転職エージェントを利用してみたけれど、
など、転職エージェントを退会したり、転職エージェントから紹介された求人の選考を辞退したいと考える方もいるのではないでしょうか。
転職サイトの利用とは異なり、担当のコンサルタントを通して求人の応募を行うため、なんとか上手に転職エージェントや企業の選考を断りたいという方も多いでしょう。
そこで今回は転職エージェントの上手な断り方をパターン別に解説します。
断るときの注意点やタイミングなど、転職エージェントの断り方の気になるポイントをまとめて解説するので、
- 転職エージェントの利用について悩んでいる
- 行きたくない企業の選考を上手く断りたい
という方は、本記事で転職エージェントや応募企業とのトラブルを防ぎましょう。
転職エージェントの断り方のポイントと注意点
転職エージェントは途中で利用を断ってもOK?
転職エージェントは基本的に無料で登録することができ、求人の紹介や選考対策など転職活動に関わるサポートを受けることができます。
無料で利用できるということもあり、なんとなく転職エージェントは一度利用するとそのまま利用し続けるという方も多いのではないでしょうか。
転職活動は、今後の自分のキャリアを左右する重要なものです。
特に在職中の転職活動では、時間も制限されます。
そのため、
- 転職エージェントが合わない
- 行きたくない企業との選考が進んでしまっている
という場合には、転職エージェントを断ることも必要です。
転職エージェントの断り方のポイントと注意点
転職エージェントの断り方にはいくつかポイントや注意点があります。
1.電話やメールなどで伝えてOK
転職エージェントを断り方として、
と思う方もいますが、対面だとなかなか思うように自分の意見を伝えられなかったり、転職エージェントに強引に押し切られてしまったりする可能性もあります。
2.転職エージェントの今後の利用について考えておく
転職エージェントを断る際には、
- どんなことを断ろうとしているのか
- 今後どう転職エージェントを利用したいのか
を考えることが大切です。
たとえば、紹介された求人や企業との面談を断りたいという場合、その求人だけを断りたいという場合もあれば、その転職エージェントの利用も含めて断りたいという場合もあるでしょう。
いくら転職エージェントが面談を設定したり、企業の採用へとこぎつけても、転職者が実際にその企業に入社してもらわない限り、転職エージェントの利益にはなりません。
もうその転職エージェントを利用する可能性がないという場合には退会しても問題はありませんが、今後もし利用する可能性がある場合には、一度退会してしまうと登録情報が消されてしまう可能性もあるため、再度登録する手間がかかります。
コンサルタントに休止の理由を伝えておくことで、この先再度利用したいとなったときにもスムーズに話が進みます。
- 今後転職エージェントを利用するつもりはあるのかどうか
をきちんと考えた上で、転職エージェントを断るようにしましょう。
3.なるべく早く伝える
選考が進んでいない場合には転職エージェントの利用を断るのもスムーズにいきますが、企業との選考が進んでいる場合、転職エージェントだけでなく企業側にも迷惑をかけてしまうことになります。
転職エージェントは企業の求める人材や採用計画に応じて、人材のマッチングや面接の調整などを行っています。
ギリギリでサービスの利用を断ったり、面接辞退したりしてしまうと、一から採用をやり直さなければならず、転職エージェントと企業の関係性に影響を及ぼしてしまうこともあります。
と思い、結論を先延ばししてしまうのが一番NGです。
4.断る理由は明確に伝える
あまりにも転職エージェントに断りを入れるのが続くと、
とコンサルタントに思われてしまい、求人の紹介や転職支援を受けられなくなることもあります。
- 社風が合わなかった
- 業務内容が思っていたとの違った
- 人事の態度が悪かった
など、明確に理由を伝えるようにしましょう。
転職エージェント側も理由が明確になることで、企業側にも説明がしやすくなり、今後の求人紹介にも活かせるようになります。
という場合、転職エージェント側にきちんと希望が伝わってない可能性もあります。
5.コンサルタントの連携はしっかりととる
- 希望条件に合わない求人ばかりを紹介される
- あまり行きたくない企業に応募してしまった
- コンサルタントのペースで転職活動が進んでしまう
などの場合、コンサルタントとの相性や性格の問題ではなく、コンサルタントとのコミュニケーションがきちんととれていない可能性もあります。
コンサルタントは、転職者自身のすべてを知っているわけではありません。
そのため、希望条件と合わない求人を紹介されるなどの悩みを抱えている場合には利用を見直す前に、まずコンサルタントとの面談の機会を設けることも大切です。希望条件や選考辞退したい理由などをきちんと伝え、コンサルタントと密に連携をとることで、コンサルタントとの認識のずれを軌道修正することができます。
- 転職活動の質が悪い
- 他のエージェントや転職サイトで内定が決まった
などで転職エージェントのサービスを断る場合にも、きちんと担当のコンサルタントに伝えるようにしましょう。
無視や放置は絶対にNG!
