転職サイトの応募で「職歴なし」は不利?職歴なしでも転職できる転職サイトの活用法と転職成功のカギを握る5つのポイントを大公開

職歴がない方にとって、書類選考や面接などの選考を突破し、内定を勝ち取ることはハードルが高いもの。

選考でこれまでのキャリアが重視されてしまい、書類選考さえもなかなか突破できないという方も多いのではないでしょうか。

職歴がないと転職サイトの求人応募で不利になると思ってしまいがちですが、意外にも職歴なしでも採用する企業は多く、転職成功へと導くことができるのです。

そこで今回は、職歴なしの方でも転職できる転職サイトの活用法と転職成功に導く5つのポイントを解説します。

teacher
  • 職歴がない
  • アルバイトしかしたことがない

という方でも、今回の記事で、希望する職種や業種への就職を叶えましょう。

「職歴なし」は転職で不利?

「職歴なし」でも就職できる求人が意外にも多い

man
職歴がないから書類選考で落とされてしまう・・・

と職歴がないことで、転職活動が上手くいかずに悩む方も多くいます。

しかし、転職サイトの求人の中には、「未経験者歓迎」や「第二新卒歓迎」などと謳っているところも多く、職種や業種未経験の方や、正社員として働いた経験がなく職歴がない方でも積極的に採用している企業は意外にも多いのです。

出典:マイナビ転職

こちらは、マイナビ転職が2017年に行った職種未経験者歓迎の割合が多い職種の調査結果です。

なんと、1位の「美容・ブライダル・ホテル・交通」から4位の「保育・教育・通訳」まで上位の4職種の割合が90%以上という結果になっています。

出典:マイナビ転職

また、業種未経験者歓迎の調査結果を見ても、上位4業種が90%以上という結果に。

つまり、職種や業種の経験を問わず、採用を行っている企業が多いということがわかります。

未経験者を歓迎する理由としては、業界や企業によってさまざまですが、

  • 若手の人材育成をはかりたい
  • 新規事業拡大のため人員を確保したい

など、経験を問わず、優秀な人材を確保して事業を回したいと考えている企業も多く、職歴がない方でも就職できるチャンスがあると言えます。

そのため、職歴がなくても応募できる求人を見つけることが、まず大切なことと言えます。

転職サイト・転職エージェントによっても「職歴なし」の求人事情は異なる

職歴なしでも採用を行っている企業を見つけるためには、転職サイトや転職エージェントの利用が欠かせません。

しかし、様々な転職サイトや転職エージェントがあることから、

man
どれを選んだらいいのか分からない

という転職者も多いのではないでしょうか。

自分に合った転職サイト・転職エージェントを見つけるためには、各サイトの特徴を知ることが先決です。

転職サイトや転職エージェントによって、職種・業種の求人数だけでなく、「どの年齢層をターゲットとしているか」も違うため、扱っている求人や企業も異なります。

たとえば、リクナビNEXTやマイナビ転職、エン転職などの大手転職総合転職サイトでは、大手企業から中小企業まで多くの企業の求人が掲載されています。

そのため、正社員向け求人だけではなく、「業種未経験者」「職種未経験者」などの未経験者向けの求人、第二新卒や既卒向けの求人など、さまざまなタイプの求人が取り揃えられていることがメリットと言えます。

出典:エン転職

実際に、エン転職では、

  • 公開求人数 3,185件
  • 職種未経験歓迎 2,437件
  • 業種未経験歓迎 2,776件
  • 社会人未経験歓迎 1,270件
  • 第二新卒歓迎 2,369件

※2020年5月14日時点

と、職歴がない方や業種・職種未経験の方でも応募できる求人が4割から8割あるということが分かります。

また、社会人経験がない第二新卒や既卒などの方向けの転職サイトや、若手の育成をはかろうとする企業が集まる20代専用転職サービスなど、職歴なしでも利用しやすい転職サイトを使うことも大切です。
逆に、ビズリーチやCAREER CARVER(キャリアカーバー)などのハイクラス専門の転職サービスでは、正社員としてのキャリアがあり、高年収求人を狙う方向けのサービスであるため、職歴がない場合には利用することができません。

