- 取引先に送る資料を間違えてしまった
- 発注ミスをしてしまい、商品が大量に余ってしまった
など、仕事で大失敗をしたという経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
仕事で大きなミスをしてしまうとつい慌ててしまい、対処の方法を誤ってしまうことも。
そこで今回は、仕事で大失敗したときの対処法と、それでも失敗が続いてしまう場合にやるべき行動を解説します。
実は仕事で失敗したかどうかよりも、失敗後にどう動いて失敗をカバーし、今後失敗しないための対策をとる方が重要なのです。
仕事で大失敗をしたときにはどうする?
仕事には失敗がつきもの
仕事では責任感も伴うため、なるべく失敗をせずに完璧をこなしたいもの。
しかし、どんなに気を付けていても、自分では想定していないトラブルに見舞われることもあり、ミスや失敗を一度もしたことがないという方は少ないでしょう。
実際に、エン・ジャパン株式会社が女性向け求人情報サイトとして知られる「エンウィメンズワーク」上で行ったアンケート調査によると、仕事でミスをしてしまった経験が「ある」と答えた方は99%。
出典:エン・ジャパン株式会社
失敗は悪いものとされてしまいがちですが、最初のうちは失敗やミスをしてしまうもの。
仕事で大失敗したときの対処法
「仕事には失敗がつきもの」と言うと、
と思ってしまう方がいますが、失敗やミスをどんなにしてもOKということではありません。
その後の対処の仕方次第で、職場の人からの信頼を回復したり、自分が大きく成長するチャンスをつかんだりすることができます。
1.失敗したことは隠さずに報告する
仕事で大きなミスをしてしまうと、
「上司に怒られたくない・・・」
「会社の信用に響くかも・・・」
などの理由で、つい失敗してしまったことを隠してしまう方もいます。
たとえば、発注ミスをしてしまった場合、商品を発送する前に連絡をすれば、発注自体を取り消すことができる可能性もありますが、すでに商品を作って発送してしまっていると、発注のキャンセルが効かない場合もあります。
すげえわかる
仕事で失敗したと思ったらまず上司に言う事
隠すと絶対絶対いい事ない— かんたろー閣下😈#27 (@Hanri_Katakura) June 9, 2019
前述したエン・ジャパン株式会社のアンケート調査でも、仕事でミスをしてしまった際には、「言い訳をせず状況を正確に報告する」ことが一番重要だと回答した方は32%と最多に。
出典:エン・ジャパン株式会社
2.失敗したことを認め謝罪する
失敗しても、
- 時間がなかった
- きちんと指示されていなかった
など、責任転嫁をしてしまう方もいます。
確かに失敗をしてしまう背景には、そういった労働環境などの問題がある場合もありますが、仕事を引き受けたからには自分にも責任が発生します。
心のどこかで
自分のせいじゃない!
〇〇が全部悪い!
と思っていると、相手にもその気持ちが伝わり、
と職場での信用を失ってしまうことにもつながります。
3.一人で失敗をカバーしようとしない
失敗をしてしまうと、責任感が強い人ほど、
と思ってしまいがちです。
確かに自分の仕事は自分で責任をとるという姿勢も必要です。
しかし、失敗の内容によっては、一人で対処することが難しい場合も多々あります。
会社は自分一人で動かしているのではなく、上司にも部下の仕事を監督する義務があります。
4.失敗した原因を突き止める
失敗をカバーできたら、それで終わりというわけではありません。
今日は仕事でちょっと残念なことあり😑でも失敗って「何で失敗したんだろう」って原因を知って次は失敗しないようにするための成功の一歩だなあと思う!明日から原因探ってみないとなー🙌
— ゆうこ@つくばランナー1年目🦘 (@yuko_natto) November 26, 2020
5.アフターフォローを忘れない
たとえば、
- 商品を間違えて発送した場合・・・新しい商品がきちんと届いたどうか確認
- システムに不具合があった・・・システムを改善し、その後不具合などが起きていないかを確認
など、失敗がきちんとカバーでき、顧客や取引先が求めているとおりになっているかどうかを確認しておくことが大切です。
アフターフォローがあるのとないのとでは、相手に与える印象も異なります。
仕事で大失敗したときの立ち直り方
取引先に迷惑をかけたり、上司から叱責されたりと、仕事で大きな失敗をしてしまうことで自信を失ったり、落ち込んでしまったりする方も多くいます。
失敗をした場合、失敗やミスそのものを対処するだけでなく、自分の気持ちの切り替えも大切です。
1.次に活かすことを考える
仕事で失敗してしまうと、
とくよくよ悩んでしまいがちです。
そのため、失敗してしまったことにフォーカスするのではなく、
- 今度はしっかりと数字を確認しよう
- スケジュールに余裕を持とう
など、失敗から学び、次に活かすという姿勢を持つことが大切です。
2.自分を責めすぎない
失敗したことを重く受け止めすぎてしまい、
「全部自分が悪いんだ・・・」
「こんな簡単なミスをしてしまうなんて自分はダメなやつだ・・・」
と自分を責めすぎてしまう方も中にはいます。
二度とミスをしてはいけないという過度なプレッシャーやミスをしたらどうしようという不安で仕事に集中できなくなってしまい、ミスや失敗を繰り返してしまう可能性があるのです。
と前向きに捉え、仕事に向き合える状態を整えましょう。
失敗した時、物凄く自分を責める癖があったけど最近それに疲れてきたので止めました。
上司から反省しろよと思われるかもしれませんが、そう思うのも止めた。
まず自分はこの仕事を失敗したんだな、やってもたーと思ってるんだな。と事実だけ認める。
それ以上自分を責めない。自分虐めになるから。— ❤しゃん❤ (@shanko1154) August 21, 2020
3.ご褒美や好きなことをする時間を作る
失敗ばかりを気にかけていると、だんだんストレスや疲れもたまりやすくなり、仕事へのモチベーションも低下してしまいます。
そのため、失敗したときこそ、自分を労わる時間を作ることが大切です。
仕事で大失敗したときには対処と切り替えが大切
失敗をしたことよりも、失敗後の対応で上司や先輩などから評価されることもあります。
仕事で大きな失敗が続いてしまう場合・・・
それでも仕事で大失敗が続いてしまう原因とは?
