仕事では人間関係や労働条件などによってストレスを感じやすいもの。
と思ってしまう方も多いですが、過度にストレスがかかってしまっているという場合には、仕事内容や職場が合っていない可能性もあります。
そのストレスを放置して働き続けてしまうことで、限界を迎えてしまい、心身に悪影響を及ぼしてしまうことも・・・。
そこで今回は、仕事のストレスを放置してはいけない理由と限界を感じる前に働き方を変えるポイントをご紹介します。
ストレスは発散することも大切ですが、原因そのものを断つということが大切です。
- 仕事でのミスが増えてきた
- 最近体の調子が悪い
など、ストレスに悩んでいる方は本記事を参考に、ストレスを適切に対処しましょう。
仕事のストレスを放置してはいけない理由とは?
仕事はストレスがたまるのは当たり前?
仕事は人生の中でも重要な要素の1つ。仕事をしてお金を得ることで生活することができるのであり、多くの人にとって仕事をどのように選択し、働き続けるかということは重要な問題です。
好きなように仕事ができれば問題はないですが、多くの場合、自分だけで仕事を進めるのではなく、様々な方と連携して仕事を行わなければいけないことから、自分の思い通りにいかないことも多々あり、なかなか仕事をストレスなく行うのは難しいものです。
平成30年に行った厚生労働省の調査によると、仕事や職業生活に関して強いストレスを感じていると答えた方はなんと58%。
出典:厚生労働省「労働者調査」
実際に、仕事でストレスを感じているという声も。
仕事のストレスがたまりすぎてたまらない。
いや、たまってる。— shuishang (@woshishuishang) August 28, 2020
仕事、問題を1つずつ解決していって安堵こそはするけどコロナ禍の不景気という厚からは逃れられないという不安が拭えなくてストレス溜まってる
— Alice.mkv (@alice_dia) August 28, 2020
ですが、
と思っている方も多く、ストレスが多少溜まっていても
と考える方も少なくありません。
このご時世、転職ってなっても仕事ないんやろなぁ…我慢するしかないのか😂😂先輩2人鬱病で1人辞めて、もう1人は療養中…もう1人ストレス性の難聴😂俺も昨日耳鳴り笑、多分寝不足やけど、いろいろ最高だわ
— すわろーtp【JOG】 (@Swallow_tp_) August 27, 2020
確かに適度なストレスは健康には必要とされており、ストレスと休息のバランスをとることは大切です。
仕事で感じるストレスの5大原因
仕事で感じるストレスには大きく分けて5つの原因があります。
1.人間関係
実際に、アデコグループが20代以上の働いている方に行ったアンケート調査では、企業規模別に若干の違いはあるものの、全体の45%以上が職場での人間関係と回答しています。
出典:アデコグループ
仕事では上司や同僚、部下などの社内の人間だけでなく、取引先企業や顧客などさまざまな年齢、性別の方と関わる機会が多いため、すべての方と意思疎通をはかり、ストレスなく働くということが難しい状態にあります。
- ミスが多い
- 理由もなく怒鳴られる
- 余計な仕事を頼まれる
など最初は小さな不満であったとしても、それが積もりに積もってしまい、最終的に大きなストレスを抱えてしまうこともあるため、人間関係のストレスは都度解消することが大切です。
2.給与や待遇
仕事をするからには誰だって評価をされたいもの。
どんなに頑張っても
- 給料が上がらない
- ボーナスが出ない・少ない
- 昇格できない
となれば、仕事のモチベーションも上がりません。
そればかりか、他の人が優遇されていると、
と不満に思うのも当然です。
3.仕事の適性や能力
仕事をしていくうちに
- 今の仕事に合っていない
- 自分のスキルや知識不足で仕事が追い付かない
と考えることで、ストレスを溜めってしまっている方も実は多くいます。
仕事では特に能力の差が出やすいもの。
「同僚の○○は仕事もできて定時で上がっているのに自分は残業しないと終わらない・・・」
「同期はみんな昇給・昇格しているのに自分だけできていない・・・」
など、周りと差をつけられてしまうと、より劣等感を感じ、知らず知らずのうちに自分を責めてしまっている可能性もあります。
4.労働時間
にもかかわらず、
- 拘束時間が長い
- 残業時間が長い
- 不規則なシフトが続く
など労働時間や労働環境に問題があると、しっかりと休息がとれず、ストレスを溜めて心身ともに疲れ切ってしまいます。
目に見えないため、上司などにも気づいてもらえず、知らず知らずのうちにストレスを抱えてしまう可能性があります。
- 家に帰ってからも仕事のことをしている・考えている
- 睡眠時間が短い・睡眠が浅い
など、労働時間と休養の時間のバランスがとれているかを見直しましょう。
5.仕事の質や量
人間だれしもキャパシティ(許容量や作業量)があります。
キャパシティを超えてしまうと、自分の能力以上の成果を上げないといけないことになるため、120%の力で頑張ってしまいすぎてしまい、結果疲れやストレスを引き起こしてしまう可能性があります。
また、逆に工場やデータ入力などの単純作業など、仕事にほとんど変化がないという場合にも、ストレスを感じやすくなります。
仕事には適度な刺激なども必要です。
ストレスを放置すると仕事やプライベートに支障をきたす可能性も
このように仕事をする上でさまざまなストレスを感じてしまうもので、仕事に限らずストレスを感じないという方はほとんどいません。
一番怖いのはストレスが溜まっている自覚がないことです。
