最近では一生涯同じ会社に勤め続けるのではなく、働き方も多様化し、転職するのも当たり前になってきました。
しかし、
- なかなか良い職場と巡り合えない
- 仕事を続けることが苦痛になってしまう
など、仕事がどうしても長続きしないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
転職すること自体は悪いことではないですが、転職回数が増えてしまったり、短期間で仕事を辞めてしまうことで、職務経歴書の欄が長くなり、企業の面接を受けてもなかなか採用されにくくなってしまう可能性もあります。
できることならば、1つの企業に長く勤めていきたいもの。
そこで今回は、仕事が続かない原因と仕事を長続きさせるためのコツを7つご紹介します。
仕事が続かないのはなぜ?
仕事が続かない理由は大きくわけて2つ
仕事を辞めたり、転職するにはさまざまな手続きや面接などを行う必要があり、時間や労力がかかります。
そのため、できることならば1つの企業に長く勤め、安定して働きたいと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、どんなに求人に良いことが書かれていても、勤めてみないことにはその企業がどんなところなのかは分からず、入社しても
とすぐに退職してしまったり、転職を繰り返したりと、なかなか仕事が続かないという方もいます。
一回辞めると次の仕事が続かないってまさにこういうことだな…
辞めたくて仕方ないよね…— よっちぃ★ (@yochinyan) September 13, 2020
自分の成長や生活のために時にはさまざまな仕事を転々とすることも必要な場合もあります。
しかし、
- どんな仕事でもあまりにも長続きしない
- 仕事を辞めたいわけじゃないのに辞めざるを得ない状況に陥ってしまう
という場合には、仕事が長続きしない原因を探ることが必要となります。
仕事が続かない原因は大きく分けて、
- 仕事内容や職場環境など会社側の原因
- 自分の性格や心身の状態などに原因
の2つに分かれます。
仕事内容・職場環境が原因の場合
仕事内容や職場環境が原因の場合、なかなか自分では変えられないこともあります。
1.人間関係が悪化している
一人で黙々と続けられる仕事の場合には関係ないこともありますが、ほとんどの仕事では上司や同僚、部下、顧客などさまざまな年齢や性別の方と関わる機会があり、連携して仕事を行うことも多くあります。
そのことで、そのまま仕事を辞めてしまう方も少なくありません。
仕事辛くても人間関係良ければ、その人達がいるから続ける理由になるけど職場の人間がクソだったら続かないよね前職辞めた理由です
— まーるまる (@172_0923) August 21, 2020
仕事内容も大事だけど人間関係も大事よ……ドロドロしてる職場は本当長く続かないしこっちが病む……
— 🐡 (@hisui_12) August 16, 2020
もちろんすべての人と合うわけではありませんが、
- 上司や同僚の顔色をうかがってしまう
- 怒られるのではないかと委縮してしまい、うまく話しかけられない
- 自分の意見を相手に伝えられない
など、人間関係の悪化によって、自分の仕事に支障をきたしてしまう場合には危険信号です。
2.仕事での評価が低い
仕事で頑張って成果を上げているのに、上司や先輩から評価してもらえなかったり、給与が上がらないというのであれば、仕事を頑張る意味が半減してしまい、モチベーションが上がらないもの。
そのため、
- 上司からミスばかりを指摘される
- 給与が低い
など、仕事での評価が低いことも、仕事をすぐに辞めてしまう原因となります。
実際に、エン・ジャパン株式会社が運営している転職サイト「エン転職」上で行ったアンケート調査によると、仕事での満足度が高くないと感じる原因の1位が給与額で、全体の62%にも及ぶという結果に。
出典:エン・ジャパン株式会社
給与額は特に、仕事での評価を示す分かりやすい指標でもあります。
3.残業や仕事量が多い
仕事をすることも大切ですが、プライベートの時間もしっかりと持ちたいもの。プライベートの時間を持ち、リフレッシュすることで仕事への活力も生まれます。
しかし、残業や仕事量が多いという場合、仕事に向き合う時間がおのずと長くなってしまい、時にはプライベートの時間を奪ってしまうことも。
4.仕事内容が合っていない
仕事をお金を稼ぐ手段として仕方なくやっている方もいますが、仕事に対してある程度興味ややりがいが得られなければ続かないもの。
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サイト「doda」の会員に行った調査によると、仕事では給与ももちろん大切ですが、やりがいを優先して仕事を行っている方も実は多いということが分かります。
出典:パーソルキャリア株式会社
仕事が続かない人の特徴
仕事内容や職場環境で仕事が長続きしない方も多くいますが、一方で、自分自身の心身の状態や、仕事への向き合い方が原因で仕事を辞めてしまう方も多くいます。
1.経済的に自立していない
そのため、家族や自分の生活のために仕事を辞められないという方は、多少仕事がきつかったり、興味がなかったとしても、同じ仕事を続ける傾向にあります。
2.ネガティブな思考
- ちょっとしたミスでも落ち込みやすい
- 仕事で失敗しないかいつも不安になってしまう
など、ネガティブな思考に陥りやすいという方も要注意です。
人一倍ミスに敏感になってしまうことで、疲れやストレスを溜めてしまいやすく、心身に不調をきたしてしまう可能性があります。
心身が疲れてしまうことで、仕事を続けようという意欲も失われてしまいます。
3.理想が高すぎる
仕事はさまざまな人と連携しながら行うため、なかなか自分の思い通りにはいかないこともあります。
そこで仕事は仕事と割り切れれば問題はありませんが、理想が高すぎてしまうことで、現実と理想のギャップが激しくなり、
