転職活動をする際には、転職サイトで自分のペースで転職活動を進めるだけでなく、転職エージェントを使ってコンサルタントに相談をしつつ転職活動を進める方もいます。
そんな転職エージェントですが、1社だけしか使っていないという方も多いのではないでしょうか。
しかし実は、転職エージェントは複数利用することで転職成功率をアップさせることができます。
今回は転職エージェントを複数登録するメリット・デメリットと、転職を成功へと導く転職エージェントの活用術を解説します。
転職エージェントは複数利用がなぜおすすめ?
多くの転職成功者が転職エージェントを複数利用している
転職活動に欠かせない転職サイトや転職エージェント。
転職サイトを利用して自分のペースで転職活動を進めているという方もいれば、転職エージェントで求人の紹介や転職支援を受けているという方もいます。
転職サイトの方が登録も簡単で求人の検索を気軽に行えるのに対し、転職エージェントではコンサルタントとの面談が必須で、求人の紹介や応募もコンサルタントを通じて行うことから、転職エージェントは敷居が高く、なかなか利用できていないという方も多いのではないでしょうか。
リクナビNEXTで行った調査によると、全体の転職者の転職エージェントの利用が平均2.1社であったのに対し、転職決定者は平均で4.2社利用していたという結果に。
出典:リクナビNEXT
転職エージェントを複数利用するメリット
転職エージェントを複数登録することには、5つのメリットがあります。
1.独占案件に応募できる
企業の重要なポジションを決める場合や新規プロジェクトなどの立ち上げメンバーを募集する場合、
- ライバル会社に知られずに採用を行いたい
- 応募者を厳選してじっくり選びたい
などの理由から、複数の転職エージェントを利用するのではなく、1つの転職エージェントに絞って求人の掲載を依頼する場合もあります。
2.企業情報や転職ノウハウなど情報収集に役立つ
転職エージェントでは、担当のコンサルタント(キャリアアドバイザー)から企業の情報や転職ノウハウなどを提供してもらうことができます。
転職サイトでは通常、企業から提供された情報をそのまま掲載することも多いため、企業の情報を効率よく得たい場合には転職エージェントの利用が必須。
転職エージェントでは独占案件ももちろんありますが、大手企業や優良企業などでは複数の転職エージェントに求人の掲載を依頼していることもあります。
3.相性の良いコンサルタントを選択できる
どの転職エージェントでも実績や知識を持った優秀なコンサルタントは存在しますが、コンサルタントも同じ人間です。
たとえば、
- 丁寧に対応してくれるけれども、紹介される求人がいまいち
- 態度は大きいけれど、企業とのコネクションがあり交渉が上手
- 所持している求人案件数は少ないけれど、選考対策などが手厚い
など、それぞれ得意なところもあれば、苦手なところもある場合があります。
- 連絡がとりづらくないか?
- 連絡がしつこくないか?
- 自分の転職に求める条件をきちんと分かってもらえているか?
- 業界知識に長けているか?
- 的確なアドバイスはもらえるのか?
