就職したのはいいものの、
- 仕事にやりがいを感じない
- 性格や能力的に仕事をこなすのが難しい
など、今の仕事に向いていないと悩む方は多いのではないでしょうか。
仕事を決める基準は人それぞれであり、実際に仕事をしてみないことには向き・不向きはなかなか分からないもの。
特に新卒入社では3年は転職せずに続けるべきとも言われますが、どうしても今の仕事に向いていないと感じる場合には思い切って転職することも1つの選択肢と言えます。
そこで今回は、仕事の向き・不向きを判断する5つのポイントと転職を判断するタイミングについて解説します。
今の仕事に向いていない・向いているはどこで判断すべき?
仕事の向き・不向きはある?
就職活動や転職活動を経ていざ働いてみたら、なんとなく仕事が合わないと感じてしまったという方も多いのではないでしょうか。
仕事はお金を稼ぐ手段でもあり、生活のために欠かせないものです。
そのため、
と頑張って仕事を続けてしまう方も多くいます。
どんな仕事も、相応の天才たちが開発してきた。だから、その仕事に向いているか否かは先天的に決まっている。
給料を10倍にしようが100倍にしようが、向いている奴はどんどん変異するし、向いていない奴はずっと変わらない。製品設計もプログラミングもボクシングも相撲もだ(たぶん)。— 山本拓 (@timefetcher) September 14, 2020
仕事にはある程度自信も必要です。
そのため、
と自信をなくしてしまうことで、より仕事の質が落ちてしまう可能性も。
仕事の向き・不向きを判断するポイント
1.今の仕事にやりがいや楽しさを感じるか
仕事の向き・不向きというと、能力や性格などを思い浮かべる方も多いと思いますが、初めての業務は誰だってなかなかうまくいかないものであり、経験を積めば積むほどスキルは磨かれるもの。
たとえ今は向いていないと思っていても、「好きこそ物の上手なれ」ということわざもあるように、やりがいや楽しさをもって取り組めば、だんだん仕事のコツをつかめることもあるため、
という気持ちがあるのであれば、仕事を続けても良いでしょう。
実際に、パーソルキャリア株式会社が20・30代のdoda会員を対象に行った「はたらく価値観」の調査結果を見ると、仕事をする上で大事なものを「やりがい」と答えた会員は全体の46.5%に。
出典:doda
そのため、
- 今の仕事がつまらない
- 仕事をしているのが苦痛
と思う場合には、仕事を見直すべきと言えるでしょう。
2.自分の成長を感じられるか
仕事に真剣に向き合っていれば、少なからず仕事での成長は見込めるもの。
もちろん成長にも個人差があるため、なかなか仕事が覚えられない、ミスが減らないという方もいますが、その仕事にしっかりと向き合うからこそ、向上心が生まれ、少しずつでも成長していくものです。
3.将来のキャリアプランを立てられているか
今の仕事が向いていないと感じたら、現時点ではなく、長期的な目線で考えることも大切です。
しかし、
- 将来の自分の姿が想像できない
- 今の仕事ではないキャリアプランが浮かんでいる
という場合には、今の仕事に向いていないのに無理して続けてしまっている可能性も。
無理してキャリアを積むよりも、今後の仕事につながるようなスキルや経験を積んだ方が賢明な判断と言えます。
4.プライベートを楽しめているか
もし、
- 休日にも仕事のことばかり考えてしまい、プライベートが楽しめない
- 仕事を毎日持ち帰っている
- 仕事で疲れ切ってしまい、プライベートの時間を楽しむ余裕がない
など、仕事のことを考えるあまり、プライベートの時間を奪ってしまっているようであれば、仕事の見直しが必要な状態と言えます。
仕事とプライベートの境界が少ない仕事は私向いていないわ。日常が仕事に引きずられる。仕事場に出向き、持ち帰り絶対ない。って職が向く
— ◎来世ADHD◎ (@8QWggCvUx1Tjels) June 29, 2020
仕事を長く続けていくためにはメリハリも重要です。プライベートの時間をしっかりと確保することで、仕事に対してのやる気も保てるもの。
休日にしっかりとストレス発散をしたり、休息をとったりすることで、仕事にも身が入るもの。
5.自分の性格と仕事内容や職場環境は合っているか
たとえば、
- コツコツと1つのことに向き合うのが苦手な人が、データ入力や広告の校正作業などの事務仕事を行う
- 周りと関わるのが苦手な人が営業の仕事で取引先を回る
など、自分の性格と明らかに合わない仕事に就いてしまうことで、仕事を適当に済ませてしまったり、プレッシャーやストレスを感じてしまう元となってしまいます。
スキル不足は勉強したり経験を積むことで補える場合もありますが、自分の性格はなかなか変えられないもの。
もちろん、
という強い気持ちがあれば別ですが、性格によって適した職種・業種は異なります。
仕事内容に問題がなくても、職場での人間関係や業務体制によってストレスや疲れの原因になってしまう可能性もあります。
- 上司に急かされて焦ってミスをしてしまう
- 1人やるべき仕事を複数人で連携してやるため、結果的にミスが増えてしまう
など、仕事のパフォーマンスが下がってしまうこともあるため、職場環境が合っているかどうかもあわせてチェックしましょう。
向いていない仕事をそのまま続けるのはNG
今の仕事に向いていないと思っても、
とそのまま続けてしまう方もいますが、基本的には向いていない仕事はそのまま続けるべきではありません。
どんなに頑張っても成果が上がらないのであれば、仕事へのモチベーションも下がってしまいます。
上司や先輩に「向いてない」と言われたら・・・
実際にその仕事を続けている上司や先輩から「向いていない」と言われてしまうことで、自信を失ってしまう方も多くいるのではないでしょうか。
