仕事でのストレスは転職で解決?仕事のストレスを放置してはいけない理由と限界を感じる前に働き方を変えるポイント

仕事では人間関係や労働条件などによってストレスを感じやすいもの。

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仕事はストレスが溜まるものだから仕方がない・・・

と思ってしまう方も多いですが、過度にストレスがかかってしまっているという場合には、仕事内容や職場が合っていない可能性もあります。

そのストレスを放置して働き続けてしまうことで、限界を迎えてしまい、心身に悪影響を及ぼしてしまうことも・・・。

そこで今回は、仕事のストレスを放置してはいけない理由と限界を感じる前に働き方を変えるポイントをご紹介します。

ストレスは発散することも大切ですが、原因そのものを断つということが大切です。

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  • 仕事でのミスが増えてきた
  • 最近体の調子が悪い

など、ストレスに悩んでいる方は本記事を参考に、ストレスを適切に対処しましょう。

仕事のストレスを放置してはいけない理由とは?

仕事はストレスがたまるのは当たり前?

仕事は人生の中でも重要な要素の1つ。仕事をしてお金を得ることで生活することができるのであり、多くの人にとって仕事をどのように選択し、働き続けるかということは重要な問題です。

しかし、時には仕事をしていることでストレスを感じてしまったり、仕事を続けることが苦痛になってしまうこともあります。

好きなように仕事ができれば問題はないですが、多くの場合、自分だけで仕事を進めるのではなく、様々な方と連携して仕事を行わなければいけないことから、自分の思い通りにいかないことも多々あり、なかなか仕事をストレスなく行うのは難しいものです。

平成30年に行った厚生労働省の調査によると、仕事や職業生活に関して強いストレスを感じていると答えた方はなんと58%

出典:厚生労働省「労働者調査」

直近のデータの中でもっとも高い平成28年の59.5%よりも1.5%ほど減少したもの、約6割の方が仕事で強いストレスを感じているということがわかります。

実際に、仕事でストレスを感じているという声も。

特に今は仕事のストレスに加え、コロナ禍で先が見えない不安や、休業を余儀なくされたことによるストレスがある方も多くなってきています。

ですが、

仕事なんだからストレスが多いのは当たり前

と思っている方も多く、ストレスが多少溜まっていても

man
自分だけがつらいわけじゃないし我慢しよう・・・

と考える方も少なくありません。

確かに適度なストレスは健康には必要とされており、ストレスと休息のバランスをとることは大切です。

しかし、仕事は必ずしもストレスを感じながら続けるものではなく、あまりにもストレスが溜まるようであれば、環境や仕事内容に問題がある可能性が高いと言えます。
そのため、まずはどんなことにストレスが溜まっているのか原因を探り、適切にストレスを処理することが大切と言えます。

仕事で感じるストレスの5大原因

仕事で感じるストレスには大きく分けて5つの原因があります。

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自分はどんなことにストレスを感じやすいのかを見ておきましょう。

1.人間関係

仕事のストレスで一番多いのが人間関係によるものです。

実際に、アデコグループが20代以上の働いている方に行ったアンケート調査では、企業規模別に若干の違いはあるものの、全体の45%以上が職場での人間関係と回答しています。

出典:アデコグループ

特に大企業で働いている方が最多となっており、50%以上となっているのが印象的です。

仕事では上司や同僚、部下などの社内の人間だけでなく、取引先企業や顧客などさまざまな年齢、性別の方と関わる機会が多いため、すべての方と意思疎通をはかり、ストレスなく働くということが難しい状態にあります。

その中で何とか連携し、仕事を成立させるためにはお互いの努力が不可欠ですが、相性や性格によってはどうしても反りが合わない場合もあります。
  • ミスが多い
  • 理由もなく怒鳴られる
  • 余計な仕事を頼まれる

など最初は小さな不満であったとしても、それが積もりに積もってしまい、最終的に大きなストレスを抱えてしまうこともあるため、人間関係のストレスは都度解消することが大切です。

2.給与や待遇

仕事をするからには誰だって評価をされたいもの。

どんなに頑張っても

  • 給料が上がらない
  • ボーナスが出ない・少ない
  • 昇格できない

となれば、仕事のモチベーションも上がりません。

そればかりか、他の人が優遇されていると、

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こんなに頑張ってるのになぜ?

