求人の紹介や面接対策などさまざまな転職サポートを受けられる転職エージェント。
転職活動をする際に利用することで、転職成功率を上げられるというメリットもありますが、
など、転職エージェントは信用できないと思っている方もいます。
今回は、転職エージェントが信用できないと言われる理由や、信用できない転職エージェントの特徴について解説します。
信用できない転職エージェントに当たってしまった場合の対処法もあわせて紹介するので、
- 転職エージェントの利用を検討している方
- 初めて転職エージェントを利用する方
は本記事で転職エージェントの見極め方について学びましょう。
転職エージェントは信用できない?信用できる?
転職エージェントには当たり・ハズレがある
転職サイトでは自分自身で求人の検索から応募、スケジュール管理までやる必要があります。
しかし、心強い存在のはずの転職エージェントですが、
と思っている転職者も多くいます。
エン・ジャパン株式会社が運営するエン転職コンサルタントのユーザーアンケートによると、コンサルタントの対応に不安や不満を感じたことがあると回答した方は全体で82%という結果に。
出典:エン・ジャパン株式会社
理由としては、
- 希望に合わない求人紹介を受けた・・・全体50%
- 相談へのアドバイスが的外れだった・・・全体44%
- 求人応募した後、一切、連絡がこない・・・全体31%
とさまざま。
その一方で、転職活動においてコンサルタントは必要な存在かどうかの問いに関しては全体の69%が必要な存在と回答。
出典:エン・ジャパン株式会社
自分だけでは分からない部分や分野などを、プロの視点から見てもらえることに心強いと感じている方が多いという結果になっています。
そして、転職エージェントでは特に担当するコンサルタントのレベルや相性によっても、転職活動の成功が大きく変わります。
転職エージェントが信用できないと言われる3つの理由
転職エージェントが信用できないと言われるのには、3つの理由があります。
1.転職者が成功しないと報酬がもらえない
まずは転職エージェントの仕組みを理解する必要があります。
と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
転職エージェントでは、企業から依頼を受け、求人の募集を行います。そして、企業の求める人材に合った転職者を紹介し採用につなげることで、企業側から成功報酬が支払われます。
しかし、転職者が無料で利用できる分、企業側から確実に成功報酬をもらえるようにするために1件でも多く採用を獲得する必要があります。
2.コンサルタントにもノルマがある
転職エージェントが売上を上げるためには、採用を多く獲得することが必要となります。
3.企業から採用を急かされている
転職エージェントは転職者と企業をつなぐ架け橋、というと聞こえはいいですが、転職エージェントは常に企業と転職者の板挟み状態にあります。
結局のところ企業が満足する人材を紹介できなければ、転職エージェントの売上にはなりません。
良い転職エージェントを見極めることが何よりも大切
ただし、転職エージェントの中には、転職者の満足度を重視し、コンサルタントのノルマがなく、転職者ファーストで転職支援を行っているところもあります。
信用できない転職エージェントの特徴と対処法
転職は人生の中でも一大イベントです。転職が成功するかどうかで、今後のキャリアや生活自体がガラッと変わる可能性もあります。
ここからは、信用できない転職エージェントの特徴と、合わない転職エージェントに当たってしまった際の対処法をご紹介します。
信用できない転職エージェントの特徴
1.意思決定などを急かしてくる
特に何社か気になっている企業がある場合、内定が先に決まった企業に転職を決定していいものか悩むものです。
- もう少し他の企業を検討したい
- 他の企業との選考を終えてから決めたい
など、慎重に転職先を選びたいというときに、内定承諾の意思決定などを急かしてくる転職エージェントには要注意。企業側から返答を催促され、焦って連絡をしてきている可能性があります。
企業側の都合ももちろんありますが、転職者に立って考えてくれる転職エージェントであれば、期限を延ばしてくれることもあります。
企業側も
- 業務上の都合で早く採用を決定したい
- 他の転職者との選考を行うかどうか判断したい
などといった事情で、意思決定の返答期間が制限されている場合もあります。
などあらかじめ返答の目安を伝えておくと、転職エージェント側も企業との調整がつけやすくなります。
2.希望と合わない求人を勧められる
ただし、希望条件が上手く伝わっておらず、経歴やスキルから判断してとにかく合いそうな求人を紹介されているという可能性もあります。
- 希望条件をきちんと伝えられているか?
- 目指す業種・職種を理解してもらえているか?
