新卒であれば就活サイト、中途入社であれば転職サイトを利用するのが一般的です。
しかし、転職サイトの求人の中には新卒歓迎や第二新卒歓迎の求人もあり、新卒サイトにはない企業の求人があることから、新卒でも転職サイトを利用したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、新卒が転職サイトを利用するメリットと就活を成功させる転職サイトの活用法をご紹介します。
転職サイトは新卒でも利用できるのか?
登録はできるが基本的には応募できない
新卒の方の中には
「転職サイトやハローワークで新卒歓迎と書かれている求人があったので応募したい」
「新卒サイトにはない企業に応募したい」
などの理由で、転職サイトを利用を検討する方も。
ですが、
と思う方も多いのではないでしょうか。
一般的に、これから学校を卒業予定である学生、つまり新卒にあたる方を想定して作られれているのが就活サイトで、すでに学校を卒業していて社会人経験のある方の利用を想定しているのが転職サイトです。
中には、情報収集のために転職サイトを利用しているという方もいます。
新卒と第二新卒との違い
転職サイトでは、ある程度の社会人経験がある方を想定しているというと、
と思う方もいると思いますが、第二新卒と新卒では大きな違いがあります。
多くの転職サイトでは、最終学歴を卒業後3年以内の方を「第二新卒」として位置付けており、第二新卒向けの転職サイトや求人も多くあります。
理由としては、第二新卒は最初に就職した企業で基本的にある程度の新人研修を受けており、挨拶の仕方や電話のかけ方などの基本的な社会人としてのスキルが身についていると判断されるのに対し、新卒採用の場合には一から研修を行う必要があるからです。
そのため、転職サイトで
- 第二新卒歓迎
- 職種未経験歓迎
などの求人が出されているからといって新卒の採用を行っているかはまた別問題なのです。
新卒では、就活期間として約1年間設け、翌年の4月の入社を想定とした採用活動が行われますが、中途採用の場合、従業員の退職や事業拡大などによる人員補充の目的で行われることが多いため、欠けた人員を補おうと、スピーディーに選考から内定までが決まり、即日入社を想定しています。
企業の中には新卒応募を認めるところも
実際に、転職サイトで新卒可の求人を見つけたという声も。
転職サイト見てると、新卒可のところっていっぱいあって、学生の時にちゃんと調べればよかった…。
学校と同じ系列?の病院進めば楽かなって安易に決めた過去の自分に怒りたい…— どぅんな▷▶▷看護死 (@mMsguO5K5qJ2rIu) June 6, 2020
なぜか転職サイトで情報収集して、なぜか新卒採用のところがあったから応募したら、面接が決まっちまったよ。
なんてこった。
— 輝珍珍 (@pikapikaeroi2) June 1, 2020
転職サイトのとらばーゆでは、検索のこだわり条件の中に、「新卒・第二新卒歓迎」というキーワードがあり、新卒や第二新卒の区別がなく、採用を行っている企業もあります。
出典:とらばーゆ
転職サイトでの新卒の採用は圧倒的に不利
転職サイトではあくまで社会人経験がある転職者を想定しているため、企業側はできれば即戦力を採用したいと考えています。
就活では全員が同じ条件下で選考を行いますが、中途採用ではそもそもスタートラインが異なるため、不利な条件の中で内定を勝ち取らなくてはなりません。
新卒が転職サイトを利用するメリットと転職サイトの活用法
転職サイトの新卒採用は圧倒的に不利とお伝えしてきましたが、転職サイトでしか得られないメリットもあります。
新卒が転職サイトを利用するメリット
新卒が転職サイトを利用するメリットは3つあります。
1つずつポイントを見ていきましょう。
1.新卒向けの就活サイトに求人を出していない企業の求人も見つけられる
企業側が転職サイトや就活サイトに求人を掲載するにはそれだけコストがかかります。
多くのサイトに掲載すればするほどコストがかかるため、求人広告を出すサイトを1つの転職サイトだけに絞っている中小企業も中にはあるのです。