このように、転職サイトや転職エージェントによっても特徴が異なるため、職歴なしの場合には、

  • 大手総合転職サイト
  • 既卒、第二新卒向け転職サイト

を見ておくと良いでしょう。

また、年齢によっても、職歴なしでの転職の難易度が異なります。

20代はポテンシャル重視で、職歴やスキルがなくても採用されるチャンスが多いですが、年齢を重ねると、これまでのキャリアや管理能力などを求められるため、転職が難しくなる場合もあります。

そのため、年齢によっても、利用するべき転職サイトや転職エージェントが違うので注意しましょう。

20代は若手専門転職サイトが豊富

まずは20代から見ていきましょう。

20代は、経験者を必要とする業種や職種ももちろんありますが、ポテンシャルを重視して採用を行う企業が多いのが特徴です。

特に中小企業やベンチャー企業の中には、新卒採用では大手企業に人材がとられてしまい、新卒採用ではなかなか採用が決まらず、若い人材が不足しているところもあります。

企業の成長のためにも、若手人材の活力は必須です。

長く勤め、企業を引っ張っていく人材として成長してもらうためにも、第二新卒や既卒の方の採用を積極的に行い、若手人材不足を解消しようとする企業が多いのです。

そういった企業と、職歴がなく就職に悩んでいる方からのニーズから、若手人材の就職を支援しようと、既卒・第二新卒など、20代向けの転職サイトや転職エージェントも増えてきています。
20代は大手総合転職サイトに加え、既卒・第二新卒の就職に強い転職サイトや転職エージェントを利用することが、転職成功するための一番の方法と言えるでしょう。
サイト名 求人検索 転職支援 実績
DYM就職 就職成功率96%
就職成功率5,000人
就職Shop × 利用者の9割が20代
第二新卒AGENTneo 職務経験なしの就職・転職支援実績10,000人
就職転職相談しやすさNo.1
面接対策満足度No.1
就職転職満足度No.1
ウズキャリ第二新卒 × 就職内定率86%
入職後の定着率92%
取引企業数:1,002社
ハタラクティブ × カウンセリング実績60,000件
内定率80.4%
未経験OK求人を常時2,300件保有
JAIC(ジェイック) × 就職成功率81%以上(2018年実績)
就職支援実績20,00人以上(2019年実績)
入社後定着率91%(2019年実績)
いい就職.com 第二新卒登録者数:20万人
利用企業数:5,000社以上
採用決定人数実績:10,000人
行列のできる転職相談所 マイナビ転職エージェントサーチ The Best Matching of The Year 2017受賞
20代専門転職支援サービス「顧客満足度」No.1(ゼネラルリサーチ調査)
第二新卒、20代対象の求人1,000件以上
年間転職相談件数2,400件以上
面接通過率平均72%

こちらは、第二新卒・既卒の転職に特化した転職サイト、転職エージェントの一覧です。

同じ第二新卒・既卒特化型の転職サイトでも、それぞれ特徴や実績が異なることが分かります。

特に注目したいのは、就職内定率です。

DYM就職が96%、ウズキャリ第二新卒が86%、JAIC(ジェイック)が81%以上など、第二新卒や既卒であっても、高い確率で就職に成功しているということが分かります。

高い就職成功率を誇っている理由として、求人を出している企業の多くがそもそも第二新卒や既卒など職歴がない方を想定して募集をかけているというところにあります。

大手総合転職サイトだと、キャリアがある方からも応募がくるため、経験者が優遇される傾向にありますが、第二新卒や既卒向けの転職サイトであれば、企業側はキャリアではなく、ポテンシャルを重視して採用を行うことになります。

そのため、書類選考や面接対策など、選考に向けてしっかりと準備しておくことで、内定のチャンスをつかむことができるのです。
そして、第二新卒や既卒向けのサービスの多くは、自分で直接求人で検索して応募する転職サイトよりも、転職コンサルタントを通じて転職活動を進められる転職エージェントが多いところも特徴の1つです。

自分に合った求人を紹介してもらえるのはもちろんのこと、提出書類の書き方や面接対策など、しっかりとサポートを受けることができるため、自分の強みや魅力を引き出した上で、選考に臨むことができます。

