転職活動をする際に欠かせない転職サイトの登録。
応募や企業とのやり取りなどが行えるため、転職活動を本格的に始める際には転職サイトの登録が必須と言えますが、転職をするかどうか迷っている段階で転職サイトを登録してもいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
しかし、転職サイトは登録だけでも先に済ませておくことがおすすめです。
そこで今回は、すぐに転職を始めなくても転職サイトを登録だけしておくメリットと登録する際の注意点を解説します。
転職サイトは今すぐ転職しなくても登録だけでも大丈夫?
転職サイトは登録だけでもOK
「転職サイト=転職活動をするための人の求人サイト」というイメージもあり、転職活動をまだ本格的には始めない場合、転職サイトの登録を躊躇する方も。
中には、
「転職サイトの登録で転職活動していることを今の会社にばれるのが不安・・・」
「転職サイトに登録したら転職サイトの担当者から勧誘があるのでは?」
など、転職サイトを登録することでデメリットがあるのではと、転職サイトの登録に慎重になる方もいます。
と思っていると、転職のタイミングを見失ってしまうことも考えられます。
転職サイトに登録するメリット
転職サイトは実は、求人の検索や応募に使えるだけではありません。
転職サイトを利用するメリットは全部で5つあります。
1.情報収集に使える
転職ノウハウや求人情報などは転職サイトを登録していなくても閲覧できる場合もありますが、転職サイトによっては転職サイトの登録者のみに求人の募集要項や独自取材で得た企業情報、さらには選考情報などを公開している場合があります。
また、気になった企業の求人情報を保存しておいたり、検索キーワードを保存しておいたりすることが可能なところも。
2.レアな求人に出会える可能性がある
非公開求人は、
- 一般公開してしまうと応募が殺到しそうな人気求人
- すぐに採用を行いたい急募求人
- まだ情報公開されていない新規プロジェクトに携わる求人
など、一般公開されている求人よりも、好条件の求人が多い可能性があります。
スカウト機能を利用すると、希望条件やスキル、経歴などのプロフィールを閲覧して興味を持った企業から直接スカウトを受けることができます。
スカウト機能は、
という方にもおすすめ。
3.自分の市場価値がわかる
特に転職活動を1回もしたことがないという方だと、今の職場の給与や評価が基準となってしまい、自分の市場価値についてなかなか知る機会が得られないものです。
dodaではエージェントサービスの利用者を対象としたアンケート調査などを定期的に行い、転職ガイドとして情報を公開しています。
出典:doda
その中の平均年収ランキングでは職種・業種別の平均年収を知ることが可能。こういったデータなどで情報収集を行うことで、自分の業界の相場と現在の年収との比較を行うことができます。
また、同じくdodaの平均年収査定というツールで、これまでの経歴から、現在の適正年収、今後30年間の年収推移、キャリアの可能性などを知ることもできます。
出典:doda
また、適正年収の査定結果をもとに、dodaにある求人情報を探すことも可能。現状の適正年収を知り、キャリアアップの可能性を知ることで、転職に対するイメージも湧きやすくなり、転職をする決意をかためることができます。
4.適職診断などのツールが利用できる
たとえば、マイナビ転職では、会員限定サービスで適性診断を受けることができます。
出典:マイナビ転職
パーソナリティ診断、バリュー診断の2つの診断から、自分の仕事に対する適性や価値観、企業から求められる基礎的能力などを知ることができます。
また、dodaでは診断ツール以外に、職務経歴書作成ツール「レジュメビルダー」を利用できます。
出典:doda
また、面接などで職務経歴書を紙で提出することが求められた場合でも、レジュメビルダーで作成した職務経歴書をWordやPDF形式でダウンロードすることもできるため、あらためて作成する必要がありません。
他にも、各転職サイトでさまざまなツールを利用することができます。以下の表を参考に、利用したいツールを確認しましょう。
転職サイト | ツール |
---|---|
リクナビNEXT | グッドポイント診断 |
type | 転職力診断テスト |
doda | 年収査定、転職タイプ診断、キャリアタイプ診断、レジュメビルダー |
マイナビ転職 | パーソナリティ診断、バリュー診断 |
5.現職の企業について見直すことができる
在籍年数が長くなると、自分が勤めている企業の体制や給与、福利厚生などが基準になってしまいがちです。
よく調べずに転職して、
となってしまっては意味がありません。
転職サイトの種類とは
転職サイトは大きく分けて4つの種類があります。
- 総合
- 専門特化型
- ハイクラス専門
- エージェント型・スカウト型
1.総合転職サイト
リクナビNEXTやマイナビ転職といった転職サイトが有名です。
2.専門特化型転職サイト
など、それぞれの業界に特化した求人に限定しているため、他の転職サイトには掲載されていないような求人を見つけられる点がメリットと言えます。
3.ハイクラス専門転職サイト
ビズリーチや転機といった転職サイトが代表として挙げられます。
4.エージェント型・スカウト型転職サイト
などが有名です。
ヘッドハンターやコンサルタントから求人の紹介を受けられるため、自分で求人を検索しなくても転職活動が進められるところがポイントと言えます。
- 自分の市場価値を知りたい方
- すぐの転職を考えていない方
はこちらのサイトを利用して、良い求人を見つけるのに活用しましょう。
このように、転職サイトには4つの種類があります。
転職サイトは複数登録がおすすめ
という方もいますが、転職サイトにはさまざまな種類があり、利用できるツールや扱っている求人数も異なります。
転職サイトに登録したら、スカウト機能やメール通知設定を忘れずに。
→こちらの「【2020年】おすすめ転職サイト!転職5回全て年収アップの転職のプロが「絶対」におすすめしたい転職サイト比較ランキング」で登録におすすめの転職サイトをチェック!
