「仕事をやめたい」は甘えじゃない!仕事をやめるべきか判断する方法と仕事をやめたいと思ったら取るべき6つの行動

  • 上司との相性が悪い
  • 待遇や仕事内容に不満がある

など、様々な理由で「仕事をやめたい」と考える人も多くいます。

ですが、

man
仕事をやめたいと考えるのは甘えなのかな・・・

と仕事をやめるかどうか悩む人もまた多いことも事実です。

仕事をやめるかどうかの判断は難しく、やめたいと考えている理由や置かれている状況によっても異なります。

そこで今回は、「仕事をやめたい」と思ったときに、仕事をやめるべきかどうかを判断する方法と、仕事をやめたいと思ったら取るべき6つの行動をご紹介します。

仕事をやめるかどうか悩んでしまい、ずるずると仕事を続けてしまうことでさらに心身に支障をきたしてしまう可能性も考えられます。

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  • 衝動的に仕事をやめたいと思ってしまう方
  • ストレスや人間関係で今の仕事に悩んでいる方

は本記事で、仕事をやめる前にできることをやっていきましょう。

「仕事をやめたい」は甘え?

仕事は絶対に続けなければいけないものではない

仕事は達成感ややりがいなど自分にとってプラスに働くこともありますが、人間関係や昇進など悩みがつきないもの。

自分の能力不足を感じたり、人間関係によるストレスで「仕事をやめたい」と考える方も多くいます。

ですが、たとえば新卒なら、

  • 少なくとも3年は仕事を頑張って続けてみるべき
  • 最初は誰だって仕事はつらいもの

と言われたり、家族がいる場合には

  • ここで仕事をやめてしまったら家族を養うことができない
  • 仕事をやめたいのは甘えだ

と仕事をやめたいと思うことに罪悪感を感じ、なかなか仕事をやめる決断をできない方も多いのではないでしょうか。

しかし、大前提として、仕事は絶対に続けなければいけないというものではありません

昔は新卒で入社した会社に長く勤め続けるのが主流であり、給料や待遇、役職も年功序列で、入社年数を重ねれば確実に上がっていくものでした。

けれども、今の時代ベンチャー企業も多くなり、年功序列ではなく成果主義を採用しているところも増え、1つの会社にずっととどまるのではなく、さまざまな職種・業種に転職するのが一般的になっています。
そのため、1つの会社に勤め続け、心身に不調をきたしてしまったり、将来性のない会社でずっと低賃金で働いてしまったりするよりも、思い切って仕事をやめるということも大切と言えます。

転職サイト「type」のアンケート調査によると、「仕事をやめたい」と考えたことがある方は、なんと98.2%

出典:type

そして、実際に「仕事をやめたい」と思った後の行動を問うアンケートでは、「会社を辞めた・転職した」が56.7%と、約6割の方が実際に仕事をやめたり、転職をしたりという行動を起こしているということが分かりました。

出典:type

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このように、仕事をやめたいと思う方は多く、実際に仕事を辞めるなどの選択肢をとっていることからも、仕事をやめたいと思うことは甘えではなく、現状の問題を解決するためには必要な選択肢の1つであると言えます。

仕事をやめたい理由によって仕事をやめるかどうかの判断は異なる

仕事をやめたいと考えることは甘えではなく、誰でも起こりうる問題です。
ですが、だからといって衝動的に仕事をやめてしまうのは危険。

一度仕事をやめてしまうと、元の職場に戻ることはなかなか難しいものです。

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仕事はいつでもやめていいや

と思い、軽い気持ちで転職を重ねてしまうと、職務経歴書に書く経歴も増えてしまい、

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ずっと同じ会社で勤め続けられないのは何か問題があるのでは?

と企業の採用担当者から思われてしまい、どんどん転職をすることが難しくなることも考えられます。

そのため、仕事をやめるかどうかはじっくり検討した上で決めることが大切です。
仕事をやめるかどうかの判断をするためには、仕事をやめたい理由を考えることがもっとも重要なポイント。
なぜ仕事をやめたいのか理由を深掘りし、現在の会社にいる限りは解消されない問題であれば、やめることを検討するとよいでしょう。

逆に、仕事やめる選択肢をとる前に今の会社でとれる改善策がある場合には、仕事をやめるのは一度待つべきと言えます。

仕事をやめたいと考えているときはやめる以外の選択肢がなかなか出てこないものですが、今後のキャリアや生活を考えた上でしっかりと検討することが大切と言えるでしょう。

仕事をやめたいと思った理由や原因を整理する場合には、紙などに自分の気持ちを書き出してみるのがおすすめです。

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今思っていることを書きだした上で、仕事をやめたい理由を明確にしましょう。

