仕事にはミスや失敗はつきものです。
特に新卒や初めての業務をするときには、初めから仕事を完璧にこなせるという方は少ないでしょう。
ミスや失敗をすることで切り替えができればいいですが、
など仕事をすることに対して漠然と不安を抱いてしまう方も中にはいます。
しかし、仕事に対して責任感を持ち、程よいプレッシャーで仕事をこなすことでプラスに働くこともありますが、不安が増してしまうことで、
- 仕事に行きたくない
- 仕事を辞めたい
とネガティブな感情が生まれ、仕事をするのに支障をきたしてしまう可能性もあります。
そこで今回は、仕事で不安になってしまう原因と、不安を感じたら即実践すべき対処法をご紹介します。
仕事で不安になるのはなぜ?
仕事で不安や悩み、ストレスを抱えている人は約6割
お金を稼ぐために仕事は必要なものであり、生活のためには欠かせないものです。
できることなら好きなことや得意なことを仕事にして、仕事を長く楽しく続けられるのが一番ですが、仕事ではなかなか成果を上げられなかったり、自分にはどうにもできないところで問題が発生したりすることもあります。
1日働いた翌日は1日寝てる…😂
明日、明後日、頑張れるかな…?
仕事ある時、凄く不安なる。
普段吐かなくなったけど、仕事行くと毎回🐸
1日立ち仕事は、かなり負荷かかるみたい😭💔
普通の生活が今の目標…!— 紗奈 (@sAnA_s_e) October 13, 2020
はー……もうちょい仕事長引いてたら意識飛びそうやったな(:3[ふとん]階段危なかったわ……ミスしてないか不安
— (:3【ふとん・にいと】 (@mada_neet) October 13, 2020
平成28年に厚生労働省が行った調査によると、現在の仕事や職業生活に関して、強いストレスとなっていると感じる事柄があると回答した労働者は59.5%。
出典:厚生労働省 平成28年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概況
仕事で不安を感じる主な原因
対処を行うために、まずやるべきことは、仕事で不安を感じてしまう原因を突き止めることにあります。
1.自己肯定感が低い
自己肯定感が低く自分に自信が持てないことで、
と、どんな仕事をするにも不安な気持ちが先行してしまいやすくなります。
仕事を上手くこなすためにも自信が持てるかどうかは重要です。
そのことで、余計に
と思い込んでしまい、自己肯定感が低くなってしまうという負のスパイラルにはまってしまう恐れもあるでしょう。
2.適性や性格と合わない仕事をしている
向いてないって分かっていて就く仕事だったから、自分で不安を大きくしすぎちゃってたんだなあ、といまは思う。で、仕事も人間関係も破綻して、まあ、うつになって退職。。仕事に適性があれば、そこまではいかなかったかなあー??
— faith (@everyoneveryone) February 9, 2010
仕事には向き・不向きもあります。
3.ミスや失敗を恐れすぎてしまっている
- 上司や先輩から怒られたくない
- 出来ないやつと思われたくない
など、他人からの評価を気にしてしまう人や完璧主義な人ほど、ミスや失敗を恐れすぎてしまい、不安が大きくなってしまう傾向にあります。
ミスや失敗は誰にだってあるものですが、ミスや失敗をしたくないと思うあまり、プレッシャーや焦りで自分を追い込んでしまう可能性も。
4.職場の人間関係が悪い
エン・ジャパン株式会社が行った「仕事のストレス」についてのアンケート調査でも、
- 同僚・後輩との人間関係 42%
- 上司との人間関係 40%
と、仕事でストレスを感じるポイントの1位・2位が人間関係という結果が出ているほど、職場での人間関係が自分の心身に及ぼす影響は多大と言えます。
出典:エン・ジャパン株式会社
職場での人間関係が悪くと、仕事上でのコミュニケーションがうまくとれなかったり、上司や同僚などからいじめやパワハラを受けてしまったりすることで、周りの顔色をうかがうようになり、
「今日は上司や先輩の機嫌が良いといいな・・・」
「上司とできるだけ連絡をとりたくないな・・・」
など、仕事に対する不安も大きくなってしまうのです。
5.給与や待遇など将来への不安がある
そのため、
- 今の仕事を続けていくことへの不安
- 頑張った成果や仕事量に対する報酬がもらえるかどうかの不安
- 結果を出せないことによるリストラの対象になることへの不安
など、今の職場の給与や待遇、将来性などに不満があると、将来への不安を抱きやすくなります。