うつ病と聞くと精神的な不調を思い浮かべる方も多いですが、頭痛や肩こり、なかなか寝付けない・中途覚醒などの睡眠障害など体に不調が出てくる場合もあります。
と思っていても、疲れやすくなったり、集中力が切れてしまったりと、仕事やプライベートにも悪影響を及ぼす可能性もあります。
厚生労働省の「5分でできる職場のストレスセルフチェック」などでストレス状態を確認することができるため、健康診断で体の状態をチェックするように、精神面の不調も早めに把握できるようにしておくと良いでしょう。
出典:厚生労働省
仕事のストレスがなかなか解消されない場合は転職を視野に
ストレスを感じている場合には、
- 休暇をとるなど早めに休息をとる
- 信頼できる上司や同僚、家族・友人などに相談に乗ってもらう
- 趣味に没頭する
- 適度な運動を行う
- 楽しみを見つける
など、早めにストレスを解消できるよう心がけることが大切です。
しかし、
- ほとんど休みをとる暇がない
- リフレッシュしてもすぐに仕事で疲れてしまう
- 趣味などを楽しむ気力がない
など、ストレスがなかなか解消されなかったり、すぐにストレスフルな状態に戻ってしまう場合には、ストレスを根本からなくすことが必要となります。
ストレスは発散することももちろん大切なことではありますが、ストレスを感じる原因が何かしらあるはずです。
人は変えることができないため、
- 上司や同僚から嫌がらせやパワハラを受けている
- 理不尽な仕事の頼まれ方をする
など、人間関係の問題がある場合には、自分がその場から離れ、環境を変えることが大切です。
仕事のストレスが限界になる前に!働き方を変えるときのポイント
働き方を変えるときのポイント
前述したとおり、仕事のストレスが限界になる前に、ストレスの原因をなくすことが大切です。
1.仕事を辞めたい理由や原因を明確にする
原因が分からずいきなり転職をしてしまうと、同じような職場環境や労働条件のところに入社してしまう可能性もあります。
それでは転職した意味がないため、
- 人間関係
- 給与や待遇
- 仕事の適性や能力
- 労働時間
- 仕事の質や量
など、どこにストレスの原因があったかどうかを考えましょう。
1人の上司によるものであれば、今の職場のまま部署異動や人事に掛け合うことで改善されたり、転職することでストレスフリーで働ける可能性はあります。
また、仕事を辞める理由は面接などでもよく聞かれます。
人間関係などでのストレスの場合、そのまま答えてしまうと、
と不名誉なレッテルを貼られてしまう可能性もあります。
2.部署異動や待遇などの交渉を行う
もし相談できる上司や人事担当などがいる場合には、相談してみることも1つの手です。
このステップを踏んでおくことで、ストレスや悩みを抱えてる社員に対して、会社側がどんな対応してくれるのかが分かります。
もし、この相談などがきっかけで
- もっと居心地が悪くなってしまう
- 休暇などを取らせてもらえない
など、適切な対応をされなかった場合、労働環境が良いとは言えません。
3.転職サイトや転職エージェントに複数登録する
転職サイトや転職エージェントを1つだけ登録する方も多いですが、扱っている求人やサービスが異なるため、幅広く求人をチェックし、情報収集を行うためにも、
- 転職サイト・・・3~5つ
- 転職エージェント・・・1~2つ
と複数登録しておくことをおすすめします。
転職サイトの選び方については、こちらの記事でも紹介しています。あわせてチェックしてみてください。→https://xn--eck7a6c9546bjcp.xyz/tensyoku_ranking/site-osusume-ranking/
4.自己分析で適正年収や適職を知っておく
今の仕事でストレスを感じている方の中には、年収や待遇、仕事内容に不満がある方も多くいます。
自己分析に役立つツールがある転職サイトもあります。
出典:doda
5.譲れない条件や希望条件を決める
今の仕事のストレスが原因で辞めたのに、転職後も同じような待遇や職場環境では意味がありません。
- 職種・業種
- 希望年収と最低限の年収
- 希望勤務地
- 残業時間や休日などの条件
などをしっかりと決めておきましょう。
6.有給休暇をとっておく
といきなり仕事を辞めてしまうと、今後の生活の見通しが立たず、焦って転職をして失敗してしまう可能性もあります。
できる限り限界に達する前に転職に向けて動くことが大切。
7.ストレス解消法やストレス耐性を知る
ストレスはどこの職場でもあるものです。転職先で同様のストレスを感じようなストレスを抱えないとは限りません。
- 旅行に行く
- カラオケに行く
- 人と話す
- 運動する
など、自分にとってのストレス解消法を知っておきましょう。
運動が苦手な人が運動することでかえってストレスになったり、ストレスを感じた時には誰かといるよりも一人の世界に没頭したいという人もいます。
ストレスの感じ方は人それぞれ。ストレスに強い人もいれば弱い人もいます。
出典:マイナビ 学生の窓口
環境を変えることで仕事のストレスの原因を断つことが大切
仕事のストレスを感じている方の多くは、
- 自分が我慢すればいい
- 一時的なものだろう
と思ってしまいがち。
まとめ
- 仕事を辞めたい理由や原因を明確にする
- 部署異動や待遇などの交渉を行う
- 転職サイトや転職エージェントに複数登録する
- 自己分析で適正年収や適職を知っておく
- 譲れない条件や希望条件を決める
- 有給休暇をとっておく
- ストレス解消法やストレス耐性を知る
などのポイントをおさえ、働き方を変えるようにしましょう。
転職を躊躇してしまう方も多いですが、仕事の選択は今後の人生やキャリアにも関わる重要なものです。