転職エージェントでは専任のコンサルタント(キャリアアドバイザー)に求人の紹介や選考対策、そして年収交渉を行ってもらえるため、転職を確実に成功させるためにも利用しておきたいもの。
でも、
と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
転職エージェントでは選考対策や転職アドバイスを行ってもらえることもメリットですが、年収交渉をエージェントに代わりに行ってもらえるということが最大のメリットと言えます。
そこで今回は転職エージェントに年収交渉を依頼するメリットと年収交渉を依頼する際の4つのポイントについて解説します。
- 転職エージェントで確実に年収アップをはかりたい!
- 転職エージェントの利用の仕方を知りたい!
という方必見です。
転職エージェントに年収交渉を依頼すべき理由とは?
転職エージェントを利用した方が年収アップできる?
転職エージェントとは、求人の紹介や転職支援を行ってくれる人材紹介サービスのことを指しています。
転職活動には転職サイトも主流ですが、転職のプロにアドバイスをもらったり転職活動のさまざまな支援を行ってもらえるため、転職エージェントを利用するという方も多くいます。
実際に、マイナビエージェントの調査によると、「実際に転職活動をする際に登録したサービスは?」というアンケートに対し、転職エージェントのみを利用した人が26%、転職サイトと転職エージェントの両方を登録したと回答した人が29%という結果に。
出典:マイナビエージェント
転職サイトでは、求人の検索や応募、スケジュール管理、企業とのやり取りなどを全部自分の力でやらなければなりませんが、転職エージェントでは求人の紹介から選考対策、スケジュール調整など、専任のコンサルタントからの手厚いサポートが受けられるため、効率的に転職活動を進められるという点がメリットと言えます。
転職エージェントはいわば転職のプロです。
転職者のキャリアやスキルを正しく把握し、希望条件などを考慮した上で求人紹介を行ってもらえるため、ミスマッチを起こしにくく転職成功へと導きやすくなります。
また、専任のコンサルタントは業界知識や企業情報にも詳しく、情報提供を受けつつ、応募する企業に合った選考対策を行ってもらえるため、企業が求める人物像をつかみやすく、選考通過率を上げられるという点も魅力と言えるでしょう。
企業は社内での給与水準をもとに、求人広告を出しています。
そこで、転職者の希望をしっかりと伝え、年収を上げてもらうためには企業への年収交渉が重要です。
年収交渉は転職者自身で行うこともできますが、
と年収交渉を行うのを躊躇してしまう方も。
転職エージェントに年収交渉を依頼するメリット
と思ってしまいがちですが、転職者自身が交渉を行うよりも、転職エージェントに年収交渉を行ってもらう方がメリットが多くあります。
1.企業に提示できる金額を把握している
業界や企業によって年収にも限界があり、高い年収を提示しすぎてしまうことで、
と企業側が感じてしまい、内定獲得が難しくなるケースもあります。
もし転職者が求める年収が市場価値に合っていなかったり、企業側が提示できる年収額を超えてしまったりしている場合には事前に転職者に伝えてもらうことができるため、企業に交渉を行う前に適正年収を知ることができます。
企業側に無謀な年収交渉を行ってしまうのはリスクが伴います。
2.企業と対等な立場で年収交渉できる
企業と転職者は、雇う側と雇われる側の関係になります。
提示された年収に納得していなかったとしても、
と条件を妥協して内定を承諾してしまう方も多くいます。
3.客観的に転職者の良さをアピールできる
一般的に企業が一度決めた年収などの条件を変更するのはなかなか難しいもの。
もともと提示していた年収を引き上げることに慎重になる企業もあるため、企業側に年収を上げてまで
と思わせる必要があります。
自己PRだけではなかなか転職者の魅力は伝えきれないもの。
4.年収交渉のノウハウを熟知している
転職エージェントは、転職に関するノウハウを熟知している転職のプロです。
5.自分では言いづらい交渉も代行してくれる
年収や待遇などはなかなか自分では言い出しづらいもの。特に面接で希望年収を聞かれても、なかなか自分の希望を伝えられないという方も多いのではないでしょうか。
年収交渉はタイミングがかなり重要となります。
と思い、年収交渉の機会を逃してしまっては元も子もありません。
転職エージェント側にも実は年収交渉をするメリットがある
転職者には年収交渉を行うメリットが多くありますが、転職エージェントは企業側になかなか言い出しづらいことを交渉することになります。
