転職サイトからの応募方法について解説します。求人応募にはさまざまな方法があります。
そのため、転職サイトで応募するメリット、デメリットを知った上で、応募の仕方や必要書類の書き方のポイントをおさえることが大切です。
転職サイトから応募するメリット・デメリット
転職活動と一口にいっても、知人からの相談で転職先が見つかる方や、ハローワークに足を運んで求人を紹介してもらう方など、転職活動にはさまざまな方法があります。
求人応募をどこでどのように行うか、ということも大切です。
ですが、その先にある書類選考や面接などに確実に進むためにも、
がもっとも重要なことと言えます。
求人応募の方法は全部で4つ
- 企業HPからの直接応募
- ハローワーク
- 転職サイト
- 転職エージェント
1つ1つ詳しく見ていきましょう。
1.企業HPからの応募
現在では、どこの企業でもそれぞれHPを持っており、新卒や中途採用などの採用ページが設けられ、採用フォームやメールなどから、直接求人の応募や求人詳細の問い合わせを行うことができます。
直接応募を行うメリットは、
- 企業への志望度や関心度をダイレクトに伝えることができる
- 転職サイトやエージェントでの採用を行っていない企業にも直接問い合わせることができる
という点です。
企業のホームページから応募するということは、その企業を何らかの方法で知り、関心を持ったという証拠です。
また、転職サイトやエージェント経由での求人募集を行わず、自社サイトで直接求人を掲載している企業も中にはあります。
転職サイトなどを経由した場合に比べて、応募する人数が少ない場合が多いため、内定率を上げられる可能性もあります。
- 受けたい企業が決まっている
- 競争率が低い企業を見つけて応募したい
という方は、企業に直接応募する方法をおすすめします。
メリット
- 転職サイトやエージェントを利用していない企業への応募が可能
- 企業への志望度や関心度をダイレクトに伝えることができる
- 応募前に企業に問い合わせやすい
デメリット
- 一つ一つ採用フォームを入力する必要があり、手間がかかる
- 自分で企業を検索するため、転職サイトなどに比べて、希望に合った求人を見つけにくい
2.ハローワークから応募
ハローワークでは地域に密着した求人が掲載されているというのも特徴の1つ。転職サイトなどでは掲載されない地域の中小企業などの求人にも応募することができます。
- 地元での就職を検討している方
- 未経験からの就職を目指す方
などはハローワークを利用して、転職活動を進めると良いでしょう。
メリット
- 求人数が多い
- 地域に密着した求人が豊富
- 書類作成などのサポートも受けられる
デメリット
- 質の低い求人も多い
- ハローワークの登録が必要
3.転職サイトからのWEB応募
こだわり条件やキーワード検索から自分の希望する求人を見つけ、Webの応募フォームに必要事項を記入して、企業に応募することができます。
転職サイトを登録する際に最初に記入した名前や生年月日、学歴などの基本情報に加え、履歴書、職務経歴書、自己PR文などもすべてWeb上のフォームで送信することができるため、忙しい方にも使いやすいのが特徴です。
一方で、書類選考がWeb上で行われるため、応募する際に入力した内容が今後の選考を大きく左右するという側面もあります。
利用者も多いため、中には競争率が高い求人もあり、応募時点の内容ですべてが決まってしまうこともあり得ます。
そのため、十分内容を吟味した上で、応募することが大切となります。
- 自分のペースで転職活動を進めたい方
- さまざまな求人の中から、自分で情報を整理して転職先を決めたい方
などの方は、転職サイトの利用がおすすめです。
メリット
- 自分のペースで転職活動を進めることができる
- 企業への応募が簡単
- さまざまな企業の情報が1つのサイトに集約されていて便利
デメリット
- 利用者が多く、他の転職者との差をつけるのが難しい
- 自分でスケジュール調整などを行う必要がある
おすすめの転職サイトの記事はこちら。
4.転職エージェントを利用して応募
応募する求人は自分で検索できるところも中にはありますが、ほとんどの場合、コンサルタントからの紹介で応募できる企業が決まります。
応募書類などの添削や面接対策などの手厚いサポートが受けられるため、応募する際に困ることはほとんどないといえます。
- 自分のスキルや経歴に自信がある方
- エージェントと面談したり連絡したりする時間が作れる方
などの方はエージェントを活用を検討してみても良いでしょう。
メリット
- 専任コンサルタントと二人三脚で転職活動を進められる
- 好条件の非公開求人を紹介してもらえることがある
デメリット
- コンサルタントとの相性によって、転職活動が左右されやすい
- 希望する求人に応募できない可能性がある
応募方法によって転職成功率は変わる?
