転職活動に欠かせない転職サイト。
1つの転職サイトに登録して転職活動を進めるという方もいますが、1つの転職サイトの利用だけでは希望に合った求人をなかなか見つけられないことも・・・。
転職サイトは複数利用が転職成功のカギを握っています。
今回は転職サイトを複数登録するメリットと複数の転職サイトを活用するコツ7つをご紹介します。
転職サイトは複数登録が有利?
転職サイトの複数登録は良い?悪い?
転職活動を始めるのに、まず転職サイトを登録するという方が多いと思います。
出典:リクナビNEXT
リクナビNEXTのアンケート調査によると、「転職活動の際に転職サイト・転職エージェントをいくつ登録しましたか?」という質問に対し、「2社」と回答した転職者が33.1%で最多で、次いで「1社」が26.6%、3社が26.1%という結果に。
1社を登録したという方の中には、
- 信頼できるサイトのみ登録すればいいと思った
- 1つのサイトの方が管理が楽だったから
など、利用する転職サイトを限定した方が転職活動がしやすいと感じている方もいます。
という方は、転職サイトの機能を上手く使いこなせていない可能性もあります。
転職サイトを複数登録するメリット
転職サイトを複数登録するメリットは5つあります。
1.求人情報を多く見ることができる
各転職サイトでは、運営会社の違いや登録している転職者の傾向から、得意とする職種や業種がそれぞれ異なります。
転職サイトAでは事務職の求人が多く営業職は少なかったとしても、転職サイトBでは逆に営業職が多く、事務職の求人が少ない場合もあります。
また、転職活動では、最初から面接や書類選考が上手くいくとは限りません。
本命の企業で失敗しないためにも、何度か面接をこなし、選考に慣れるということも必要です。
2.スカウトされやすくなる
ほとんどの転職サイトではスカウト機能があり、求人広告を出している企業の方から転職者にアプローチを行うことができます。
転職サイトではさまざまな求人を扱っていることがメリットでもありますが、求人数が多い分、求人を絞り込むのが難しく、希望に合った求人が見つけづらいというデメリットもあります。
その点、スカウト機能を使えば、企業側からアプローチを受けられるため、自分で探さなくても希望に合った求人を見つけられるのです。
3.限定求人をチェックできる
転職サイトに掲載されている求人はすべてのサイトで一律で扱っているわけではなく、転職サイトの特徴や規模によっても掲載されている求人や利用している企業が異なります。
特に、介護や看護などの福祉系や、エンジニアやイラスレーターなどのクリエイターなど、特定のスキルや資格を持った方を対象とする専門型の転職サイトでは、大手の総合転職サイトには載っていない求人が掲載されていることも。
4.様々なツールが使える
たとえば、大手総合転職サイトとして知られるリクナビNEXTでは、グッドポイント診断という診断サービスを利用することができます。
出典:リクナビNEXT
グッドポイント診断では、質問に答えていくだけで自分の強みなどを知ることができ、自己分析だけに役立つだけではなく、応募時に志望企業に診断結果を送ることもできるなど、企業への自己PRにも役立てることができます。
他にも、転職サイト・転職エージェントの両側面を持つdodaでは、診断ツールが充実しているだけでなく、「レジュメビルダー」で履歴書を作成することも可能です。
出典:doda
職務経歴書は自分の過去の実績をアピールできる重要な選考資料ですが、経歴を細かく書く必要があるため、
「書くのが面倒・・・」
「どういう風に書けばいいのかわからない・・・」
というように、職務経歴書の作成を苦手とする転職者も多くいます。
その点、レジュメビルダーを使えば、ガイドに沿って入力していくだけで簡単に職務経歴書を作ることができ、さらにはWordやPDF形式でダウンロードすることもできるため、とても便利だと言えます。
転職サイトというと、つい求人情報に目がいってしまいがちですが、それ以外にも転職ノウハウや企業インタビュー、元社員の口コミなど、転職に役立つコンテンツや情報がつまっています。
転職サイトを複数登録するデメリット
転職サイトを複数登録することはメリットだけでなく、デメリットもあります。デメリットもきちんとおさえておきましょう。
1.スケジュール管理がしづらい
転職サイトでは基本的に自分で求人を検索したり、応募の管理をしたりする必要があります。
特に
- 面接時間
- 面接場所
などには要注意。
同じ日に複数の企業と約束をしてしまい、面接時間や面接場所によっては、後から行く予定だった企業の面接に間に合わなかったり、そもそも無理な面接スケジュールを組んでしまったりする危険性もあります。
2.情報量が多く求人がさばききれない
複数の転職サイトに登録すると、当然、求人数は多くなります。
企業情報や求人が増えることで求人がさばききれず、かえって混乱してしまうことも考えられます。
3.連絡量が多くなる
転職サイトに登録すると、
- 応募歓迎メール
- 新着求人メール
- スカウトメール
- 再掲載求人メール
など、さまざまなメールが送られてきます。
そのため、複数の転職サイトに一度に登録してしまうと、メール通知量が多くなってしまう可能性も。
4.同じ求人に応募してしまう可能性がある