6.ストレスや疲れで精神的な不調を引き起こしている
ストレスや疲れが蓄積されてしまうことで、うつ病などの精神病、不安障害や適応障害などの障害を引き起こしてしまうこともあります。
以前に比べ、
- 落ち込むことが増えた
- 気持ちが落ち着かなくなった
- 不安な気持ちが強くなり、パニックを起こすようになった
など、漠然とした不安に襲われ、精神的な不調が続く場合には要注意です。
仕事で不安を感じてしまうことのデメリット
と今感じている不安をそのままにして無理に仕事を続けてしまう方もいますが、今は小さな不安やストレスでも蓄積されることで、仕事や心身に悪影響を及ぼしてしまうこともあります。
1.仕事の質が下がる
不安が大きくなってしまうことで、
- 失敗したらどうしよう
- 仕事をちゃんとこなせるかどうか不安
などの気持ちが心を占めてしまい、周りや他のことが気になり、かえって集中力がなくなってしまうこともあります。
仕事に集中して取り組めないことで、細かいところを見落としてしまい、ミスや失敗のもとに。
2.人間関係が悪化する
どんな仕事でも、報酬をもらうからには成果を求められます。
そのため、どんなに人間関係が良好であったとしても、不安やストレスから仕事がいい加減になってしまったり、ミスや失敗が増えてしまうことで、
- 真面目にやっていない
- 仕事をする気がない
と周りから不名誉な評価を受けてしまい、人間関係が悪くなってしまう可能性があります。
3.プライベートを楽しめなくなる
仕事への不安が募ることで、私生活の中でもふとした瞬間に仕事のことを考えてしまうことも増えます。
たとえば、日曜日の夜に、友人や家族と過ごす楽しい時間に、仕事でのミスや失敗を思い出したことがある方も多いのではないでしょうか。
仕事を円滑にこなすためには、ある程度割り切ることも大切です。
4.仕事に行けなくなってしまう
最初は
「仕事に行くのが嫌だな・・・」
「朝起きるのが面倒だな・・・」
という程度であっても、仕事への不安状態が続くことで、心身にも悪影響を及ぼし、次第に体調を崩したり、仕事に行く拒否反応が出たりと、仕事に行けなくなってしまうことも考えられます。
まっすぐに前向いてたつもりなのに、今日は朝から涙止まらず仕事に行けない。
台の男が不安で情けないです。
いきなりきますね。
職場のそばの駅で降りて進めず。
調停に一人で行ったことは後悔はしてません。
調停で言われた些細な言葉が刺さって
クッソ悔しい。
何か芯みたいなのがゆっくり折れてく— リベン (@ZlkENOYUBxGrqee) October 11, 2020
仕事の漠然とした不安は心身の不調のサイン
労働環境や仕事内容など、不安の原因が明確であれば、それにあわせた対処も行いやすいと言えます。
ストレスや疲れが原因で、体が動きにくくなったり、気持ちが沈んでしまったりと、仕事を行くことが難しくなってしまうこともあります。
仕事で不安を感じたら即実践すべき対処法
「心身のケア」「仕事面の改善」「労働環境の見直し」の3方向からアプローチ
仕事への不安の原因が特定できたら、それに合わせた対処法を行うことが大切です。
たとえば、自己肯定感が低いなど自分の考え方や性格などの問題である場合、労働環境をいくら見直しても、自分が自信を持てるようにならなければ同じことを繰り返してしまうだけです。
そのため、原因にあわせて、
- 心身のケア
- 仕事面の改善
- 労働環境の見直し
の3方向からアプローチを行うことがポイント。
心身のケア
- 自己肯定感が低い
- ミスや失敗を恐れすぎてしまっている
- ストレスや疲れで精神的な不調を引き起こしている
など、自分の心身の状態や性格、考え方によって、仕事への不安を引き起こしてしまっている場合には、心身のケアを優先して行いましょう。
1.休息をとる
休日や終業後は自分を労わる時間として、入浴や睡眠などをしっかりととりましょう。
2.自分を褒める
自己肯定感が低い方はもともとの性格が関係している可能性もありますが、中には、
- 上司や先輩から毎日のように怒られる
- 頑張った成果が認められない
など、自分を否定されるような出来事が続くことで、自信を失ってしまう方もいます。
周りからの評価を求めてしまいがちになりますが、人は自分が思ったようには動いてはくれないものです。
毎日1つでも自分を褒められるようにしましょう。
という方もいますが、特別なことではなく、自分が頑張ったと思えるようなことであればなんでもOK。
- 朝行きたくなかったけど、今日頑張って乗り越えられた!
- 苦手な先輩に話しかけることができた!
