仕事を休む理由はどう伝えるのが正解?仕事を休むときの最低限のマナーと仕事を休む理由の上手な伝え方を状況別に徹底解説!

  • 急な発熱や頭痛で仕事を休みたい
  • イベントや手続きなどの関係で仕事を休みたい

など、仕事を休みたい理由はさまざまです。

事前に分かっている予定なら調整をつけることも可能ですが、特に体調不良や突然のトラブルなど、前日や当日に休まなければいけない理由もあり、やむを得ず休みをとるという方も多いのではないでしょうか。

仕事を休みたいというときに気になるのが、どう理由を伝えればいいのかということです。

インフルエンザなどの感染病やお葬式など絶対に休まなければ理由であれば伝えやすいですが、ちょっとした体調不良や私的な用事の場合にはなかなか伝えづらく、周りのことを考えてしまい、休めない方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、仕事を休むときの最低限のマナーと、仕事を休む理由の上手な伝え方を解説します。

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  • 休む状況別に伝え方を説明するため、
  • なかなか仕事を休むと伝えられない方
  • 特に理由はないけれどどうしても仕事に行きたくない方

は本記事を参考に、仕事の休みたいときの対応策を学びましょう。

仕事は休んでもいい?

前提として仕事を休むことは悪いことではない

仕事では決められた日数や業務をこなすことで給与をもらっています。

そのため、周りに迷惑をかけたり、業務が滞ってしまったりすることを懸念してなかなか仕事を休めない方も中にはいます。

仕事を休む理由は人それぞれで、休む判断も自分で行うため、休む際の基準もその人によって違うもの。

38度以上の高熱が出ているのに休まない人もいれば、ちょっとした発熱や頭痛で休む人もいます。

実際に、気にせず休んでしまうという方もいれば、休むかどうかの判断が難しいという声も。

しかし、前提として、どんな理由であっても、仕事を休むことは決して悪いことではなく、休みたいと思ったら無理せずに休むべきと言えます。

たとえ体調不良や特別な事情がなかったとしても、どうしても気持ちがすぐれず、仕事に行きたくないときには誰だってあります。

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仕事に行きたくないと思うのは甘えだ・・・

と思ってしまいがちですが、

  • 仕事がどうしても辛い
  • 仕事にどうしても行きたくない

と思うのは気持ちが弱ってしまっているということ。

体調不良と気持ちの不調、どちらの理由でも放っておくことで限界に達してしまい、体や心が壊れてしまうことも。

仕事をするにも何をするにも体と心が資本なので、休みたいと思った時には休むことを選択することも自己管理の一環です。

どんな事情であれ、休むと決めたときにはしっかりと休めるよう、最低限のマナーを守った上で会社に連絡をすることが大切です。

仕事を休む際の最低限のマナー

仕事を休む際には最低限守るべきマナーがあります。
休むことが問題なのではなく、休む際の連絡の仕方によっては伝達ミスが起きてしまったり、業務が滞ってしまうなど、思わぬトラブルを引き起こしてしまう可能性があるのです。

どうせ休むのであれば、安心した状態でしっかりと休んでおきたいもの。

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仕事を休む際の最低限のマナーをチェックしておきましょう。

1.連絡は少なくとも始業の10分前までには入れる

自分の体調不良や子どもの発熱など、当日に突然休まなければいけなくなることもあります。

一週間前や前日など、前もって連絡できた方がもちろんいいですが、なかなか当日にならないと休む・休まないの判断がつきにくい場合もあります。
当日にやむを得ず連絡する場合はできるだけ早く伝えることを心がけ、少なくとも始業の10分前までには連絡をいれるようにしましょう。

特にサービス業などの仕事の場合、想定していた役割分担や休憩時間などを変えなければいけないこともあります。

なるべく早く連絡を行うことで出勤ができているメンバーで体制を整える時間を設けることができるため、ギリギリの連絡はなるべく避けましょう。

また、就業時間直前になっても出勤してきておらず、連絡がとれないという場合、

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不慮の事故やトラブルに巻き込まれているのでは?

