転職サイトで管理職への転職は難しい?利用すべき転職サイトと管理職への転職を成功に導く6つの極意

今後の将来性や年収アップのためにも、管理職としてキャリアアップをはかりたいと考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、管理職ともなると、誰でもなれるというわけではなく、管理職の転職は難しいとされています。

そこで今回は、管理職の転職が難しいと言われる理由と、管理職の転職を成功に導く6つの極意をご紹介します。

teacher

管理職への転職でおすすめの転職サイトもあわせて紹介するため、

  • 管理職として転職を絶対に成功させたい
  • 希望に合った管理職の求人がなかなか見つけられない

という方はぜひ参考にしてみてください。

転職サイトだと管理職の転職は難しい?

管理職の転職が難しいと言われる理由

man
転職サイトで管理職への転職が難しいって本当?
teacher
転職サイトでは希望に合った管理職求人を見つけるのが難しいため、管理職への転職が難しいと言われています。
転職サイトでは、どんな職種や業種でも、求人が見つけられるイメージがありますが、実は管理職の転職に関して言えば狭き門で、なかなか転職が難しいのが現状です。

管理職の転職が難しいと言われる理由は、大きくわけて5つあります。

1.求人数が少ない

まずは、そももそも管理職自体の求人数が少ないことが理由の1つとして挙げられます。

出典:doda「転職求人倍率レポート」

これは、dodaのエージェントサービスのデータを用いた2020年4月の転職求人倍率のレポート結果です。

全体の求人倍率が2.58倍に対し、企画・管理系の求人倍率は2.05倍という結果に。

全体の求人倍率から見ても少ないですが、技術系(IT・通信)が10.71倍、専門職が7.90倍などと比べると、その差は歴然です。

現在は新型コロナの影響で求人倍率が下がり傾向にあるといった事情もありますが、2014年から現在までのデータを見てみても、企画・管理職の求人倍率は低く推移しているということが分かります。

出典:doda「転職求人倍率レポート」

このグラフを見て、

man
なぜこんなに管理職の求人数が少ないの?

と疑問に思う方も多いと思いますが、そもそも管理職は会社のリーダー職、中間管理職を指しており、誰でもリーダー職に就けるというわけでは当然ありません。

会社の規模が100人程度だとすれば、管理職は大体5人から10人程度といったところです。

管理職としてのポジションにつける人は少ないため、事務職や営業職といった一般職に比べ、管理職の求人は少なくなるのです。
求人数が少なければ少ないほど、募集人数に対して、実際に採用される人数が少なくなるため、管理職の転職が難しくなると言えます。

2.実績や能力の判断が難しい

管理職は、一般社員に比べ、求められるスキルや能力が高くなります。

また、会社の規模によっても、マネジメント経験の差が出やすく、時には専門的な知識やスキルが必要な場合もあるため、たとえ経験者であっても、企業が求める能力やスキルが備わっているかどうかがは分かりません。
こういった事情から、転職サイトなどで管理職の求人を行わず、社内で管理職の育成を行ったり、ヘッドハンティングなどを行うことで採用を行う企業もあるのです。

3.好条件での提案が難しい

未経験から管理職への転職であれば、前職よりも高い給与で転職が成功できる可能性が高くなります。

しかし、管理職から管理職への転職となると、転職先で今と同等、あるいは好条件での転職は難しくなる傾向があります。

前職の給与条件などにもよりますが、管理職は一般的に会社の中でも高い水準の給与をもらっています。もともとの給与待遇が良いため、転職先でそれ以上の待遇を求めるとなると、選択の幅がその分狭くなります

また、管理職を社内での昇格ではなく、中途採用として受け入れるのには企業側もそれなりにリスクを伴います。

管理職に求められるスキルや経験はさまざまで、普通の面接などの選考でその能力を正しくはかるのはなかなか難しくなります。管理職として採用しても、期待通りの成果を上げてくれるかどうかは採用して働いてみないことには分かりません。

企業側も管理職の採用には慎重になるため、現職よりも好条件での転職をするとなると、それなりの実績や経験をアピールすることが必要となるのです。

企業によっては、採用後のミスマッチを防ぐために、最初から管理職としてのポジションではなく、管理職候補として採用を行うところもあります。

そのため、管理職としての役割が保証されているわけではなく、入社後の働きによっては、管理職として昇格するのが難しいことも。
管理職候補の求人が出ている場合、管理職としての待遇が書いてあったとしても、希望通りの給与がもらえるかどうかは自分次第であるため、注意しておきましょう。