など、小さなことでも、自分を褒めるようにしてみましょう。
誰だって責められるよりは、褒められた方が気持ちよく仕事にも取り組めるもの。
3.プライベートの時間を大切にする
仕事のことばかり考えてしまうと、モチベーションの低下にもつながり、心身もなかなか休まらないもの。
私は立場上全てを吐き出せない事もあるけれど
そんな中でメリハリつけて
オンオフしっかりしていけばいいかなって。
そんなふうにみんなとの時間、仕事の時間めっちゃ楽しんでるよ!!— あいちんの部屋 (@SubUehara) August 23, 2020
- 誰かと話す
- 映画や音楽鑑賞をする
- 旅行に行く
など、好きなことや趣味を楽しむ時間を大切にしましょう。
4.ストレスチェックをする
原因が分からず、漠然とした不安に悩んでいる方もいます。
厚生労働省の「5分でできる職場のストレスセルフチェック」では、簡単な質問に答えるだけで、職場でのストレスレベルを知ることができます。
出典:厚生労働省
特に、
- 眠れない、途中で起きるなどの睡眠障害
- 食欲不振または暴飲暴食
- 頭痛や腰痛などの身体症状
など、原因不明の不調があらわれている場合には、心療内科などに受診することも検討しましょう。
仕事面の改善
- 給与や待遇など将来への不安がある
- 適性や性格と合わない仕事をしている
- ミスや失敗を恐れすぎてしまっている
など、ミスや失敗が多かったり、スキルや経験不足から思ったような成果が上げられないという場合、仕事への取り組み方など仕事面での改善をはかることが大切です。
1.目標を設定する
目標を設定することで時間への意識や仕事への関心も増し、仕事へのモチベーションもアップします。
はじめから高い目標を立ててしまうと、
と自信を失ってしまう恐れもあるため、頑張れば実現できそうな小さい目標を毎日設定するのがおすすめです。
- 事務作業の時間をいつもより10分でも短縮する
- 取引先の方に1本でも多く電話をかける
など、毎日の仕事で目標を設定することで、メリハリを持って仕事に取り組むことができます。
2.ミスや失敗の原因を特定する
ミスや失敗を恐れすぎてしまう方の中には、ミスの原因が特定できないことから、漠然と
と考えてしまう方が多くいます。
不安要素を1つでも解消するためにも、原因を特定し、問題点をクリアにするということが大切です。
たとえば、資料作成で単純な誤字脱字や日付や数字などの入力ミスなどをしてしまう場合、最終確認が足りていない可能性があります。
原因を特定することができれば、
- スケジュールに余裕をもって取り組み、最終確認の時間を確保する
- 不安なところは上司や先輩にチェックを入れてもらう
など、適切な対処法も考えられます。
3.スキルや資格を身につける
スキル不足で仕事をこなせるかどうか不安な場合、スキルや資格をとって自信をつけることも大切です。
誰だって最初は上手くいかないもの。
労働環境の見直し
- 職場の人間関係が悪い
- 給与や待遇などが期待できない
などの問題は、労働環境によって変わるものであり、自分の力だけではどうにもできない場合もあります。
1.周りの人とコミュニケーションをとる
人間関係が悪いという方の中には、苦手な人を避けてしまう方もいます。
しかし、誰だって、嫌われている人や苦手意識を持たれている人とは関わりを持ちたくないもの。
仕事で関わりを持たない人であれば、人間関係を築くことを放棄しても問題はありませんが、仕事上どうしても関わりを持つ相手であれば、最低限の関わりを持つことも必要と言えます。
- 挨拶をする
- 感謝の気持ちを伝える
など、最低限のコミュニケーションはとるようにしましょう。
2.部署異動を相談する
会社全体の体制が問題であれば、部署異動をしてもあまり意味はありませんが、今の部署でのやり方や適性が合わないという場合、部署異動して仕事内容や関係性が少し変わるだけでも、改善される余地があると言えます。
3.転職をする
自分がどんなに頑張っても、人や会社はなかなか変えられないものです。
しかし、
- 自分がどんな職種・業種に合っているか分からない
- 自分に合った求人を見つけられない
など、転職活動の進め方が分からないという方もいます。
1つの求人を見ても、その会社が自分の理想に合っているかどうかは分かりません。
プロが「絶対」におすすめしたい転職サイトランキングを参考に、まずは転職サイトをいくつか登録してみましょう。
まとめ
- 自己肯定感が低い
- 適性や性格と合わない仕事をしている
- ミスや失敗を恐れすぎてしまっている
- 職場の人間関係が悪い
- 給与や待遇など将来への不安がある
- ストレスや疲れで精神的な不調を引き起こしている
そして、仕事への不安は1つとは限りません。
時には、自分がどんなに努力しても改善できないことも。
「仕事でまたミスをしたらどうしよう・・・」
「ちゃんと仕事ができるかどうか不安・・・」