仕事をやめても良い人

仕事をやめたいという理由がわかったら、仕事をやめてもいいかどうかのジャッジを行いましょう。

ここでは、仕事をやめたい理由から、今仕事をやめても良い人のパターン5つをご紹介します。

1.心身を壊してしまっている

人間関係や仕事内容、労働状況などでストレスや疲れがたまり心身を壊してしまっているという場合には、早めに仕事を辞めることを検討しましょう。
特にうつ病や適応障害になってしまっている、なりかけているという場合には要注意。心身ともに限界がきてしまっている状態と言えます。
  • 朝なかなか起きられない
  • 眠れない日が続いている
  • 疲れ切って何もする気力が起きない

など、仕事が原因で心身に支障がある場合には、しっかりと休息をとることが大切です。

特に精神的に疲れてしまっていると、正常な判断がつきにくくなり、休もうという意識がなくなってしまうことも考えられます。

仕事にしろ、普段の生活にしろ、自分の体が最優先です。

ここで、

man
今頑張ればきっと大丈夫・・・

と頑張りすぎてしまうと、もっと症状が悪化し、治療にも時間がかかってしまう可能性もあります。

心身の状態が悪いという場合には、長期休暇をとるなどの対処を行い、

  • 仕事を休ませてもらえない
  • 休んでも良くならない

という場合には、思い切って仕事をやめることをおすすめします。

2.人間関係が上手くいっていない

上司や同僚などの人間関係が上手くいっていないという場合にも、仕事をやめることを検討しても良いと言えます。

typeのアンケートでも、仕事をやめたいと思った理由として「人間関係が上手くいかなかった」が32.7%で1位に。

出典:type

実際に仕事関係で悩んでいる方は多くいます。

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人間関係が悪いだけなら自分が我慢すべきかな・・・

と思ってしまう方もいますが、スキルや仕事内容は変えられる余地はありますが、他人の性格を変えることはできません

  • 上司が理不尽な指示を出してくる
  • 同僚から嫌がらせを受けている

など、人間関係の改善の余地がない場合には部署異動や転職を行い、環境を変えることが大切です。

ただし、

  • 単に嫌いな同僚がいる
  • 正当な理由で注意されることが多い
  • 過去にも人間関係を理由に退職をしている

という場合には、周りの方の問題ではなく、自分の捉え方や考え方に問題がある場合もあるため、過去の経験と重ねた上で自分を見つめなおすことも大切です。

3.仕事が合っていない

そもそも仕事の内容が合っていないという場合には、どんな職種・業種が合うのかを考えた上で仕事をやめることも検討しましょう。
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仕事だから仕方がないか・・・

と続けてしまうと、仕事に対するストレスも増え、ちょっとしたことでも不満に感じやすくなってしまいます。

ただし、

man
なんとなく合ってない気がする・・・

とすぐにやめてしまうのはNGです。

他にやりたい仕事が明確に決まらないまま仕事を辞めてしまうと、次の転職先でも仕事が合わない可能性もあります。
今の仕事を今後のキャリアのための準備期間として、1年くらいを目処に仕事をやめるための計画を立てるべきと言えます。

4.今後のスキルアップや年収アップが見込めない

今勤めている会社の将来性を感じられないという場合には、そのまま勤めても自分の成長や待遇改善につながらないため、仕事をやめる選択をすることも1つの手です。

誰もが入社当初の年収・待遇で勤め続けたくはないもの。

何年勤めて成果を出しても待遇などが上がらないのであれば、モチベーションも持てません。

また、特にスキルアップが臨めない場合、その職種・業種に関わった経験年数は長くても、他社では使いものにならない可能性もあります。

  • 同じような仕事ばかりでスキルアップできない
  • 給料が上がる条件が明確ではない
  • 管理職などの役職につける見込みがない

などの場合には、転職して自分の能力を発揮できる環境を整えましょう。

5.他にやりたい仕事ができた場合

他にやりたい仕事が明確にある場合は転職を考える良いタイミングです。

ただ仕事を突発的にやめるのではなく、今の会社に勤めている中に必要なスキルをとったり情報収集を行ったりと、仕事をやめる準備を進めましょう。

今の仕事が次の仕事にも関係するという場合には、すぐにやめるのではなく、実績を作る期間を設けることも大切です。
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特に中途採用は経験者向けの求人が多いため、今の会社での実績や身につけたスキルは武器になります。

仕事を今やめるべきではない人

仕事をやめたいと思ったタイミングでやめるべき人もいますが、仕事をやめたい理由や自分の置かれている状況によっては、仕事をやめるべきではない方もいます。

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突発的に仕事をやめてしまうことで、今後のキャリアにもマイナスに働いてしまう可能性もあるため、しっかりと検討した上で決めるようにしましょう。