と上司や同僚の方から心配されてしまう可能性もあります。

ただし、あまり早い時間に連絡をしすぎてしまうと、逆に会社内に誰もいないということも考えられます。

始業開始30分前から10分前の間に連絡を入れるのがベストと言えるでしょう。

2.連絡手段は事前に確認しておく

仕事の休みの連絡は電話がマナー!と言われていますが、最近ではチャットやLINEなどの仕事のツールやアプリを用いて連絡を行うところも増えてきています。

電話での連絡は相手に伝わるというメリットがありますが、確実に誰かに電話に出てもらう必要があるため、連絡ができる時間が限られてしまうというデメリットも・・・。

その点、メールやチャットなどの連絡する場合、どの時間に連絡としたとしても文字として残るため、時間を選ばず連絡することができ、連絡をしたという証拠を残すことができます。

特にベンチャーやIT企業などではフレックスで始業時間がバラバラということも多いため、電話ではなくメールやチャットでの連絡をルールとしているところも多くなっています。
そのため、連絡手段は絶対に電話!と決めつけるのではなく、入社した時点で事前に連絡手段を確認しておくと良いでしょう。
また、連絡手段とあわせて連絡する時間帯についても確認しておくことをおすすめします。
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会社によっては20分前にならないと誰も出社しない・・・なんてこともあり得るため、不測の事態に備えて事前に確認をとっておくとよいでしょう。

3.仕事を休む理由と復帰の目処を伝えておく

意外と忘れてしまいがちなのが、仕事を休む理由や復帰の目処を伝えることです。

仕事を休む理由にとって、復帰できる時期もバラバラです。

たとえば、ちょっとした発熱や頭痛などの体調不良であれば1日で回復する可能性もありますが、高熱や感染症などが疑われる場合、数日休みを取らなければいけない場合もあります。

1日だけ仕事を休むだけなら問題なかったとしても、数日休んでしまうとなるとその人が受け持っていた仕事を誰かが処理する必要が出てくる場合も。
なるべく仕事を休む理由と復帰の目処についてはしっかりと伝えておきましょう。

また、復帰の目処が分からない場合、

  • 病院に行ってからまた連絡します
  • 夕方に様子を見て明日以降のことを決めさせてください

など伝えておくと、職場の方も対処しやすくなります。

4.引継ぎはしっかりと行う

仕事を休む際には、職場の事務の方などに伝えるだけでなく、必ず上司や同僚に連絡をし、引き継ぎをしておくことも大切です。

特に取引先の方との約束や今抱えている業務の締め切りなどについてはきちんと報告しておくことが必要になります。

一番危険なのは、

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共有スケジュールに予定を入れてるからわかるだろう

と思ってしまい、何も引き継ぎや報告をしないことです。

いくら直属の上司であっても、すべての仕事やスケジュールを把握しているとは限りません。

対処してくれると思っていても、誰も予定に気付かずに取引先などに多大な迷惑をかけてしまうこともあります。

特に自分が中心となっている業務については、しっかりと引き継いでおきましょう。

また、何も引き継ぐことがない場合にも、

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取り急ぎで持っている仕事はありません

と伝えておくとより親切です。

引き継ぐ内容がないとつい忘れてしまいがちですが、引き継ぐべきことはないと伝えておかないと、引き継ぎがあるのかないのかが相手には分かりません。
職場の上司や同僚に心配をかけないためにも、引き継ぐべきところはしっかりと伝え、引き継ぐことがない場合にも自分が受け持っている仕事の進捗を伝えておくようにしましょう。

5.休み明けにはしっかりと挨拶と状況確認を

忘れてしまいがちなのが、仕事を休んだあとのマナーです。

休み明けには、休ませてもらったことに対するお礼と、仕事などの状況確認を行いましょう。

直接的に迷惑がかかっていなかったとしても、少なからず心配や負担はかけてしまっているものです。

社会人のマナーとして、周囲の方にはきちんと挨拶を済ませておきましょう。

日頃の仕事の管理も重要

体調管理は社会人なら当たり前とも言われていますが、元々体質的に病気になりやすい人もいれば、毎日健康的に過ごせる人もいます。

どんなに気を付けていても体調不良になることもあるため、体調不良で仕事を休んでしまうことに関しては気にしすぎてしまう必要はないのです。

しかし、いつ何が起きるか分からないからこそ、いつ休んでも良いように日々の仕事の管理をきちんと行っておくことも重要です。

いざ休もうと思っても、

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「あれ?あの業務の締め切りいつまでだったっけ・・・」

「取引先との約束がいつ何時に入れたか思い出せない・・・」

となってしまうと、自分も困るだけでなく、周りの人にも迷惑をかけてしまうことになります。

そのため、日々の自分の仕事のスケジュール管理を徹底することが大切なポイント。

おすすめは、前日の就業終わりに明日のTo Doを作ることです。

できれば一週間くらいの予定や業務リストを常に把握しておくと、突然の病気や用事で休む場合にも引き継ぎが行いやすくなります。
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日ごろから不測の事態に備えておくことが何よりも大切と言えるでしょう。

状況別!仕事を休むときの理由と伝え方

仕事を休む理由は正直に言うべき?