前の失敗を教訓に仕事に取り組んでも、それでも失敗が続いてしまうこともあります。
その場合、表面的な原因ではなく、仕事の取り組み方や仕事内容などに問題がある可能性があります。
1.適性が合っていない
仕事には向き・不向きもあり、どんなに意欲的に仕事をしていても、仕事がなかなか覚えられなかったり、上手く仕事をこなせないということもあります。
しかし仕事に馴染めず、見事に失敗。そりゃそうだ。表面的なことしか見ていなかったんだから。自分の適性を一切無視して、ブランドだけ追い求めてたんだから。
— nec0nyan (@nec0nyan) September 6, 2010
2.仕事自体に慣れていない
工数がかかったり、特別な技術を必要とする仕事には、ある程度時間がかかるものです。
そのため、経験が浅かったり、仕事自体に慣れていない場合、失敗をしやすくなってしまいます。
3.タスクやスケジュールの管理ができていない
仕事では1つのことだけをやっていれば良いというわけではなく、並行して複数の仕事を受け持つこともあります。
そのため、
- 自分が受け持っている仕事の内容や量を把握していない
- スケジュールの管理ができていない
など、自分の仕事を上手くコントロールできないという場合、気持ちや時間に余裕がなくなり、焦ってミスや失敗をしやすくなります。
成長しない人の大きな特徴は
【同じ失敗をする】例えば、仕事量が多くて忘れてしまう業務があっても、改善をしない。
それで何回も確認をされてしまう。こんなのタスク管理すれば良いだけなのに出来ないし、やろうとしない。
— もりかわ@ビジネス哲学者 (@moriverland) March 30, 2020
4.コミュニケーションをとるのが苦手
仕事は一人で進めるわけではなく、上司や同僚、部下とのコミュニケーションも欠かせません。
そのため、コミュニケーションをとることが苦手という場合、何かトラブルがあったり、分からないことがあっても、
と思ってしまう傾向に。
5.ストレスや疲労がたまっている
ストレスや疲労がたまっていると、集中力や仕事へのモチベーションにも影響します。
どんなに頑張って仕事に向き合おうとしても、心身が万全の状態でないと、仕事のパフォーマンスは落ちてしまうものです。
心身の回復にはそれなりに時間がかかるもの。
仕事で失敗が続く場合にやるべき行動
原因が分かったら、原因を解消すべく、具体的な行動にうつりましょう。
1.仕事のやり方を見直す
タスクやスケジュールの管理ができていないことで、仕事でミスや失敗が増えてしまっている場合、仕事のやり方自体を見直す必要があります。
- タスクを整理する
- 1日のToDoを作る
- スケジュール管理をする
- 業務ごとにかかる時間を書き出す
など、自分が持っている業務を可視化し、時間を意識しつつ仕事1つ1つをしっかりとこなしていけるような計画を立てましょう。
たとえば資料作成やデータ入力などパソコンを使った事務作業に時間がかかってしまうという場合、ショートカットキーを使ったり、Excelなどの機能を上手く利用することで、スピードアップをはかれる可能性があります。
2.上司に仕事量や分担などの相談する
- 仕事量が多く焦ってミスをしてします
- 苦手な分野の仕事ばかりをふられる
など、仕事量や業務分担に問題がある場合、自分一人ではどうにかできることではありません。
3.分からないことをそのままにしない
分からないことがあってもそのまま仕事を進めてしまう方もいますが、仕事は責任を伴うものであるからこそ、分からないことをうやむやにせずに確認を行うことが大切です。
「忙しそうだし時間をとらせるのは気が引ける・・・」
「新人じゃないし、今さら聞きづらい・・・」
などの理由で、分からないことを聞くことを躊躇してしまう方もいます。
4.周りに助けを求める
責任感の強い人ほど、自分で何とかしようと頑張ってしまいがち。
上司や先輩からアドバイスをもらったり、仕事を分担してもらうことで、一人で頑張るよりも仕事での失敗を各段に減らすことができます。
5.転職をする
人間関係が悪化していたり、適性が合っていないことで、仕事がどうしてもうまくいかないこともあります。
そのため、仕事や職場環境が原因で失敗を引き起こしてしまっているという場合には、転職をすることも1つの手段です。
転職して仕事内容や周りの環境が変わることで、集中して仕事に取り組むことができ、失敗やミスを格段に減らせるようになる可能性もあります。
まとめ
- 失敗したことは隠さずに報告する
- 失敗したことを認め謝罪する
- 一人で失敗をカバーしようとしない
- 失敗した原因を突き止める
- アフターフォローを忘れない
また、失敗をしたことに対して、いつまでもくよくよ悩んでいても、成長にはつながりません。
失敗をした後は、
- 次に活かすことを考える
- 自分を責めすぎない
- ご褒美や好きなことをする時間を作る
など、気持ちを上手に切り替えられるよう努めましょう。
それでも失敗が続いてしまう場合には、失敗をしてしまう原因を突き止めた上で、仕事の見直しをすることが必要な状態と言えます。
仕事のやり方を変えたり、周りに助けを求めても改善されない場合には、転職を考えることも大切。