1.現段階の待遇が不満でやめたい場合

  • 今もらっている給与が低い
  • なかなか職場の人となじめない

など、現段階での待遇が不満という場合には、すぐに仕事をやめてしまうのは避けましょう。

現段階での待遇が悪くても、交渉や今後の自分の働き次第で改善される可能性もあります。

仕事をやめてしまうことで今の会社と同等の待遇が保証されるとは限らないため、上司や人事などに掛け合ってみることも大切です。

また、

  • 部署などが変わったばかりでなじめない
  • 頻繁に社員の異動がある

という場合、環境が変わったことで一時的に起こっている問題である可能性も高いです。

現段階だけにとらわれず、将来性を考えた上で検討するようにしましょう。

2.介護や結婚などライフスタイルの変化が理由の場合

親の介護や結婚、出産などライフスタイルの変化によって、仕事と生活が両立できないと感じ、仕事をやめたいと考える方も多くいます。

しかし、そういったライフスタイルの変化で仕事を辞めたとしても、次の転職先で上手くいくとは限りません

今ではテレワークや時短勤務などさまざまな働き方を導入している企業も多く、上司や管理職にかけあうことで、一時的な休暇や、働き方の選択ができる場合もあります。

仕事をやめてしまう前に、職場の上司などに家庭の事情などを伝え、相談に乗ってもらうようにしましょう。

3.やめるべきか迷っている場合

仕事をやめたいと思う方の中には、

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「給与条件はいいし辞めないべきかも・・・」

「仕事やめてもやることないし今やめるべきなのかな・・・」

など、やめたいという気持ちが一定ではなく、迷いがある方も。

基本的には迷いがある段階での仕事をやめる決断は避けることが大切。

迷っている段階で仕事を辞め新しい仕事に就いても

  • やっぱり前の会社の方が良かった・・・
  • 急いで転職しすぎてしまった・・・

と後悔してしまう可能性もあります。

悩んでいる段階では仕事をやめることは後回しにし、自己分析や企業分析など転職する準備を行いましょう。
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その上でどうしてもやめたいと考える場合には、転職の方向で動いて問題ないでしょう。

仕事をやめたいと思ったら取るべき行動

仕事をやめたい人がとるべき行動6つ

仕事をどうしてもやめたい!と結論がついた場合でも、すぐに仕事をやめてしまうのはNG。

次の行動を決めるなど、仕事をやめることに向けた計画を立てることが大切です。

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やっぱりやめなきゃよかった・・・

と後悔する前にできることをやっておきましょう。

1.長期休暇をとる

特に、ストレスや疲れを感じているという場合、仕事をやめるだけで精一杯で先のことをなかなか考えられないものです。

そういった場合には、少し時間を置いて心身を休めた上で今後について考えることが大切です。

仕事をやめるという決断は人生の中でも大きな決断です。

冷静な判断をするためにも、有給休暇を利用したり、一時的に休職するなど、ゆっくり休む時間をとりましょう。
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「休暇をとるなんて他の人に悪い・・・」

「休暇をとらせてもらえない・・・」

という理由で休暇をとることを躊躇してしまう方もいますが、有給休暇などを取得するのは労働者の当然の権利です。

そこで休暇をとることを渋られるというのであれば、職場環境があまりよくないと言えるので、休暇がとれるかどうかによって、今の仕事をやめるべきかの判断の基準とすることもできます。

2.上司や同僚、親しい友人に相談する

  • 人間関係で悩んでいる
  • 仕事内容がきつい

などの悩みは、自分だけで抱えてしまいがち。

ですが、仕事をやめたいと考えるほど疲れている状態では冷静な判断がつきにくくなるため、客観的な意見を求めるためにも、上司や同僚、親しい友人などに相談することも大切です。
職場の人であればアドバイスをもらえるだけでなく、職場環境や待遇などの改善のために動いてくれることも期待できます。

職場ではなかなか本音で話せないと思う方は、親しい友人や家族に相談するのもおすすめです。

友人や家族は職場のことではなく、その人自身の悩みを受け止めた上で親身になってくれるため、気持ちを軽くすることができます。

仕事をやめたいと考えている方の多くは

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仕事をやめたいなんて甘えなのかも・・・

となかなか人に打ち明けられない方も多くいます。

しかし、打ち明けることでもやもやがなくなり、仕事がやりやすくなったり、新しい仕事をに就くことを後押ししてもらえたりするなどのメリットも大きいです。

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一人で抱え込むのではなく、信頼できる人に話を聞いてもらうことが何よりも大切です。