登録だけでも要注意!転職サイトの登録の際の注意点
転職サイトの登録だけでも会社バレる?
転職サイトを登録する際に、
という不安の声を上げる方もいます。
転職サイトでは個人情報保護の観点から、転職サイト側から企業に対し、転職者の情報を漏らすことはないからです。
また、
と思っていても、転職サイトや企業からの連絡量が増えることで、不要な情報を受け取るストレスを感じることも。
転職サイトの登録の際の注意点
転職サイトの登録の際の注意点は6つあります。登録は慎重に行いましょう。
1.ブロック企業の設定を行う
そのため、転職サイトの各種設定から、
- 非公開設定(ブロック企業設定)
を行うことが大切です。
出典:マイナビ転職
非公開企業の設定では、キーワードや具体的な社名を登録することで、特定の企業からプロフィールを閲覧できないよう、プロフィールを非公開にすることができます。
2.通知メールは必要なものだけに絞る
転職サイトでは
- 新着求人メール
- 希望条件マッチメール
- スカウトメール
などさまざまなメールが届きます。
出典:マイナビ転職
3.仕事やプライベートのメールアドレスを避ける
仕事やよく利用するメールアドレスを使用してしまうと、転職サイトの通知メールで重要な連絡が埋もれてしまう可能性もあります。
4.スカウト機能の設定を見直す
転職サイトの登録の悩みとして
- スカウトが多い
- 希望に合わないスカウトが届く
などが挙げられます。
スカウトには
- 企業から直接届くスカウト
- 転職エージェントからのスカウト
- 転職サイト側が自動で送っているスカウト
の3つの種類があり、スカウトメールが多くなるというデメリットがあります。
出典:マイナビ転職
5.会社での閲覧は避ける
会社のパソコンやメールを使って転職サイトを利用すると、自分の勤めている会社によっては、パソコンの閲覧履歴から転職活動がバレてしまうケースがあります。
また、休憩時間に自分のスマホなどを使っての閲覧も注意が必要です。
6.WEB履歴書に個人を特定する情報は書かない
スカウトでは、転職者の名前や現住所、現在の職場など、個人を特定できるような情報は公開されません。
ですが、WEB履歴書に書かれている職務内容などによって、会社や取引先企業にバレてしまうケースも十分考えられます。
自分の企業をブロックしていたとしても、取引先企業にバレてしまう可能性もあります。
転職エージェントの登録は慎重に
転職サイトに登録する注意点について解説してきましたが、転職サイトは基本的に注意点さえ守っていれば情報収集や求人検索に利用できるため、登録だけでもしておくことをおすすめします。
転職エージェントでは専任のコンサルタントとの面談などを通して求人の紹介を受けることができます。そのため、登録してすぐにコンサルタントから電話連絡があったり、求人の紹介や面談日の調整を持ちかけられる可能性があります。
ですが、転職エージェントは企業の情報や業界の転職動向などを詳しく知ることができたり、書類選考対策など転職サポートが受けられたりと、転職サイトにはないメリットがあります。
まとめ
転職サイトは登録だけでもしておくと、さまざまなメリットがあります。
- 情報収集に使える
- レアな求人に出会える可能性がある
- 自分の市場価値がわかる
- 適職診断などのツールが利用できる
- 現在の企業について見直すことができる
ただし、転職サイトを登録することで、
- 会社にバレてしまう可能性がある
- 連絡が多くなる
などの懸念点もあります。
- ブロック企業の設定を行う
- 通知メールは必要なものだけに絞る
- 仕事やプライベートのメールアドレスを避ける
- スカウト機能の設定を見直す
- 会社での閲覧は避ける
- WEB履歴書に個人を特定する情報は書かない
など、転職を少しでも検討している方は、本記事を読んで、気になる転職サイトに登録してみましょう。