転職サイトに「新卒歓迎」などのキーワードがある求人が見つけた場合には、企業のHPや就活サイトを検索し、同様の求人が掲載されていないかチェックするようにしましょう。
2.企業の求めている人物像がつかめる
新卒向けのサイトではポテンシャル重視での採用が多く、求める人物像や業務に必要なスキルなどの詳細が掲載されていない可能性があります。
3.将来のキャリアプランを描ける
新卒の面接で、「10年後のキャリアプランを教えてください」と言われても、なかなか答えられないという方も多いのではないでしょうか。
転職サイトでは即戦力としての採用を前提していることも多く、
- リーダー職
- 管理職
など、将来的に考えられるポジションの求人が出ていることもあります。
また、一部の大手企業やポジションによっては、新卒の採用を行っていないところもあります。
転職サイトの活用テクニック
それでは、転職サイトを利用するメリットを踏まえた上での新卒向けの転職サイト活用テクニックを3つご紹介します。
1.転職サイトの求人情報を細かくチェックする
就活サイトでは、企業の業務方針や理念などがメインに書かれている場合が多いですが、転職サイトの情報を見ることで、より具体的に企業の業務内容や福利厚生などを知ることができます。
数年後、
- 業務内容が変わる場合はあるのか
- 給与の水準はどれくらいか
- 勤務地の変更はあるか
- 新しい事業に関わる可能性はあるか
など、細かい視点で企業をチェックするようにしましょう。
また、
- 求人がよく掲載されている
- 何度も同じ求人が掲載される
という場合には、要注意です。
- 職場環境が悪く離職率が高い
- 企業への魅力がなく応募者が集まらない
など、何らかの事情があり、求人を掲載している可能性もあります。
となると、すぐに退職を考え、社会人経験がないまま転職を余儀なくされる場合もあります。
企業理解が足りないと、
- 準備不足だ
- やる気がないのでは?
とマイナスイメージにつながってしまうこともあるため、ありきたりな志望動機ではなく、
- ○○という事業に興味を持った
- ○○という理念に共感した
など、その企業ならではの取組みなどへの関心を伝えアピールしましょう。
⇒おすすめの転職サイトについては、「【2020年】おすすめ転職サイト!転職5回全て年収アップの転職のプロが「絶対」におすすめしたい転職サイト比較ランキング」の記事をチェック。
2.口コミ情報サイトで先輩社員の本音を確認する
出典:転職会議
先輩社員や元社員などの生の声を見ることができるため、口コミをチェックすることも大切です。
3.新卒サイトに載っていない求人をチェックする
特に、大体の就活が終わり、来年度の採用準備を行い始める12月から翌年の2月までの間には、新卒も転職サイトを利用するチャンスです。
ほとんどの就活サイトでは募集が終了していますが、新卒採用を行えなかった企業が転職サイトに求人を出す可能性も考えられるため、内定がまだ決まっていないという場合には転職サイトのチェックも行いましょう。
転職サイトはあくまで就活サイトの補助として扱う
転職サイトは情報収集や将来のキャリアプランを考えるために役立てることができます。
企業によっては新卒が転職サイトを利用することに対して、
- モラルがない
- ルール違反だ
と考える企業もあります。
転職サイトには求人情報以外にも転職ノウハウや診断ツールなど、就職にも役立つコンテンツがたくさんあります。
まとめ
転職サイトは原則、中途入社の転職者の利用を想定しているため、閲覧や登録はできても、応募できない企業がほとんどです。
しかしながら、新卒が転職サイトを利用することには、
- 新卒向けの就活サイトに求人を出していない企業の求人も見つけられる
- 企業の求めている人物像がつかめる
- 将来のキャリアプランを描ける
という3つのメリットもあります。
など、気になる転職サイトの疑問について徹底解説していくので、就活中の学生の方は必見です。