「転職エージェントの方が選考通過率が高い」
「直接応募の方が企業にやる気をアピールできるから有利」
などが書かれているサイトも多いですが、それぞれメリットやデメリットがあり、応募する企業によっても選考の通過率や、内定率は異なります。
転職エージェントの方が有利に進められることもあれば、直接応募の方が内定率が上がることもある、という程度なのです。
また、場合によって使い分けることも大切です。
転職サイトからの応募方法
転職サイトからの基本的な応募の流れ
それではここからは、多くの方が利用している転職サイトの応募方法について詳しく見ていきましょう。
転職サイトは、基本的に
- 無料会員登録
- 自分で求人情報を検索
- レジュメ・職務経歴・履歴書の登録
- 気になった企業へ応募
- 応募企業から選考過程の連絡
- 書類選考
- 面接
- 条件提示
- 内定
という流れで利用することができます。
転職サイトでは、前述したとおり、転職サイトの応募ボタンから気になった企業に応募することができ、その際に送られた基本情報や履歴書、職務経歴書などから書類選考が行われます。
後から郵送で履歴書や職務経歴書の送付をお願いする企業も中にはありますが、基本的にはWebでの基本情報やスキルを見て、面接を行うかどうかを判断するところが多いのが現状です。
転職サイトや企業によって入力する項目が異なる
転職サイトから応募する際に利用するWeb履歴書は転職サイトによってさまざまで、入力項目や仕様などが異なります。
- 個人プロフィール(氏名や電話番号など)
- 保有資格、語学スキル
- 職務経歴書
- 自己PR
- 希望条件(年収や業種など)
などの項目で構成されているのが一般的です。
これ以外にも、マイナビ転職のように自己PR・志望動機をあらかじめ記入して登録しておくことができるサイトもあります。
出典:マイナビ転職
さらに、面接日希望を応募時点で送ることができるため、企業とメッセージで何度もやり取りをしなくても、面接日を簡単に決定できるなどの機能もあります。
転職サイトから応募する際の注意点
Web履歴書は紙の履歴書と同じく、正式な書類であり、企業への印象を左右する重要な選考材料となります。
ここでは、転職サイトを応募する際の注意点を2つ紹介します。
1.経歴やスキルは嘘をつかずに正直に
- 職務経歴にブランクがある
- すぐに仕事を辞めてしまって書ける職務経歴がない
経歴に嘘をついてしまうと、書類選考は通過したものの、いざ面接で仕事の深い内容になった時に嘘がばれてしまう可能性もあります。
また、選考中にばれなくても、入社後に
- 経験者だと思って任せたのに、仕事ができない
- 思っていた人材とは違った
などのミスマッチを起こしてしまう可能性もあります。
マイナスの要素を作ってしまうと、採用した企業側が困るだけでなく、採用を取り消されたり、場合によっては賠償を求められたりなど、自分にとっても不利益な結果を生んでしまう可能性もあります。
2.会社や資格の名称は正式に
と思ってしまいがちですが、数多くの転職者の中から書類選考を行うため、そういった応募書類に不備がある転職者は一番初めにはじかれてしまう可能性があります。
また、職種によっては取引企業との文面でのやり取りや、重要なデータの入力を任される場合もあります。そのため、提出書類をきちんとした形で書くことも、選考において重要なポイントと言えます。
周りと差がつくWeb応募フォームの書き方のコツ
Web応募フォームの書き方で選考通過率は変わる
採用担当者は数多くの転職者の中から面接や次の選考に進む転職者を選んで決めています。
実際に直接会って話をするわけではないため、
- 基本情報
- 職務経歴