先輩社員に『その仕事のやり方は、お前この業務に向いていないわ。』的なニュアンスのことを言われた。先輩社員的にはそこまでの意図は無くて、オレが全くオーバーに曲解しているのは分かってるけど、久しぶりにグサッときたわ。
— Tatsu💙🔱 (@Tatsu_quantum) June 4, 2020
しかし、上司や先輩の誰もが客観的に物事を見られているとは限らず、仕事の向き・不向きの判断を見誤ることもあります。
特に、上司や先輩などに仕事に向いていないと言われたシチュエーションやタイミング、言い方にも注意が必要です。
もし何度も同じミスをしてしまい、見かねた上司や先輩から言われたという場合には、自分でも仕事を見直す必要があります。
ただし、具体的な理由もなく言われたり、1回のミスで仕事に向いていないと言われた場合、上司や先輩などの主観的な意見で物を言っている可能性もあります。
転職を判断するタイミングと仕事に向いていないと感じた時に取るべき行動
仕事の向き・不向きが判断できるのは3カ月
そのまま続けても思ったような成果が出せないことも多いため、自分の性格やスキルを活かせる仕事に就くべきと言えます。
今の仕事に向いていないと思っても、転職するには時間も労力も使います。
そのため、
「本当に転職すべきなのかな?」
「今の仕事をもう少し続けてみるべき?」
など、なかなか転職に踏み切れない方も多くいます。
よく新卒や中途採用で
とも言われています。
確かに、スキルや仕事の知識を習得するためには時間や経験も必要で、入社してすぐ仕事ができるようになるわけではありません。
また、すぐに仕事を辞めてしまうことで、
とマイナスな評価を受けてしまう可能性もあります。
個人差はもちろんありますが、3カ月も経てば職場にも慣れ、仕事を一通り習い、独り立ちして仕事を行える頃です。
そこで、
- 仕事に向いていない
- 仕事をするのが苦痛で仕方がない
と思うのであれば、転職を検討しても問題ないと言えます。
仕事の向き・不向きを3カ月から半年程度で判断し、1年~2年で準備を整えて転職できるのが理想と言えるでしょう。
今の仕事に向いていないと感じた時に取るべき行動
ここからは、今の仕事に向いていないと感じた時に取るべき行動を7つご紹介します。
1.転職サイトに登録する
漠然と、
- この仕事に向いていない
- 転職したい
と考えていても、なかなか転職活動は進まないもの。
転職サイトはそれぞれ扱っている求人や、利用できるサービスが異なります。
こちらの記事ではプロがおすすめする転職サイトのランキングが掲載されているので、こちらもあわせてチェックして、自分に合った転職サイトを複数登録しておきましょう。
2.自己分析をする
今の仕事が向いていないと感じる方の中には、自分が向いている仕事が分からないという方も多くいます。
おすすめは転職サイト・転職エージェントとして知られる「doda」の診断ツールを利用すること。
出典:doda
dodaでは他の転職サイトに比べ診断ツールが充実しており、キャリアタイプ診断や年収査定など無料で自己分析を行うことができます。
3.さまざまな求人や仕事に関する情報を集める
転職会議などの口コミ情報サイトを利用することもおすすめです。
出典:転職会議
求人情報は企業が提供した情報が主なため、実際の職場環境や待遇はなかなか分かりづらいもの。
4.信頼できる人に相談する
転職は人生において重要な決断の1つです。
特に今の仕事で自信をなくし、転職をしようかどうかまだ悩んでいるという場合には、自分をよく知る人物からアドバイスや意見をもらうことも大切です。
5.仕事を辞める前向きな理由を考える
退職理由は、今の職場に退職を伝える際にも、転職先の企業との面接でも聞かれます。
今の仕事に向いていないということが直接的な理由であったとしても、それをそのまま伝えてしまうことで、
と思われてしまい、評価が下がってしまうこともあります。
仕事に向いていないという理由ではなく、
と前向きな理由を伝えることで、転職先の企業に仕事への意欲が伝わりやすくなります。
また、仕事が向いていないという理由だと、
と今の職場に引きとめられてしまう可能性もあります。
6.休息をとったりプライベートな時間を大切にする
仕事が忙しかったり、プライベートな時間を楽しめていないことで、仕事へのマイナスな気持ちばかりが募り、ストレスや疲れのもととなってしまう可能性があります。
有給休暇を使うことも1つの手ですが、転職活動が本格化してしまうと、面接のために仕事を休まざるを得なくなることもあります。
また、有給休暇は入社して6カ月経過しないともらうことができません。
7.今の仕事で実績を積む
自分が次に転職したい職種・業種によってはスキルや経験、資格などが必要になることもあります。
向いていないと感じたら転職準備を
転職回数が増えてしまうことで
とみなされてしまう可能性もあるため、事前に自分のキャリアについて考えた上で転職する準備を進めましょう。
まとめ
仕事の選択はなかなか難しいもので、どんなにやりたい仕事でも向き・不向きはあります。
- 今の仕事にやりがいや楽しさを感じるか
- 自分の成長を感じられるか
- 将来のキャリアプランを立てられているか
- プライベートを楽しめているか
- 自分の性格と仕事内容や職場環境は合っているか
の5つのポイントをチェックしましょう。
- 転職サイトに登録する
- 自己分析をする
- さまざまな求人や仕事に関する情報を集める
- 信頼できる人に相談する
- 仕事を辞める前向きな理由を考える
- 休息をとったりプライベートな時間を大切にする
- 今の仕事で実績を積む
仕事に向いていないと感じたときに取るべき行動についても詳しくご紹介するので、
という方は、本記事を読み、今の仕事を見直すところから始めてみましょう。