仕事は休んでもいいとお伝えしましたが、理由によってはなかなか休みを申し出にくくなったり、理由を伝えたくない場合もあります。

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できれば理由を伝えたくない・・・

と思う方も多いのではないでしょうか。

結論から言えば、仕事を休む理由は言うべきときと言わなくていいときがあります。
言わなくてもいいときは、有給休暇を使う際です。

有給休暇は働く人の権利。本来なら働くべき日を勝手に休んでいるというわけではないため、理由を伝える必要はありません。

有給休暇の申請の際に理由などを書かされる場合もありますが、その際の理由は「私的な都合」でOKです。
ただし、業種・職種によっては、休むことでシフトを調整しなくてはならなくなったり、繁忙期などで休むと迷惑をかけてしまう場合もあります。

その場合、

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なんでこの時期に!?

と周囲から不興を買ってしまうこともあるため、注意が必要です。

前日や当日などに休む場合には、周囲に少なからず迷惑をかけてしまうため、きちんと理由を伝えた上で引き継ぎなどを適切に行うことが大切です。

そのため、理由はなるべく正直に伝えるべきですが、

  • 精神的な不調でどうしても仕事に行きたくない
  • 寝坊してしまったことをばれたくない
  • 転職の予定や趣味のイベントなど急な予定が入った

という場合には、正直に理由を伝えてしまうことで職場内での上司や同僚との関係性が悪くなってしまう場合もあります。

その際には、体調不良や家庭の事情などを理由にしておく方が無難です。

ただし、あからさまな嘘はバレてしまうもの。

身内の不幸やインフルエンザなどの感染力の強い病気などを何度も休む理由に使うのはNGです。

特に身内の不幸は後々嘘がバレた際に印象が悪くなってしまうことも。

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どうしても休みたいときには休んでも問題はありませんが、周囲に迷惑や心配をかけてしまうということを認識し、あからさまな嘘をつくのはやめましょう。

状況別!仕事を休む理由と上手な伝え方

仕事を休む理由として多いのが

  1. 自分の体調不良
  2. 家族の都合
  3. 冠婚葬祭
  4. 役所などの公的な手続き
  5. 業者の立ち合いなどプライベートな用事

の5つです。

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仕事を休むのはなかなか言い出しづらいものですが、理由をきちんと伝え、相手を納得させることが大切です。

1.自分の体調不良

前日や当日に休む場合、一番多く使われる理由が体調不良です。
  • 発熱
  • 頭痛
  • 吐き気

など他の人に移してしまう可能性があったり、業務に支障をきてしまう場合には思い切って休んでしまうことも1つの選択肢です。

ただし、漠然と体調不良と伝えると、「どこがどう悪いの?」と突っ込まれてしまうこともあります。
そのため、なるべく具体的にどんな症状があり、どうしたいのかを伝えましょう。
  • 起きたら〇度の発熱があるため、お休みをいただけないでしょうか。
  • ひどい頭痛と吐き気があり、本日は出勤できそうにありません。

など、出勤したいけれど、できないということを伝えましょう。

2.家族の都合

特に子どもの世話や親の介護などが必要な方は、家族の体調不良やトラブルで休むことも多くなります。

家族の都合の場合にも、理由をしっかりと伝えましょう。
  • 子どもが発熱し、今日は病院受診をするため、お休みをいただけないでしょうか。
  • 母が体調が悪く看病したいため、お休みをいただいてもよろしいでしょうか。
「休む」と言い切ったり、「休ませてください」というよりは、「お休みをいただけないでしょうか?」と疑問形でお願いすることで、相手に悪い印象を与えずに伝えることができます。

3.冠婚葬祭

冠婚葬祭などは決まった時点ですぐに連絡をしましょう。

葬儀などは急に日程が決まることも多いですが、結婚式などは事前に決まっていることも多いため、なるべく早い段階で有給の申請を行うのがマナー。

結婚式などで有給を使う場合には理由を伝える必要はありませんが、身内の葬儀などの場合には、どのくらいの期間休むのかも含めて伝えましょう
  • 急で申し訳ないのですが祖父が亡くなったため、〇日に〇〇県で葬儀があります。そのため、〇日~〇日の間休ませていただけないでしょうか。
このように場所や関係性も伝えておくと、長期で休みを取る信ぴょう性も増します
しかし、冠婚葬祭は休みたいときの口実に使うのはなるべく避けましょう。
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あまりにも多用しすぎてしまうと信ぴょう性が薄れてしまい、本当に冠婚葬祭で休む際にも信じてもらいにくくなります。