転職サイトでは限定求人など、他のサイトにはない求人を扱っているケースもありますが、大手企業などによっては、なるべく幅広く多くの転職者を集めるため、複数の転職サイトで同じ求人を出している場合があります。
求人にだぶって応募してしまうと、企業の採用担当者から
とマイナス評価を受けてしまうこともあります。
メリットとデメリットをきちんと理解することが大切
複数の転職サイトを登録した方が
- 求人情報を多く見ることができる
- スカウトされやすくなる
- 限定求人をチェックできる
- 様々なツールが使える
など、様々なメリットがあるため、効率よく転職活動を進めるためにも、複数登録しておくことがおすすめです。
ただし、メリットがある一方でデメリットもあります。
- スケジュール管理がしづらい
- 情報量が多く求人がさばききれない
- 連絡量が多くなる
- 同じ求人に応募してしまう可能性がある
複数の転職サイトを活用するコツとは
複数の転職サイトをすべて同じように使うのは難しい
複数の転職サイトを上手く使いこなせない方の多くは、
- 全ての転職サイトの機能を使おうとする
- 利用している転職サイトの特徴をつかめていない
ことが挙げられます。
せっかく登録したのだからと求人検索から応募、そして選考にいたるまで、すべての転職サイトを一律に使う必要はありません。
また、利用している転職サイトの特徴をつかめていないことも理由として挙げられます。
たとえば、IT志望なのに、福祉や保育に特化している転職サイトに登録してしまっては意味がないのです。
複数の転職サイトを活用するコツ7選
複数の転職サイトを活用するコツは7つあります。ポイントをしっかり覚えましょう。
1.大手総合サイトと専門特化の転職サイトを利用する
なるべく多くの求人を効率よく見るためには
- 大手総合転職サイト 2つ
- 専門特化型転職サイト 1つ
の合計3つの転職サイトを登録しておくのがベストと言えます。
大手総合転職サイトではあらゆる職種や業種の求人が揃っています。
どんな職種であってもある程度の求人数があるため、2つ登録しておくことで主要な求人は大体網羅できます。
そして、
- 福祉系
- 保育系
- 医療関係
- クリエイター
など自分が目指す職種にあわせて専門特化型の転職サイトを登録しておくこともポイント。
大手総合転職サイトでは求人掲載量が高い場合も多く、中小企業や地方の企業などの求人が載っていないこともあります。
他にも、専門職種以外でも、はたらいくなどの地方に特化した転職サイトや、女の転職typeなどの女性向けの転職サイトなど、転職者のターゲットを絞っている転職サイトもあります。
プロおすすめ!転職サイトランキング→https://xn--eck7a6c9546bjcp.xyz/tensyoku_ranking/site-osusume-ranking/
2.メインで利用する転職サイトを決める
そのため、メインで利用する転職サイトを1つ決め、後は補助として利用することをおすすめします。
3.新着求人通知を活用する
転職サイトの求人は、ある程度の募集人数が集まったり、採用が決まったりした場合、掲載終了予定日よりも早く掲載が終了することもあります。
新着求人を確認するようにしておけば、わざわざ全体の求人を検索する必要がないため、効率的に求人を見られるというメリットもあります。
この時、不要なメルマガが配信される設定になっていないかも同時に確認しておくと、メール量が多い問題も解決することができます。
4.更新日が異なる転職サイトを利用する
新着求人の通知も大切ですが、メールでお知らせがくる求人はほんのわずか。
更新日がかぶってしまうと、1日にチェックする求人情報が増えてしまい、求人の応募や閲覧が大変になってしまう可能性もあるからです。
主要な転職サイトの更新日を確認しておきましょう。
転職サイト | 更新日 |
---|---|
リクナビNEXT | 水・金 |
type | 火・金 |
エン転職 | 月・木 |
マイナビ転職 | 火・金 |
はたらいく | 月・木 |
イーキャリア | 毎日 |
転職ナビ | 毎日 |
女の転職@type | 火・金 |
とらばーゆ | 月・木 |
DODA(デューダ) | 月・木 |
5.スカウト機能を活用する
また、スカウト機能を利用する際には、希望条件の記入と、登録情報のこまめな更新を忘れずに。
登録情報をこまめに更新しておくことで、企業の採用担当者から
と判断され、優先的にスカウトを受けられることもあります。
6.興味のある求人があったら別サイトで企業情報をチェックする
掲載されている転職サイトによって、書かれている内容が異なることもあります。
また、エン転職のように、求人情報だけでなく、エン転職の担当者から見た独自の情報や、元社員の口コミなどが掲載されているところもあります。
7.合わないと思ったら退会する
複数の転職サイトに登録してみることで、
- この転職サイトの検索機能が使いやすい
- この転職サイトではなかなか求人が見つからない
など、自分に合う・合わないを試すことができます。
まとめ
複数の転職サイトを利用することで、多くの求人を見れたり、ツールを利用できたりと、さまざまなメリットがあります。
登録したすべての転職サイトを使おうとすると、情報が多く混乱したり、スケジュール管理が難しくなったりと、デメリットも生じます。
など、これから転職活動を始めるという方は、今回の記事で転職サイトの利用のコツをつかんで、転職成功へと導きましょう。