そのため、転職者の中には、
「転職エージェントに年収交渉を依頼すると嫌がられそう・・・」
「無料で利用できて年収交渉までしてもらうのは悪い・・・」
と転職エージェントに年収交渉の依頼をすることを躊躇する方もいます。
それは、転職エージェントが受け取る企業からの報酬は内定時に提示された年収によって変わるということが関係しています。
転職エージェントでは転職者が無料で利用できるかわりに、企業から採用の成果報酬を受け取ります。
報酬額は一律ではなく、担当した転職者が内定時に提示された年収のおよそ30%だと言われています。
たとえば、最初に提示された年収が500万円だった場合、契約料率が30%だとすると、
ですが、年収交渉で年収600万円に上がったとすれば、
となり、報酬が30万円もアップすることになります。
年収交渉は積極的に依頼すべき
転職者だけでなく転職エージェント側にとってもメリットがあるため、年収交渉についても親身になって行ってもらえる可能性が高いです。
転職エージェントに年収交渉を行ってもらう際のポイント
年収交渉を依頼するときのポイント
では実際に年収交渉の依頼をどのようにすればいいのでしょうか。
1.自分の適正年収と業界の年収相場を知っておく
と思っていたとしても、これまでの転職者のキャリアや実績、さらには業界の年収相場によっては、応募する業界や企業で希望どおりの年収を提示できない場合もあります。
自分の適正年収や市場価値については転職エージェントから判断してもらうことも可能です。
2.最低年収と希望年収を決めておく
よく希望年収だけを決め、年収交渉を行ってしまう方も多いですが、必ずしも年収の希望が通るわけではありません。
提示年収よりも少し低くなったとしても確実に年収アップをはかることが重要。
2.早めに転職エージェントに相談する
年収交渉はタイミングが重要です。
特に転職エージェントからの紹介で選考が進む場合、企業も内定を出す前提で動いていることもあります。
4.年収アップの裏付けとなるキャリアや実績を整理しておく
年収を上げるためには、ただ希望を伝えるだけでは上手くいきません。
年収アップの裏付けとなるキャリアや実績を伝えることで、企業に
と思ってもらえることが大切です。
年収交渉を依頼する際のNGポイント
転職エージェントに年収交渉の依頼を行う際に注意しておきたいポイントもあります。
1.内定をもらった後に交渉しようとする
というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
企業側は内定を出す前に、希望条件やスキル、キャリアなどを踏まえた上で最終的な提示条件を決定しています。
場合によっては、
- 条件を呑めないのであれば内定は取り消しする
ということもあります。
転職エージェント側も希望条件などをあらかじめて聞いた上で求人の紹介を行っているため、企業の提示条件が呑めないとなると、今後の求人紹介の仕方も変わってきます。
2.現年収を偽って申告する
前職の年収を考慮した上で転職後の年収を決定するということも多く、前職の年収は一種の判断基準となっています。
少しでも条件を良くしようと現年収を偽って申告してしまう方もいますが、年収や経歴などで虚偽の申告をしてしまうと、嘘が発覚した場合、内定が取り消されてしまうこともあります。
面談などで伝えた情報は応募先の企業にも共有されることも多く、企業側は転職エージェントからもらった情報をもとに選考を進めます。
3.年収だけにとらわれすぎている
面接では業務内容重視という態度であったとに、後から年収などの条件が足されてしまうと、企業側から一貫性がないと不信感を抱かれる可能性もあります。
もちろん年収などの交渉を行うことも大切ですが、企業側の配慮を忘れずに。
希望年収は最初に伝えておくことが大切
企業との選考が進んでいる間には年収や希望条件などのことはなかなか考えられないもの。
まとめ
転職エージェントでは、転職のプロである専任のコンサルタントから求人の紹介や転職のアドバイス、選考対策などを行ってもらえるため、転職成功がしやすいというメリットがあります。
転職エージェントに依頼する際のポイントは
- 自分の適正年収と業界の年収相場を知っておく
- 最低年収と希望年収を決めておく
- 早めに転職エージェントに相談する
- 年収アップの裏付けとなるキャリアや実績を整理しておく
の4つです。
ただし、年収交渉の際には注意点もあります。
- 内定をもらった後に交渉しようとする
- 現年収を偽って申告する
- 年収だけにとらわれすぎている
年収交渉を行うことで、転職後の年収も大きく変わります。