20代の方は、こういった既卒・第二新卒専門の転職サイトを利用すると、職歴なしでも、就職できる可能性を引き上げることができます。

30代以上は転職エージェントの利用がカギ

第二新卒とは、高校や大学を卒業後1~3年で、転職や就職を目指す方を指しています。

そのため、第二新卒の枠で転職が可能なのは、大体25歳前後となるため、30代以上になると、応募できる求人が少なくなる傾向にあります。

先ほど紹介したような第二新卒や既卒専門の転職サイトの多くは20代を想定しているため、利用しても希望に合った求人が見つからない可能性もゼロではありません。

そのため、30代以上の方は、求人数が多く、転職支援も受けられるリクルートエージェントやdodaなどの大手の転職エージェントを利用することをおすすめします。

職歴がない場合、実務経験や経歴でアピールすることが難しいため、志望動機や自己PR、さらには面接が選考のカギを握っています。

転職エージェントでは、志望動機や自己PR文などの添削や、応募企業ごとの面接対策など転職支援を手厚く行ってもらえるため、自力で応募するよりも選考に通過しやすくなります。
また、専任のコンサルタントに企業との交渉を任せられるという点も強みとなります。
teacher
コンサルタントからの推薦を受けることで、企業の採用担当者にも印象を良くすることができるため、30代以上の方は転職エージェントの利用を検討しましょう。

職歴がなくても転職はできる

man
職歴がないからどこにも就職ができない・・・

と焦ってしまいがちですが、職歴がなくても、転職者のポテンシャルや人柄を重視して採用を行っている企業も多くあり、職歴がないからと言って就職できないというわけではありません。

即戦力として採用することで教育コストが下げられたとしても、すぐに辞めてしまったり、職場環境になれずに業務効率があげられなかったりしては意味がありません。
  • 一緒に働きたいと思えるか
  • 長く勤めてもらえるか

なども選考に関わる大切なポイントです。

職歴がないからと諦めてしまわず、まずは転職サイトや転職エージェントを利用しながら、早めに就職ができるよう心がけましょう。

→もっと詳しいおすすめの転職サイトを知りたい方はこちらの記事もチェック!

職歴なしでも転職成功に導ける!5つのポイント

転職成功のためには5つのポイントが重要

ここからは、職歴なしの方でも転職を成功に導ける5つのポイントをご紹介します。

転職活動が長期化すればするほど、ブランク期間が長くなり、就職が難しくなります。
teacher
今できることから始め、きちんと対策を練って選考に臨むことが何よりも大切です。

1.これまでの職歴がない理由を明確にする

職歴がない場合、面接などで必ずと言って聞かれるのが「職歴がない理由」です。

職歴がない理由は人によってさまざまです。

  • 新卒での就職活動に失敗した
  • 留学していた
  • 家庭の事情で就職できなかった
  • フリーターとしていくつか仕事を掛け持ちしていた

その理由によって、企業側は転職者がどんな人物なのかを知ろうとしています。

  • ただなんとなく就職したくなかった

という理由では、「採用してもすぐに辞めてしまうのではないか」と思われてしまい、あまりいい印象を持たれません。

面接で聞かれた際にすぐに答えられるよう、ブランク期間に何を考え、どんな行動をしてきたのかを書きだしてみるようにしましょう。

この時、大切なことは、

  • 職歴がない理由
  • ブランク期間に行ってきたこと

を考えた上で、志望動機に繋げることです。

例えば、正社員として就職をせず、フリーターとしていくつかの仕事を掛け持ちしていた場合、

新卒で就職活動に失敗してしまったため、大学卒業後は飲食店と運送業の掛け持ちを行い、フリーターとして働いていました。そこで、自分の考えの甘さや視野の狭さに気付くことができました。

正社員としての経験はありませんが、フリーターの経験から培ってきた接客能力や、コミュニケーション能力を活かし、今後は御社の営業担当として〇〇の商品の魅力を伝え、事業拡大に貢献していきたいと考えています。