など、転職者側の希望を今一度伝え、コンサルタントと認識を合わせることも大切です。
3.連絡がつきにくい
メールや電話で連絡しているのにエージェント側から連絡がこないという場合には、
- 求人紹介する優先度を下げられている
- 担当者が忙しすぎて手が回っていない
- 連絡を忘れられている
などの可能性が考えられます。
レスポンスがはやいとそれだけ意思疎通もはかりやすく、企業との連絡もスムーズに進められます。
転職エージェントでは、営業日の1~2日以内には連絡を返すのが基本となっています。
企業側もできるだけ早く採用を決めたいもの。
もし企業側から内定が出ていたとしても、それが転職者に伝わっておらず連絡ができずに時間が過ぎてしまうことで、
と採用のチャンスを逃してしまう危険性もあります。
と思ってしまうのではなく、レスポンスのはやさにも注目しておくと良いでしょう。
4.言っていることがころころ変わる
コンサルタントから得る企業の情報やアドバイスは重要。どれだけ詳しく正しい情報を得られるかによって、選考の対策が変わってきます。
たとえば、
- この経歴やスキルならA社の採用は確実です
と言われていたのに、いざ選考に進んでみたら、
- A社では○○という資格が必須なため、採用は難しい
と言われてしまうと、書類の作成や選考対策の時間がすべて無駄になってしまいます。
転職が決まった企業から
と、企業側に提供される情報が実際の転職者の情報と異なっていることも考えられます。
5.一方的に話をされる
よく
という方もいます。
初めての転職で、
とコンサルタントから一方的に説明を受け、コンサルタントのペースで転職活動が進んでしまう場合もあります。
そのため、
- 希望条件などを聞いてもらえなかった
- コンサルタントばかりが話して質問ができなかった
という場合には、転職エージェント側の都合の良いように求人の紹介や内定先の選択がコントロールされてしまう可能性もあるため、コンサルタント側のペースに呑まれないようにすることが重要と言えます。
6.頻繁に電話がかかってくる
転職エージェントによっては、夜間や土日など時間問わず連絡をしてくるところもあります。
しかし、転職者の生活スタイルや仕事時間はさまざま。
7.企業や業界の知識が浅い
情報収集が目的で転職エージェントを利用するという方も多いのではないでしょうか。
転職エージェントはいわば転職のプロ。
しかし、コンサルタント自身の知識や能力によっては、企業情報や業界の知識などが浅い可能性も。
信用できない転職エージェントに当たったときの対処法
と遠慮してしまいがちですが、転職は自分の人生の重要な転機と言えます。
1.担当者を変更してもらう
転職エージェントには多数のコンサルタントがいます。
という場合には、WEB上のお問合せを利用するのがおすすめです。
dodaでは、担当者を変更する専用の「担当キャリアアドバイザー変更のお申し込み」の入力フォームがあります。
出典:doda
こちらを利用することで、担当者に直接伝えることなく、担当者変更の希望を出すことができるため便利です。
2.希望条件やコンサルタントにして欲しいことを具体的に伝える
「信用できない」と感じた理由が
- 希望と合わない求人を紹介された
- コンサルタントからの連絡がこない/頻繁にくる
という場合、転職者の希望条件やコンサルタントに求めるサービスが十分伝わっていない可能性もあります。
- 幅広い求人を見たい
- 希望に合った求人をピンポイントで知りたい
など、転職者の希望によって、紹介できる求人ががらっと変わる可能性もあります。
3.複数の転職エージェントを登録する
担当者を変更してしまうことも1つの手ですが、コンサルタントとの相性が合わない度に変更するのでは時間も労力もかかります。
複数登録することで、
- さまざまな視点から転職アドバイスが受けられる
- 紹介してもらえる求人が増える
- 独占案件をカバーできる
などのメリットもあるため、最初に2~3社の転職エージェントを登録しておき、相性を見極めるようにすると効率的です。
→「絶対」におすすめしたい転職エージェントの比較ランキングへ。
合わないと感じたら早めに対処するよう心がけて
転職エージェントには当たり・ハズレもあり、コンサルタントの相性によっても転職活動のしやすさが異なります。
まとめ
転職エージェントは求人の紹介や選考対策などを行ってもらうことができ、転職サイトでは得られない企業の情報も得られるため、転職活動をする上で非常に心強い存在です。
しかし、一方で転職エージェントは当たり・ハズレもあり、中には
と転職エージェントの利用を躊躇する転職者も多くいます。
- 意思決定などを急かしてくる
- 希望と合わない求人を勧められる
- 連絡がつきにくい
- 言っていることがころころ変わる
- 一方的に話をされる
- 頻繁に電話がかかってくる
- 企業や業界の知識が浅い
- 担当者を変更してもらう
- 希望条件やコンサルタントにして欲しいことを具体的に伝える
- 複数の転職エージェントを登録する
「希望に合った求人が紹介されなかった」
「転職エージェントから連絡がこなくなった」