と不満に思うのも当然です。

お金だけがすべてではもちろんありませんが、頑張った成果がきちんと給料にも反映されることで気持ちが報われる場合もあります。
一方で、給与や待遇などの問題はなかなか不満を口にしづらいため、溜め込んでしまう方も多く、ストレスの原因となってしまうのです。

3.仕事の適性や能力

仕事をしていくうちに

  • 今の仕事に合っていない
  • 自分のスキルや知識不足で仕事が追い付かない

と考えることで、ストレスを溜めってしまっている方も実は多くいます。

仕事では特に能力の差が出やすいもの。

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「同僚の○○は仕事もできて定時で上がっているのに自分は残業しないと終わらない・・・」

「同期はみんな昇給・昇格しているのに自分だけできていない・・・」

など、周りと差をつけられてしまうと、より劣等感を感じ、知らず知らずのうちに自分を責めてしまっている可能性もあります。

4.労働時間

心身ともに健康な状態で仕事を続けるためには休息が欠かせません。

にもかかわらず、

  • 拘束時間が長い
  • 残業時間が長い
  • 不規則なシフトが続く

など労働時間や労働環境に問題があると、しっかりと休息がとれず、ストレスを溜めて心身ともに疲れ切ってしまいます。

特にタイムカードなどに記載されている時間など目に見える労働時間だけでなく、サービス残業や持ち帰り仕事などがある場合には要注意。

目に見えないため、上司などにも気づいてもらえず、知らず知らずのうちにストレスを抱えてしまう可能性があります。

  • 家に帰ってからも仕事のことをしている・考えている
  • 睡眠時間が短い・睡眠が浅い

など、労働時間と休養の時間のバランスがとれているかを見直しましょう。

5.仕事の質や量

人間だれしもキャパシティ(許容量や作業量)があります。

キャパシティを超えてしまうと、自分の能力以上の成果を上げないといけないことになるため、120%の力で頑張ってしまいすぎてしまい、結果疲れやストレスを引き起こしてしまう可能性があります。

明らかに就業時間内に終わらない仕事の量や、自分の能力以上の仕事内容を行っていないかどうか注意が必要です。

また、逆に工場やデータ入力などの単純作業など、仕事にほとんど変化がないという場合にも、ストレスを感じやすくなります。

仕事には適度な刺激なども必要です。

あまりにもやっている仕事に関心が持てなかったり、退屈してしまうというようであれば、その仕事に向いていない可能性もあります。

ストレスを放置すると仕事やプライベートに支障をきたす可能性も

このように仕事をする上でさまざまなストレスを感じてしまうもので、仕事に限らずストレスを感じないという方はほとんどいません。

大切なことは、ストレスをどう処理するかどうか、ということです。

一番怖いのはストレスが溜まっている自覚がないことです。

ストレスが溜まっていることに気付かず放置しすぎてしまうと、心身に支障をきたしてしまい、うつ病などになってしまう可能性もあります。

うつ病と聞くと精神的な不調を思い浮かべる方も多いですが、頭痛や肩こり、なかなか寝付けない・中途覚醒などの睡眠障害など体に不調が出てくる場合もあります。

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自分は元気だから大丈夫!

と思っていても、疲れやすくなったり、集中力が切れてしまったりと、仕事やプライベートにも悪影響を及ぼす可能性もあります。

ストレスチェックを行い、自分の今の状態をしっかりと知っておくことが大切です。

厚生労働省の「5分でできる職場のストレスセルフチェック」などでストレス状態を確認することができるため、健康診断で体の状態をチェックするように、精神面の不調も早めに把握できるようにしておくと良いでしょう。

出典:厚生労働省

仕事のストレスがなかなか解消されない場合は転職を視野に

仕事で軽くストレスを感じている程度であれば、簡単なストレス解消をすることで、ストレスを溜め込まずに済みます。

ストレスを感じている場合には、

  • 休暇をとるなど早めに休息をとる
  • 信頼できる上司や同僚、家族・友人などに相談に乗ってもらう
  • 趣味に没頭する
  • 適度な運動を行う
  • 楽しみを見つける