など、さまざまなポイントを比較した上で、最終的に相性の良いコンサルタントを選ぶようにしましょう。
4.多くの求人を見れる
応募できる求人が少ないとそれだけ選択肢が狭まってしまい、求人を比較できません。
そして、求人は見るだけでなく、応募して場数を踏むことも重要。面接や書類選考を一発で成功するという方はなかなかいません。
転職エージェントでは内定辞退や選考辞退をしてしまうと、自分だけでなく担当のコンサルタントの信用にもかかわります。面接を無断でキャンセルしてしまうのはもちろんNGです。
5.多角的なアドバイスが受けられる
履歴書や職務経歴書を複数のコンサルタントに見てもらったり、適職について相談することで、自分では見えてこなかった強みや弱みなどを見つけることも可能です。
自分の客観的にとらえるためにも第三者からの視点は非常に重要です。
特に
- 自分の強みや弱みが分からない
- どんな仕事が向いているのか分からない
など、自己PRの仕方や、自分の進みたい方向性について悩んでいる方は、複数の転職エージェントを利用し、他者からの評価をもらうことをおすすめします。
転職エージェントを複数利用するデメリット
転職エージェントを複数登録することにはさまざまなメリットがありますが、その反面、デメリットも当然あります。
1.連絡量が多くなる
転職エージェントでは通常、コンサルタントとの面談や電話で転職活動を進めることが多くなります。
中には勤務中にコンサルタントからの連絡が頻繁にあり、
なんて方も。
2.面談や面接のスケジュール調整が大変
転職エージェントでは面接などのスケジュールをかわりに調整してもらうことができるため、スケジュール管理がしやすいというメリットがあります。
3.情報が多くなり混乱を招く
複数の転職エージェントを利用していると、企業情報や転職ノウハウなどの情報収集に役立つという利点があります。
4.同じ求人を応募してしまう可能性がある
転職エージェントでは独占案件ももちろんありますが、同じ案件を扱っている場合もあります。
同じ求人には当然複数応募することができないため、どちらかのエージェントを選んで選考に進むことになります。
使い方を注意すれば転職成功率がグッと上がる!
複数の転職エージェントを利用することでメリットもありますが、デメリットもあります。
転職成功へと導く!複数の転職エージェントの活用術
転職エージェントを複数利用するときのポイント
ここからは、転職エージェントを複数利用するときのポイントを解説します。
ポイントは全部で5つです。
1.複数の転職エージェントに登録していることを伝える
また、転職エージェントでは、企業と転職者をマッチングし、採用が決まることで報酬を得ています。
そのため、他社の利用状況を伝えることで、
と思われ、条件の良い求人を優先的に紹介される場合もあります。
2.用途や種類によって転職エージェントを使い分ける
転職エージェントは大きく分けて2つの種類に分けることができます。
- 総合型転職エージェント
- 専門特化型転職エージェント
総合型転職エージェントは、職種・業種関係なく幅広い求人を扱っています。専門特化型転職エージェントでは、特定の職種・業種に特化した求人を扱っていることが特徴です。
総合型では求人数が多く、選択肢が広げることができるのがメリットである一方、特定のスキルや資格を必要とする専門的な職種・業種の知識には弱い傾向にあります。
対して専門特化型では、その職種・業種に特化した求人が多く、コンサルタントの知識も長けている一方で、全体的な求人数は少ないというデメリットがあります。
たとえば、さまざまな求人を見たり、基本的な転職ノウハウを習得するために総合型転職エージェントを利用し、自分の得意とする分野の求人は専門特化型転職エージェントでチェックするなどです。
3.相性の良い転職エージェントを絞り込む
相性が悪い転職エージェントを使い続けてしまうと連絡量が増え、時間をただ無駄に過ごしてしまうことにもなりかねません。
4.コンサルタントとの連絡はこまめに
どうしても煩わしく感じてしまいがちなコンサルタントとの連絡。
5.応募する求人を厳選する
転職エージェントでは、紹介される求人が多い場合があります。
エージェントのコントロールが転職成功のカギ
よく
というイメージを持つ方もいますが、結局転職は自分で決定するものです。
まとめ
複数の転職エージェントを利用するメリットは、独占案件を見ることができ、多くの求人を見れたり、企業情報や転職ノウハウなど情報収集に役立つということです。
また、複数の転職エージェントを利用するときのポイントは全部で5つあります。
- 複数の転職エージェントに登録していることを伝える
- 用途や種類によって転職エージェントを使い分ける
- 相性の良い転職エージェントを絞り込む
- コンサルタントとの連絡はこまめに
- 応募する求人を厳選する
用途や種類によってもどんな転職エージェントを選択するかはさまざま。自分に合った転職エージェントを見つけ、こまめに連絡をとるようにすることが大切です。
という方は、今回の記事で、複数の転職エージェントを使いこなす方法を学びましょう!