無視や放置をしてしまうことで、転職エージェントや企業に迷惑をかけるだけでなく、転職エージェントのブラックリストに入れられてしまい、今後サービスを利用できなくなってしまう可能性があります。
社会人としても、断りをきちんと入れることが最低限のマナー。無視や放置することで関係が悪化します。
【パターン別】転職エージェントの上手な断り方
パターン別に対応が異なる
なるべくトラブルを起こさないためにも、その時に応じて対応を変えることが重要。
1.エージェントとの面談前の断り方
エージェントとの面談前であれば比較的に簡単に断ることができます。
ただし、中小の転職エージェントなどではマイページがなく、メールや電話でやり取りを行う場合もあります。
リクルートエージェントでは、退会手続き専用のフォームを設けており、こちらから退会することができます。
出典:リクルートエージェント
2.エージェントとの面談後の断り方
転職エージェントとの面談後に
- やっぱり転職エージェントの利用はせず自分で転職活動をしたい
- 転職エージェントとの相性が合わない
などの理由で、転職エージェントからの求人紹介や転職支援を断りたいという場合には、メールで伝えればOKです。
ただし、
と考え、転職エージェントからの連絡を無視したり、エージェントからのメールや電話をブロックしてしまう方もいます。
それだと転職エージェント側からは
と判断され、登録データが残り、ブラックリストに入れられてしまう可能性も十分あり得ます。
3.書類選考の段階での断り方
転職エージェントを利用している場合、コンサルタントが事前に転職者を面談し、求人を紹介していいかどうか審査しているため、企業での書類選考はあくまでも形式上で、面接に進む前提で行われていることも多くあります。
辞退の際には理由などを添え、きちんと謝罪の旨を伝えることがポイント。
仕事内容や条件などを考慮しながら悩んだ末、選考を辞退させていただきたく存じます。
○○(コンサルタント名)様ならびに企業のご担当者にはご迷惑をおかけしてしまい、深くお詫び申し上げます。
あまりにも書類選考や面接の辞退の回数が多いと、転職エージェントのサポートを断られてしまう可能性もあります。
4.企業との面接の断り方
企業との面接日程が決まった後に断る場合、転職エージェントと企業の双方に迷惑をかけてしまうことになります。
転職エージェントからしてみると、面接日の調整などを行ったのにキャンセルされてしまうのは不本意です。
と信頼を落としてしまう可能性もあるため、誠意をもって謝罪を行う必要があります。
仕事内容や条件などを考慮しながら悩んだ末、面接を辞退させていただきたく存じます。
面接日を決めていただいていたにもかかわらず、このような結論となり、大変申し訳ございません。
○○(コンサルタント名)様ならびに企業のご担当者にはご迷惑をおかけしてしまい、深くお詫び申し上げます。
このように理由を簡潔に述べた上で、コンサルタントと企業の担当者双方への配慮を忘れずに。
企業に直接伝える必要はありませんが、気になる場合には、
などと伝えておくと良いでしょう。
5.内定が出た後の断り方
内定が出たということは、企業側はそれなりに受け入れの準備をしているということです。ここで内定辞退してしまうと企業側に多大な迷惑をかけてしまうことになります。
転職は自分のキャリアを左右する重要なものです。
転職エージェントに率直な辞退理由を伝えた上で、謝罪を行うことが大切です。
断る際にはメールより電話がベター。
- 他に志望度が高い企業がある
- 勤務地や条件を考慮した上、もう少し条件の良い企業を探したい
など、素直な辞退理由を述べるようにしましょう。
6.内定承諾後の断り方
内定承諾後に辞退してしまうと、転職エージェントや企業に多大な迷惑をかけてしまいます。
内定承諾前では「仕方ない」と割り切る企業も多いですが、内定承諾後だと、入社の手続きがどんどん進み、必要な備品などを購入している場合もあります。
7.求人の紹介を止めたいときの断り方
- 停止したい理由
- 今後の転職エージェント利用の意思
などをメールで伝えると良いでしょう。
大変申し訳ございませんが、諸般の事情により、転職活動を一時休止することとなりました。
つきましては、一度求人の紹介および転職支援サービスの利用を停止させていただければと存じます。
転職活動再開の時期は未定ですが、また再開する際には求人のご紹介をいただけましたら幸いです。
断る勇気を持つことも時には必要
転職エージェントの利用をやめたり、選考辞退をするのはなんとなく気が引けるもの。
転職エージェントの利用の際には、断る勇気を持つことも時には大切です。
まとめ
転職エージェントの利用をやめたり、紹介された求人を辞退したりと、転職エージェントの断り方に悩む方も多くいます。
ですが、転職エージェントを一度利用したからと言って利用し続けなければいけないわけでも、採用を決めなければいけないわけでもありません。
また、選考の進み具合や転職エージェントの利用状況によっても断り方のポイントは異なります。
「コンサルタントとの相性が悪くて利用を辞めたい・・・」
「行きたくない企業との面接が入ってしまった・・・」