など、早めにストレスを解消できるよう心がけることが大切です。

しかし、

  • ほとんど休みをとる暇がない
  • リフレッシュしてもすぐに仕事で疲れてしまう
  • 趣味などを楽しむ気力がない

など、ストレスがなかなか解消されなかったり、すぐにストレスフルな状態に戻ってしまう場合には、ストレスを根本からなくすことが必要となります。

今の仕事や環境でどうしてもストレスを感じてしまうという場合には、転職を検討することもおすすめです。

ストレスは発散することももちろん大切なことではありますが、ストレスを感じる原因が何かしらあるはずです。

特に人間関係でストレスを感じているという場合、一時的なものではなく、ずっと我慢し続けなければいけない可能性もあります。

人は変えることができないため、

  • 上司や同僚から嫌がらせやパワハラを受けている
  • 理不尽な仕事の頼まれ方をする

など、人間関係の問題がある場合には、自分がその場から離れ、環境を変えることが大切です。

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部署異動や上司に相談することも検討した上で、もし改善の余地が見られない場合には転職をして仕事ができる環境を整えましょう。

仕事のストレスが限界になる前に!働き方を変えるときのポイント

働き方を変えるときのポイント

前述したとおり、仕事のストレスが限界になる前に、ストレスの原因をなくすことが大切です。

ただし、いきなりストレスが限界になりいきなり仕事をやめてしまうと、今後の自分の生活が苦しくなる可能性もあります。
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働き方を変え、ストレスをなくすためには7つのポイントがあります。焦って転職をしてしまうのではなく、しっかりと準備を整えて転職を成功させましょう。

1.仕事を辞めたい理由や原因を明確にする

まずは仕事を辞めたい理由や原因を明確にしておきましょう。

原因が分からずいきなり転職をしてしまうと、同じような職場環境や労働条件のところに入社してしまう可能性もあります。

それでは転職した意味がないため、

  • 人間関係
  • 給与や待遇
  • 仕事の適性や能力
  • 労働時間
  • 仕事の質や量

など、どこにストレスの原因があったかどうかを考えましょう。

複数あった場合、どこに一番の原因があるのかを考えることもポイントです。
同じ人間関係でも、1人の上司に対するストレスであったのか、職場環境自体だったかどうかによっても対応が異なります。

1人の上司によるものであれば、今の職場のまま部署異動や人事に掛け合うことで改善されたり、転職することでストレスフリーで働ける可能性はあります。

しかし、職場環境自体が悪いとなると、転職する際にも仕事内容や待遇以外に職場環境を中心に考える必要が出てきます。
なかなか他社の職場の雰囲気を見ることは難しいですが、職場見学ができるところに応募したり、企業情報を詳しく提供してもらえる転職エージェントを利用したりするなど、慎重に転職活動を進めることが大切です。

また、仕事を辞める理由は面接などでもよく聞かれます。

人間関係などでのストレスの場合、そのまま答えてしまうと、

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良好な人間関係を築けない人なのかも・・・

と不名誉なレッテルを貼られてしまう可能性もあります。

決して辞めたい理由をごまかすのではなく、なるべくスキルの取得ややりたいことの実現など、ストレス以外の前向きな退職理由も考えておくと良いでしょう。

2.部署異動や待遇などの交渉を行う

ストレスの原因が特定の人の態度や、仕事量、給与などの待遇の問題の場合、転職をしなくても部署異動や条件交渉で改善できる場合があります。

もし相談できる上司や人事担当などがいる場合には、相談してみることも1つの手です。

このステップを踏んでおくことで、ストレスや悩みを抱えてる社員に対して、会社側がどんな対応してくれるのかが分かります。

もし、この相談などがきっかけで

  • もっと居心地が悪くなってしまう
  • 休暇などを取らせてもらえない

など、適切な対応をされなかった場合、労働環境が良いとは言えません。

辞める判断をするきっかけにもなるため、相談することも検討しておきましょう。

3.転職サイトや転職エージェントに複数登録する

転職の意思をかためたら、転職サイトや転職エージェントに登録し、転職活動を始めましょう。

転職サイトや転職エージェントを1つだけ登録する方も多いですが、扱っている求人やサービスが異なるため、幅広く求人をチェックし、情報収集を行うためにも、

  • 転職サイト・・・3~5つ
  • 転職エージェント・・・1~2つ

と複数登録しておくことをおすすめします。

転職サイトの選び方については、こちらの記事でも紹介しています。あわせてチェックしてみてください。→https://xn--eck7a6c9546bjcp.xyz/tensyoku_ranking/site-osusume-ranking/