3.部署の異動や年収などの条件を交渉する

人間関係や職場環境、待遇が問題の場合、部署の異動や年収などの条件の交渉を行うことも1つの手段と言えます。

部署が変わることで周りの人も変わるため、人間関係の問題が解消されることもあります。

また、仕事をやめることを覚悟で条件の交渉を行うことも重要。交渉次第で年収アップや待遇改善に動いてくれる場合もあります。

年収アップなどを条件に仕事をやめることを引き留められる可能性もあるため、上司に掛け合ってみるようにしましょう。

4.転職サイトに登録してみる

仕事をやめたいと思ったら、とにかく今の環境や労働条件を変えることが大切です。

限界を迎え、退職を余儀なくされる前に転職を検討しましょう。

転職成功に導くためには、さまざまな企業の求人を見て、自分に合った求人を見つけることが重要。

幅広くさまざまな求人を見つけるためにも、まず転職サイトに複数登録し、情報収集を行いましょう。
まだやりたい仕事が見つかっていないという場合でも、求人を見ることでヒントを得たり、スカウトサービスを利用して企業の方からアプローチを受けることで自分では気づいていない可能性に気付ける場合もあります。

出典:リクナビNEXT 

特にストレスや疲れが原因で仕事をやめたいと考えている場合、なかなか転職しようという前向きな気持ちが起こらず、自分の価値を見失ってしまいがち。

スカウトを受けることで自信にもつなげることができるため、転職サイトのスカウトサービスは欠かさず利用しましょう。
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より多くの求人や企業情報を集めるためにも転職サイトは3~5社登録しておくことをおすすめします。

自分に合う転職サイトを知りたい方はこちらの記事もチェック!

5.自分の市場価値を知る

仕事をやめ転職を考える際には、自分の市場価値をまず知ることが大切です。

どうしても今の会社での給与水準や待遇が基準となってしまいがちですが、経験やスキルに応じた市場価値を知ることで、もっと年収などの条件が良いところに転職できるかどうかが決まります。

逆に、市場価値よりも今の会社での年収や待遇が良いということに気付くこともあります。

今の会社を見つめなおすきっかけにもなるため、自分の市場価値を知っておきましょう。

たとえば転職サイト「doda」では、自己分析に役立つツールが充実しており、年収査定のツールで自分の市場価値を知ることができます。

出典:doda

プロフィールや職務経歴を入力するだけで簡単に適正年収や今後のキャリアの可能性も分かるため、こういったツールを上手く利用しましょう。

6.キャリアプランを考える

今後のことを何も考えずに退職を決めてしまうと、焦って転職してしまいやすく、転職を失敗してしまう可能性も。

転職して今と状況が変わらなかったり、待遇や条件が悪くなってしまったら元も子もありません。

そのため、キャリアプランをしっかりと考えておくことも大切です。
  • 職種・業種
  • 年収や待遇などの希望条件
  • そのために必要なスキルや資格

などを考え、希望の職種・業種に転職するための準備を行うようにしましょう。

仕事をやめたい現状を打破するためには転職を考えるのが一番

仕事をやめたいと考える方の多くは、

仕事をやめたい=甘え

と捉えてしまい、とりあえず今の職場で頑張ろうとしてしまう傾向に。

ですが、自分は変えることができても、人や職場は変えられないもの。
長期休暇や部署異動なども選択肢の1つではありますが、そのことで上司や同僚との折り合いが悪くなり、結局退職に追い込まれてしまう可能性も高くなります。
自分にとって職場環境が良くない場合には、転職を考えることが一番です。

転職サイトなどを上手く活用して、自分の市場価値を知ったりさまざまな求人を見ることで、今の悩みから抜け出せることもあります。

teacher
1つの職場にこだわり続けるのではなく、時には転職する勇気を持つことも必要と言えるでしょう。

まとめ

仕事をやめたいと思う方は多いものの、なかなか仕事をやめる踏ん切りをつけられないもの。

しかし、仕事は人生の中でも大切な選択となるため、時には仕事をやめることも必要です。

ただし、仕事をやめたいと思う理由によっては、すぐに仕事をやめた方が良い場合と仕事を今すぐやめるべきではない場合があります。

自分はどちらに当てはまるのか、自分が悩んでいる原因を突き止め、やめたい理由を明確にしましょう。

また、仕事をやめたいと思ったら取るべき6つの行動があります。

  1. 長期休暇をとる
  2. 上司や同僚、親しい友人に相談する
  3. 部署の異動や年収などの条件を交渉する
  4. 転職サイトや転職エージェントに登録してみる
  5. 自分の市場価値を知る
  6. キャリアプランを考える
6つの行動のうち、長期休暇や条件などの交渉も大切ですが、一番大切なことは転職することです。

仕事をやめたいと考える理由の多くは、人間関係の悪化や労働条件などの不満によるもの。

人を変えたり、職場を変えたりすることは難しく、なかなか現状の課題を改善することは難しいので、思い切って転職を検討することも大切なのです。
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転職サイトなどを利用して、自分に合った転職先を見つけましょう。

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