4.条件に合った求人が見つけづらい

転職サイトでは管理職の求人が少なく、その中から条件に合った求人を見つけるのはなかなか難しいものです。

管理職と一口に言っても、大手企業や中小企業などの企業の規模や、業界によっても、業務内容や権限に差があります。

そのため、単純に業務内容や給与だけを見て判断してしまうと、自分では思ってもいなかった責任を負わされたり、能力不足で業務に支障をきたしてしまう可能性も考えられます。
  • 会社の規模や業務方針などの企業分析
  • 業務内容
  • 所属するチーム・部署の人数やマネジメント内容

などの情報すべてを転職サイトの求人情報や企業のHPなどから調べ、比較を行う必要があるため、条件に合った求人を見つけづらいという難点があります。

5.企業間の格差が大きい

企業によって方針や規模が異なるため、転職先の企業によっても大きく業務内容が変わります。

そのため、管理職として現在働いていたとしても、転職先では能力が発揮できない場合があります。

中小企業では、部下の指導だけでなく、プレイヤーとしても活躍できる人材が求められる傾向にあります。

対して、大手企業ではマネジメントに専念し、多くの部下の指導や教育など高い管理能力と責任能力を求められることも多いのが特徴です。

どちらにせよ、企業によってもやり方が異なるため、社長などの経営者や部下と両方とコミュニケーションがとれ、企業の方針に柔軟に対応できる姿勢を持つことが重要と言えます。

利用する転職サイトを選ぶことが大切

このように、そもそもの求人数が少なく、管理職としての能力をはかりづらいことから、管理職への転職は難しいと言われています。

転職サイトによっては、管理職の求人が多く、管理職を専門とした特設サイトを設けていることもあるため、管理職の転職を成功させるためには、管理職向けの転職サイトを選ぶことが大切です。

また、これまで、

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女性の管理職の転職は難しい・・・

とされてきましたが、最近では女性の管理職採用を積極的に行っている企業も増えてきました。

出典:エン・ジャパン株式会社

エン・ジャパン株式会社が運営する「ミドルの転職」で2019年3月に行った転職コンサルタントへの調査によると、約4割の転職コンサルタントが女性管理職の採用が増えてきていると回答。

出典:エン・ジャパン株式会社

そして、女性管理職の採用を行うことが多い企業のタイプについては、外資系企業が63%と断トツ。

外資系企業では、性別関係なく評価を行っており、優秀な人材であれば性別や年齢を問わず管理職としてのポジションを与えているという意見もありました。

こういった外資系企業で管理職としての採用実績があるため、女性で管理職を目指す方は、外資系専門の転職サイトを利用するのがおすすめです。

業界や企業タイプによっても、管理職の求人も大きく変わるため、自分の経験やスキルを考慮した上で、管理職の求人が多い業界に転職を考えるのも1つの手と言えます。自分の希望に合わせて、まずは利用する転職サイトを見直すようにしましょう。

→転職サイトのおすすめランキング記事「【2020年】おすすめ転職サイト!転職5回全て年収アップの転職のプロが「絶対」におすすめしたい転職サイト比較ランキング」へ。

管理職への転職を成功に導く6つの極意

man
管理職の転職は難しいんだ・・・じゃあ自分には無理かも・・・
teacher
きちんと準備を行い、選考に臨めば管理職としてキャリアアップをはかることも可能です。転職成功に導く6つの極意をしっかりとおさえておきましょう。

管理職の転職成功に導く極意

管理職の転職は難しいとお伝えしてきましたが、管理職として転職することで、さらなる年収アップやキャリアアップを見込めます。

転職が難しい分、転職が成功した場合には、キャリア面でも給与面でもメリットが大きいのです。
管理職への転職が難しいと言っても、きちんとした準備を行い、選考に臨むことで、転職成功へと導くことも可能です。
teacher
管理職への転職を成功させるためにも、しっかりとポイントをおさえておきましょう。

1.転職軸を定め、優先順位を決める

まず大切なことは、転職軸を定めることにあります。

これまでにも解説してきましたが、管理職の転職はなかなか一筋縄ではいかないものです。求人数が少ない分、自分の希望に100%合った求人を見つけることは至難の業です。

そのため、転職軸を定めて優先順位を決めることで、ある程度の妥協点を見つけることが大切と言えます。
  • 給与条件
  • 役職や役割
  • 業界、業種、職種
  • 企業の規模
  • 福利厚生
  • 勤務地や転勤の有無
  • 仕事へのやりがい