4.自己分析で適正年収や適職を知っておく

今の仕事でストレスを感じている方の中には、年収や待遇、仕事内容に不満がある方も多くいます。

その悩みを解消するためには、適正年収や適職を知ることがもっとも大切なため、自己分析を行いましょう。
自己分析を行うことで自分の新たなキャリアの可能性や、市場価値などを知ることができます。

自己分析に役立つツールがある転職サイトもあります。

出典:doda

dodaでは、年収査定やキャリアタイプ診断など便利なツールが充実しているので、こういったツールも利用するのもおすすめです。
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自己分析をしっかりと行い、転職準備を進めておきましょう。

5.譲れない条件や希望条件を決める

自己分析を行ったら、譲れない条件や希望条件を決めていきましょう。

今の仕事のストレスが原因で辞めたのに、転職後も同じような待遇や職場環境では意味がありません。

  • 職種・業種
  • 希望年収と最低限の年収
  • 希望勤務地
  • 残業時間や休日などの条件

などをしっかりと決めておきましょう。

6.有給休暇をとっておく

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仕事のストレスでもう限界!

といきなり仕事を辞めてしまうと、今後の生活の見通しが立たず、焦って転職をして失敗してしまう可能性もあります。

できる限り限界に達する前に転職に向けて動くことが大切。

働きながらの転職活動はなかなか難しく、時間がとれない場合も多いため、有給休暇を残しておき、転職活動の時間にあてましょう
よく、仕事の後などに面接を入れる方もいますが、普段の服装や様子と違うことで転職活動がばれてしまうこともあります。
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ばれてしまうことで職場にいづらくなったり、引きとめられてしまったりすることもあるため、有給休暇はできるだけとっておき、ここぞというときに使うようにしましょう。

7.ストレス解消法やストレス耐性を知る

ストレスはどこの職場でもあるものです。転職先で同様のストレスを感じようなストレスを抱えないとは限りません。

そのため、普段からストレスを解消する方法やストレス耐性について知っておくことが大切です。
  • 旅行に行く
  • カラオケに行く
  • 人と話す
  • 運動する

など、自分にとってのストレス解消法を知っておきましょう。

よくストレス解消法の本や記事などが出ていますが、結局のところ、どんなことでストレスが解消されるのかは自分次第です。

運動が苦手な人が運動することでかえってストレスになったり、ストレスを感じた時には誰かといるよりも一人の世界に没頭したいという人もいます。

ストレスフルな状態ではなかなか気分転換をしようという気持ちになりにくいため、自分がどんな性格で、何をしていることが楽しいのかを日ごろから考えておくことが肝心です。
また、ストレス耐性を知ることも大切です。

ストレスの感じ方は人それぞれ。ストレスに強い人もいれば弱い人もいます。

自分のストレス耐性を知っておくことで早めに対処することもできるため、ストレス耐性のチェックを行いましょう。

出典:マイナビ 学生の窓口

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こういったストレス耐性テストなどもあるため、上手く利用しましょう。

環境を変えることで仕事のストレスの原因を断つことが大切

仕事のストレスを感じている方の多くは、

  • 自分が我慢すればいい
  • 一時的なものだろう

と思ってしまいがち。

ですが、一時的に解消できたとしても、原因がなくならない限りはストレスをなくすことはできません。
ストレスの原因を断つことで仕事の能率がアップしたり、今まで以上の成果が出せるようになることもあるため、転職などを行い、環境を変えることが何よりも重要なポイントと言えます。

まとめ

仕事ではストレスが溜まるものと思っている方も多いですが、小さな不満やストレスを溜め込むことで心身の状態を崩してしまうこともあります。
ストレスを解消してもなかなか疲れやストレスがなくならないという場合には、ストレスを元から断つことが大切。
  1. 仕事を辞めたい理由や原因を明確にする
  2. 部署異動や待遇などの交渉を行う
  3. 転職サイトや転職エージェントに複数登録する
  4. 自己分析で適正年収や適職を知っておく
  5. 譲れない条件や希望条件を決める
  6. 有給休暇をとっておく
  7. ストレス解消法やストレス耐性を知る

などのポイントをおさえ、働き方を変えるようにしましょう。

転職を躊躇してしまう方も多いですが、仕事の選択は今後の人生やキャリアにも関わる重要なものです。

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ストレスを溜めてしまい、心身の状態が悪化してしまっては元も子もないため、思いきって転職することも検討しましょう。

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