会社ジェーピーツーワン |
応募方法 | 自分で直接応募 |
専門分野 | 総合 |
登録ユーザー数 | - |
求人更新頻度 | 随時更新 |
公開求人数 | - |
未公開求人数 | - |
新着求人数 | - |
「転職」口コミ平均DATA
回答数 | 男性比率 | 正社員比率 | 転職前年収 | 転職後年収 | 年収上昇率 | 転職までの日数 | 満足度 |
地方への転職でおすすめする理由
検索機能もユニークで、注目の地域や、主要路線などからでも検索することができるため、自分の勤めたい地域をピンポイントに探すことができます。
まとめ
地方での転職は、求人数が少なく、募集枠も少ないことから転職が厳しいと言われています。
また、地方の転職を成功させるためには、6つのポイントが重要です。
- 優先順位を決める
- 必要な資格やスキルは先にとっておく
- 転職サイトのスカウト機能を使う
- 地方の転職に強い転職サイト・転職エージェントを利用する
- 複数のサイトに登録する
- ハローワークで求人を検索する
地方への転職が厳しいと言われる理由や、地方への転職のメリット・デメリットなどもまとめて解説していくので、
など、地方での転職を成功させたい方は必見です。