たとえば、年収1,000万円以上で地方勤務の求人があったとします。

転勤があるのは避けたいけれど、年収1,000万円は捨てがたい、といった場合、自分の転職軸と照らし合わせ、譲れない条件は何かを考えることが大切です。

  • 家族の関係で転勤はできない

ということであれば、転職の第一条件として勤務地を置き、そこから最低限の年収額や企業の規模など、優先順位ごとに幅を持たせて考えるようにしましょう。

  • 年収1,000万円以上であればどこでも構わない

ということであれば、こちらの求人に応募するメリットはあると言えます。

このように、転職軸を定め、優先順位を決めることで、求人の判断がつきやすくなります。
一番NGなことは、転職軸を定めずに、とりあえず転職を進めてしまうことです。

他の一般職に比べ、管理職は責任がある役職であるため、企業側も厳しく判定をします。

そのため、「なんとなく」や「とりあえず」といった姿勢は一発で見抜かれてしまうため、明確な意思を持った上で、1つ1つの求人を見極めることが何よりも重要なポイントです。

2.企業が何を求めているのかを分析する

選考を受ける準備として、企業分析を念入りに行うようにしましょう。

特に、企業が転職者に何を求めているのかを考えることが重要なポイントです。

管理職は企業にとって重要なポジションであるため、期待するスキルや能力もその分高くなります。

お互いのミスマッチを起こしてしまわないためにも、企業理念、事業方針、事業内容を調べた上で、今回募集をかけている役職では何を求められているのかを理解することが必要となります。

企業が管理職に求めるものはさまざまです。

  • マネジメント能力
  • チームの成果に対する高い責任能力
  • 業界への専門的な知識
  • コミュニケーション能力
  • 部下から信頼される人柄

たとえば、複数の部署の管理を任される場合、1つの部署に関する知識だけでなく、幅広い知識が必要となります。

また、部署の人数や、教育体制によっても、管理職として担うべき業務や責任が変わってくるため、企業理解を深め、働くことを想定しておくことが大切と言えます。

3.志望理由を明確にする

管理職に限らず、企業側は転職理由や「なぜ自分の企業を選んだのか」を重視する傾向にあります。

特に管理職の転職では、企業分析がされているかがもっとも大切です。

管理職として働くにあたり、

  • 企業理念に共感できるか
  • 他社と比較して魅力を感じた理由はどこか
  • 企業の今後の事業展開でどう貢献することができるのか

などを中心に、志望理由を明確にしておきましょう。

4.選考には「自分の言葉」で臨む

よく、管理職向けの志望理由例や自己PR例などを見ますが、こういった例文は参考程度にとどめ、自分の言葉で答えることを意識しましょう。

管理職ともなると、新しい発想や考え方が必要となります。

そのため、テンプレートのような言葉で選考に臨んでしまうと、主体性がないと思われてしまい、能力やスキルが低く見られてしまう可能性があります。
特に中小企業では、社長から管理職に今後の方針などの意見が求められることもあるため、周りに流された意見ではなく、自分の考えで伝えることが必要不可欠です。

5.複数の転職サイトで情報収集を行う

転職には、複数のサイトを使い、できるだけ多くの情報や求人を見ることが大切です。

1つのサイトで情報収集を行ってしまうと、企業情報が偏ってしまったり、希望に合った求人を見つけられない可能性もあります。

転職サイトは1~2個ではなく、3~4個利用するようにしましょう。

また、口コミ情報サイトの利用もおすすめです。

出典:カイシャ(会社)の評判

エン・ジャパン株式会社が運営するカイシャ(会社)の評判では、元社員や現社員の口コミから、企業の平均年収や勤務時間などを知ることができます。

特に管理職として採用される場合、

ともに働く社員がどう感じながら仕事を行っているのか

を知っておくことは重要です。

社員の不満や評価を事前に知っておくことで、今後の仕事のやりやすさも変わるため、事前にチェックしておくようにしましょう。

6.転職エージェントを利用する

転職サイトだけでなく、転職エージェントも利用することをおすすめします。

一般的な転職に比べ、管理職の転職は条件に合った求人が見つけづらく、なかなかマッチングしづらいという難点があります。

そのため、転職エージェントを利用し、求人紹介や選考対策など、転職支援を受けることで、マッチングがしやすく、効率的に転職活動を進めることができます。

企業によっては、転職サイトでの一般公開をせずに、転職エージェントのみの非公開求人として管理職の求人を出していることもあります。

転職支援実績があり、多くの人材を見極めてきた転職のプロである転職コンサルタントを通すことで、転職者のスキルを客観的に捉えてもらうことができます。

そのため転職サイトよりも転職エージェントの方が、ミスマッチが少なくなり、効率が良いのです。
また、転職サイトに比べても管理職を専門としている転職エージェントは多いため、利用しておいて損はないと言えるでしょう。

転職サイト・転職エージェントの活用で転職成功率がアップする

管理職の転職は、情報収集を行い、希望に合った求人を見つけることが一番大切なことです。

事前準備をしっかりと行うためにも、転職サイトや転職エージェントを上手く利用して、求人を見極め、確実に転職成功に導けるよう、選考対策を万全にして臨むこようにしましょう。