- 自己PR文
などの内容が選考の大きなポイントとなります。
もちろん、スキルや経歴などの観点からも見ていますが、書類選考では
ということが重要です。
どんなにスキルや経歴を持っていて、やる気に満ちていても、採用担当者に伝わらなければ意味がないのです。
1.結論は先に書く
たとえば、志望動機を問われる項目で、自分の経歴から長々と話してしまうと、何が言いたいのかが採用担当者に伝わらず、読み飛ばされてしまう可能性もあります。
2.各項目に「見出し」をつけて見やすさを意識する
紙の履歴書や職務経歴書では項目ごとに罫線があり、フォーマット通りに書けば問題ないですが、Webの履歴書では罫線などはなく、空欄の中に自由に記入できる場合が多いです。
例えば、自己PRを書く際には、
- 自己紹介(これまでやってきたこと)
- スキルや能力(転職先で活かせるスキル)
- 志望動機(意欲や将来への展望)
など、書くべきポイントが多く、文章ですべてをまとめようとすると、見にくくなってしまい、どんなに良いことを書いていても、担当者の目に留まらない可能性があります。
3.文章は長すぎず短すぎず
記入欄のおよそ8割以上が目安となります。
と思ってしまいがちですが、空白を作り、読みやすく整理されているならそれでも問題はありませんが、だらだらと書き連ねてしまうのはNGです。
担当者は毎日多くの応募者の書類を確認しています。読みやすく、負担をかけないように意識することで、担当者への配慮ができるとプラスのイメージに働くこともあります。
4.志望理由は企業分析の結果を盛り込んで
人事職希望の方を例に説明します。
そのため、企業分析を行い、各企業の特徴を理解することが大切です。
御社では、一か月研修やスキルアップセミナーなどにも力を入れており、社員と接する機会が多く、人事部に相談しやすい制度を設けておられます。
そのため、部署間ごとの境がなく、風通しの良い環境づくりを実現できると考え、志望しました。
5.前職での実績は数字を入れて説得力を持たせる
実績を伝えるときには、客観的な基準が分かる数字やデータを出し、具体的に示すようにしましょう。
というよりも、
などと数字や入れた方が自分のPRポイントを上手く伝えることができます。
応募に関するQ&A
- 病気で離職していた
- 親の介護が必要だった
など理由はさまざまですが、ブランク期間や前職の退職理由は正直に伝えましょう。
たとえば、病気で離職していた場合には、
特に転職サイトから応募する場合、その後の選考スケジュールなどを自分で調整して管理する必要があります。
応募する段階でも気を抜かずに
という声も聞きますが、転職サイトからの応募した時点で書類選考は始まったも同然です。
一度選考を受けた企業にはよっぽどの事情がない限り、受けなおすことが難しくなるため、応募の段階からしっかりと選考を意識して、入力項目を確認しましょう。
まとめ
求人応募には、
- 企業HPからの応募
- ハローワークから応募
- 転職サイトからのWEB応募
- 転職エージェントを利用して応募
の4つの方法があります。
そして、転職サイトでの応募の仕方や、応募書類の書き方のポイントなどをお伝えしましたが、簡単に求人に応募できるからこそ、応募する前に入力項目をしっかりと確認することが一番大切なことだと言えます。
- 結論は先に書く
- 各項目に「見出し」をつけて見やすさを意識する
- 文章量は長すぎず短すぎず
- 志望理由は企業分析の結果を盛り込んで
- 前職での実績は数字を入れて説得力を持たせる
転職サイトでは応募した段階ですぐに書類選考を進めてもらえるというメリットもありますが、それだけにやり直しができないというデメリットもあります。