このように、職歴がない理由を明確にした上で、取り組んできたことや努力したことを伝えることで、前向きな姿勢を評価され、採用担当者からの評価を上げることができます。

2.資格やスキルを習得する

フリーター経験などがない場合には、資格やスキルを習得することも大切です。

職歴のない方が不利になる要素の1つとして、実務経験や知識がないことが挙げられます。実務経験がないと、その分企業側の教育コストが増え、企業側の負担が増えてしまいます。

そのため、資格やスキルを習得することで、実務経験や業界の知識をカバーすることが大切となります。

特にパソコンのスキルなどは、どの職種や業種でも必須となることが多くなるため、習得しておいて損はないと言えるでしょう。

また、資格やスキルを習得することで、就業したいという前向きな姿勢を示すこともできるためおすすめです。

3.派遣社員や契約社員からのステップアップをはかる

アルバイト経験もなく、スキルや資格などもない・・・という方は、派遣社員や契約社員からのステップアップを狙うことも1つの手です。

大手総合転職サイトでは、事務職や営業職などの契約社員や派遣社員の大量募集を行っている求人も多くあります。

まずは派遣社員や契約社員として実務経験を積むことで、選択の幅が広がりやすくなります。

焦って就職してしまうのではなく、将来的に進みたい方向性を考えた上で、派遣社員や契約社員として実績を積むのも1つの手段と言えます。

4.なるべく多くの求人に応募する

man
求人に応募したけれど落ちてしまって自信がない・・・

と、転職活動を始めたものの、書類選考や面接などの選考が上手くいかず、自信をなくしてしまい、転職活動を諦めてしまう方もいます。

ですが、企業によっても、採用基準はさまざまです。

  • 経験者の応募があったため経験者を優遇した
  • 募集枠がすぐに埋まってしまった

など、企業側の事情によっても、採用されるかどうかは変わります。

そこで諦めてしまうよりも、なるべく多くの求人に応募し、選考を重ねることで、面接などの選考にも慣れ、採用される確率を上げることもできます。
求人に応募していくうちに選考突破のコツが見えてくる場合もあるため、トライ&エラーを重ね、チャンスをつかみましょう。

5.転職エージェントに交渉をしてもらう

転職成功をするためには、転職エージェントの力を借りるのも1つの手段です。

職歴がない理由にもよりますが、ブランク期間が長ければ長いほど、

  • 働く気がないのでは?
  • 採用してもすぐに辞めてしまうのでは?

と思われてしまう可能性があります。

そのため、転職エージェントを介して、客観的に魅力を伝えてもらうことで、企業の採用担当者からの信頼を得ることができます。

転職エージェントによっては、求人の紹介や、履歴書の添削、面接対策だけでなく、担当コンサルタントの推薦文をつけて応募することができるところもあるため、転職エージェントに相談し、対策を練ることも重要と言えるでしょう。

将来の仕事のビジョンを見据えて転職活動を行うことが大切

職歴がないことで焦って転職活動を行ってしまう方もいます。

確かに早めに行動をすることで、キャリアの穴を埋めやすくはなりますが、自分に合わない職種や業種に就職してしまうことで、結局早期退職に繋がってしまうことも考えられます。

職歴がないからと焦らずに、将来のビジョンを見据えた上で転職活動を行うことが大切です。

アルバイトや契約社員などで実績を積むことも時には必要となるため、

  • 将来どんな仕事をしたいか
  • そのためにはどんなスキルや実績を積むべきか

この2点を考えた上で、転職活動を行いましょう。

まとめ

職歴がないと転職サイトでの転職活動は難しいと思ってしまいがちですが、意外にもポテンシャルを重視して採用を行い、若手キャリアの育成をはかりたいと考えている企業も多くいます。

自分の希望や年齢にあわせて、適切に転職サイトや転職エージェントを選び、職歴なしでも応募できる求人を見つけましょう。

また、転職成功に導くためには5つのポイントがあります。

  1. これまでの職歴がない理由を明確にする
  2. 資格やスキルを習得する
  3. 派遣社員や契約社員からのステップアップをはかる
  4. なるべく多くの求人に応募する
  5. 転職エージェントに交渉をしてもらう
teacher
職歴がない理由を明確にし、今後の仕事のビジョンを見据えた上で、資格やスキルを習得したり、契約社員や派遣社員として働くなど、実績を積むことが大切です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です