4.役所などの公的な手続き

役所の公的な手続きが必要になった場合には、自分の仕事の関係などを考慮した上で、速やかに伝えましょう。

役所は平日にしか利用できないところも多く、生活のために必要なものです。

  • 〇日に役所で住民票の移動の手続きがあるため、お休みをいただけないでしょうか。
  • 免許証更新のため〇日にお休みをいただいてもよろしいでしょうか。

など、差支えのない程度で内容まで伝えておくと、会社の上司にも納得してもらいやすくなります。

5.業者の立ち合いなどプライベートな用事

時にはイベントや業者の立ち合いなど私的な都合でやむを得ず休む場合もあります。

有給休暇を取得する場合には休む理由を言わなくても問題はありませんが、急な日程で休むという場合には理由も伝えておくと、よりスムーズに休みをとりたくなります。
  • 家の修繕立ち合いがあるため、〇日はお休みさせてください。
  • ガス点検の立ち合いが必要なため、お休みをいただけないでしょうか。

など、修繕や点検などの理由を伝えましょう。

どうしても仕事に行きたくない場合には・・・

体調不良や冠婚葬祭など理由があれば休みやすいものですが、中には理由がなく

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「どうしても今日仕事に行きたくない・・・」

「仕事に行くのが辛い・・・」

と漠然と仕事を休みたいと思う方も意外に多くいます。

どうしても辛いけれど、休む理由がないから仕事に行く方も多くいます。

しかし、休める理由がないと思って無理をしてしまいがちですが、

  • 仕事を休む理由をいつも探してしまう
  • 休みたいくらい仕事をすることが辛くなってしまっている

という場合、心身が弱ってしまっているサインの可能性も。

そこで無理をしてしまうことで、疲れやすくなってしまったり気持ちに余裕がなくなってしまい、心身に悪影響を及ぼしてしまうことも考えられます。
そのため、仕事が辛いと感じるときには休むことも必要です。

ただし、その場合、理由をそのまま伝えてしまうと、余計な詮索をされたり、腫物のように扱われたりと、今後の職場での関係性に支障がある場合もあります。

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そのため、嘘は方便として、体調不良や家族の都合など、時には仕事を休む理由を隠すことも大切です。

精神的な疲れや体調の悪化が続く場合には転職や休職も検討を

1日から数日休むことで心身の不調がなくなればいいですが、仕事に行くのがそれでも辛いと感じる場合には、心身ともに疲れが限界に達してしまっている可能性もあります。

その状態のまま無理を続けてしまうと、うつ病などの精神疾患を引き起こしてしまうことも。
精神的な疲れや体調不良が続き、その原因が職場の人間関係や業務にある場合には、休職や転職を検討することも大切です。

休職でしっかりと体を休めたり、転職で周りの環境を変えることで、気持ちや体が回復することもあります。

そのため、まずはなぜ仕事を休みたいと思ってしまうのか理由を探ることが重要です。
ただし、辛いからといっていきなり仕事を辞めてしまうのはNGです。すぐに次の就職先が見つかるとは限りません。

今の仕事が向いていないと感じたらまずは転職サイトに登録し、転職をする準備を進めると良いでしょう。

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まとめ

仕事を休む理由は人それぞれで基準も異なります。

ですが、仕事は休んではいけないというものではなく、時には心身の回復のために休むことも必要です。
  1. 連絡は少なくとも始業の10分前までには入れる
  2. 連絡手段は事前に確認しておく
  3. 仕事を休む理由と復帰の目処を伝えておく
  4. 引継ぎはしっかりと行う
  5. 休み明けにはしっかりと挨拶と状況確認を
仕事を休む際の最低限のマナーを踏まえ、速やかに連絡をとるようにしましょう。
また、体調不良や冠婚葬祭などではなく、時には仕事をさぼりたくなってしまったり、仕事にどうしても行きたくないというときもあります。

仕事を休む際には基本的には理由をしっかりと伝えることが大切ではありますが、どうしても休みたいというときは休む口実を作り、休むことを優先することも重要です。

休んでもどうしても仕事に行きたくないという場合には、ストレスや疲れで心身ともに疲れてしまっている可能性も。

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精神的な疲れや体調不良が続いた場合には、休職や転職も検討しましょう。

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