と不満が噴出してしまいやすくなります。
仕事ではある程度割り切ることも必要。
4.我慢ができない
プライベートとは違い、仕事ではやりたくない仕事を任されることもあります。
たとえば社内清掃や事務作業など、自分の業務と直接関係なくても、職場環境を維持したり、仕事を円滑に進めることを目的とした雑務が発生することも。
そこで、
「自分がやるべき業務ではない!」
「こんなことやりたくない!」
と自分の意思を押し通そうとしてしまうことで、自分だけではなく、周りの人のストレスの原因となってしまい、仕事へのモチベーションが下がってしまったり、職場での人間関係が上手くいかなくなってしまうこともあります。
ストレスや疲れで心身の病気を引き起こしている可能性も
仕事が長続きしないことで、
「自分の能力が低いからいけないんだ・・・」
「もうちょっと仕事を続けるべきだった・・・」
と自分を責めてしまう方も多くいます。
しかし、仕事が長続きしない原因が自分にあることもありますが、仕事量や人間関係など、自分ではどうにもできないこともあります。
- 最近体調を崩すことが多くなった
- 睡眠や休息が上手くとれない
- 集中力が続かない
など、以前に比べて心身の不調が出始めたら要注意。
仕事が続かない場合の対処法
仕事を長続きさせるためには原因を特定することが大切
と意気込んで転職する方もいます。
ただ転職をするだけでは、根本的な原因を取り除けないこともあります。
心身の不調があったという場合には、ストレスとなった根本的な原因を探ることも大切です。
と思っても衝動的に行動してしまうのではなく、原因を特定し、できることから始めることが大切です。
仕事を長続きさせるためのコツ
1.経済的に自立する
実家暮らしや仕送りなどで経済的に自立しておらず、
と思って毎回仕事を辞めてしまうという場合には、まず経済的に自立することが大切です。
どうしても仕事に真剣に取り組めないという場合には、あえて仕事をせざるを得ない状況を作ることで、仕事への取り組み方が変わる可能性もあります。
2.自己分析をする
仕事がどうしても合わないという場合、そもそも仕事の選び方が間違っている可能性も。
たとえば転職サイト「マイナビ転職」では、会員限定サービスとして適性診断を無料で提供しており、自分の強み・弱みや仕事選びの基準などを知ることができます。
出典:マイナビ転職
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3.仕事とプライベートを分ける
仕事が長続きしないという方の中には、一生懸命取り組みすぎるが故にストレスや疲れを溜めてしまうという方もいます。
プライベートでリフレッシュするからこそ、仕事への意欲を持てるようになります。
仕事が終わらないからとプライベートな時間を使って仕事をしてしまう方も多くいます。
常に仕事のことを考えている状態だと、気が休まらず、仕事での疲れやストレスも残ってしまうものです。
また、あまりにも仕事量が多かったり、持ち帰り仕事が増えているという場合、業務分担が適切でない可能性もあります。
4.仕事での目標を決める
いつも同じような仕事ばかりをしていると、仕事に対するモチベーションが持てないもの。
目標を
- ちょっと頑張れば達成できそうな小さな目標
- 長い目で見て達成したい大きな目標
の2つに分け、目標が達成できたかどうか可視化できるよう記録をしていきましょう。
5.完璧を求めすぎない
- ちょっとしたミスで落ち込んでしまう
- 仕事で成果がなかなか上がらない
など、ネガティブな思考に陥ってしまいがちな方の多くは、完璧主義で仕事への意欲が高い方が多い傾向にあります。
初めからミスをしないで完璧に仕事をこなすということは難しいものです。
最初から100点を目指す必要はなく、20点でも30点でも、以前よりも少しでも成長できていれば、それだけ仕事を頑張っているということだと言えます。
なんでも共通してることなんですけど、頑張るのはもちろんいいことですが、
【頑張りすぎ】は続かないみたいですよ😌仕事も同じで100点を
最初からではナイアガラの滝を下から見上げて溺れるようなもの。
じゃあどうすればいいかと言うと、「まずは20点。」完璧主義を自分の中から根絶します✅
— ジン(JINN)@ (@jin_takarai930) July 22, 2020
毎日全力で頑張りすぎてしまうと早くに息が切れてしまいます。
6.自分を褒める
誰かからの評価を意識しすぎてしまうと、なかなか思い通りにはいかないもの。
- 目標としていたノルマをクリアした
- 苦手な先輩とコミュニケーションがとれた
など、たとえ小さな出来事でも、毎日1回は自分を褒めるようにしましょう。
- 一週間頑張ったご褒美に〇〇を買おう
- 毎月〇万円貯めて旅行に行こう
など、ご褒美を決めることで、仕事を頑張ろうという意欲がわき、仕事に対する目的を作ることができます。
7.自分の好きなことや興味のある仕事に就く
一度就職したら必ずお仕事をずっと続けなければいけないというわけではなく、仕事内容が自分に合っていなかったり、職場環境が悪かったりするのであれば、仕事を辞めて転職を検討することも賢い選択です。
まとめ
と思ってしまう方もいますが、仕事を辞めること自体は悪いことではなく、合わない仕事を続けるよりも、早い段階で見切りをつけることも大切です。
原因がはっきりしているのに合わない仕事にまた転職したり、条件の悪い仕事に就いたりしてしまっては意味がありませんし、仕事が長続きしない原因にもつながります。
そのため、
- 仕事が合わない
- 今の仕事を辞めたい
と考えたら、衝動的に転職先を決めるのではなく、原因を特定した上で転職活動を行うことが何よりも大切と言えます。
- 経済的に自立する
- 自己分析をする
- 仕事とプライベートを分ける
- 仕事での目標を決める
- 完璧を求めすぎない
- 自分を褒める
- 自分の好きなことや興味のある仕事に就く