また、複数の転職サイトや転職エージェントを利用することも大切です。

特に管理職の転職はそもそもの求人数が少ないため、多くの求人から比較を行うためにも、複数のサイトを利用するようにしましょう。

管理職への転職でおすすめの転職サイト

1位.CAREER CARVER(キャリアカーバー)

運営会社株式会社リクルートキャリア
応募方法自分で直接応募
専門分野ハイクラス転職
登録ユーザー数-
求人更新頻度-
公開求人数66,399件
未公開求人数0件
新着求人数-
「転職」口コミ平均DATA
回答数男性比率正社員比率転職前年収転職後年収年収上昇率転職までの日数満足度

管理職の転職でおすすめする理由

CAREER CARVERは、年収600万以上の方を対象とするハイクラス向けの転職サイトです。

ハイクラス求人数が35,000件以上、年収800万円以上の求人数は27,000件以上と圧倒的な高年収求人数を誇っており、経営企画や事業企画といった職種の転職成功率の高さにも定評があります。

自分で求人を検索できるだけでなく、1,000人を超えるヘッドハンターからスカウトを受けることも可能。

大手人材紹介会社の株式会社リクルートキャリアが運営しているということもあり、大手企業や優良企業の求人数が多いところも魅力と言えます。
ただ、登録するためにも審査があるため、転職者によっては利用できないケースもあります。

2位.ビズリーチ

運営会社株式会社ビズリーチ
応募方法自分で直接応募
専門分野総合
登録ユーザー数約96万人
求人更新頻度-
公開求人数56,717件
未公開求人数0件
新着求人数-
「転職」口コミ平均DATA
回答数男性比率正社員比率転職前年収転職後年収年収上昇率転職までの日数満足度
11人64%91%531万円600万円113%128日7.5

管理職の転職でおすすめする理由

ビズリーチは、ハイクラス向けの転職サイトです。

ヘッドハンターや優良企業からのスカウトを受けられる、ヘッドハンティング型に特化しているという点が大きな特徴の1つ。

企業からスカウトを受けることで、

  • 転職成功率が高い
  • 探す手間がなく、好条件の求人が見つけられる

などのメリットがあります。

また、経営幹部などハイクラス向けの求人が多く、総求人数の約1/3以上が年収1,000万円以上と高収入求人が豊富であることもビズリーチの強みと言えます。

管理職向けの求人が多く、直接企業とのコンタクトがとれるため、管理職への転職での利用もおすすめです。

ただ、

  • 未経験者の転職に弱い
  • 優秀でないとスカウトが来ない可能性がある

などのデメリットもあるため、ある程度自分からアプローチを行う必要があると言えます。

3位.転機

運営会社レイサス株式会社
応募方法自分で直接応募、エージェントから紹介
専門分野総合
登録ユーザー数-
求人更新頻度-
公開求人数1,284件
未公開求人数-
新着求人数-
「転職」口コミ平均DATA
回答数男性比率正社員比率転職前年収転職後年収年収上昇率転職までの日数満足度

管理職の転職でおすすめする理由

転機は、社長、取締役、CEO、COO、CFOなどの経営執行責任者や部長・事業部責任者などの経験者など、ハイクラス・エグゼクティブ層に特化した転職サイト・転職支援サービスです。

ほぼすべての求人で、経営者との面談の機会があるというところが最大の特徴。企業の成長の要となる重要なポジションを募集しているため、経営者が直接かかわり、採用の判断を下しています。

そのため、経営者の考え方や人柄を直接知ることができるという魅力があります。

また、社長の右腕として立候補することも可能です。インタビュー動画から、一緒に働きたいと感じた企業にアピールすることができるというメリットがあります。
デメリットとしては、経歴によって紹介できる求人が限定されるため、ある程度の役職の経験がないと転職が難しいという点が挙げられます。

まとめ

管理職の転職は求人数が少なく、高いスキルや経歴を求められることから、転職が難しいと言われています。
そのため、しっかりと事前準備を行い、選考に備えることが大切です。
  1. 転職軸を定め、優先順位を決める
  2. 企業が何を求めているのかを分析する
  3. 志望理由を明確にする
  4. 選考には「自分の言葉」で臨む
  5. 複数の転職サイトで情報収集を行う
  6. 転職エージェントを利用する
以上の6つのポイントをおさえて、希望に合った求人を見つけ、転職成功へと導きましょう。

特に転職サイトや転職エージェントを上手く活用することは必須です。

teacher
管理職向けの転職サイトも転職エージェントを利用して、情報収集を行い、転職準備をしっかりと進めましょう。

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