やりたい仕事に就職できたのに、
- なかなか仕事が覚えられない
- ミスや失敗ばかりをしてしまう
など、仕事で上手くいかないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
仕事には向き・不向きもあり、仕事を長く続けたり、成果を上げるためには自分の適性に合った仕事を選択することも大切だと言えます。
そこで今回は、仕事での適性を知る方法と適性に合った仕事に就くための5つのコツをご紹介します。
どうしても仕事が合わないと感じる場合には、転職を検討することも大切です。
仕事でなぜ適性は重要?
仕事を続けるには適性も重要
- 生活を維持するため
- お金を貯めるため
などの理由で、今の仕事が合わない、辛いと感じつつも、仕方なく仕事を続けているという方もいるのではないでしょうか。
もちろん生活のために仕事は欠かせないものです。
そのため、仕事の適性が合わないからと言って仕事を変えたり辞めてしまったりするのは甘えだと感じる人も少なくありません。
ホントこの仕事向いてない。
甘えだけど適性がないのだよな。
でも働ける仕事はこれくらい。
どっかで見たけど、働いている自分は金稼ぎの為の捨て垢だと思いこんで頑張ろう。— 萌え案山子 (@moekakashi) April 6, 2018
また、仕事が上手くいかないと当然ストレスや不満もたまりやすくなり、モチベーションの低下にもつながります。
と仕事を途中で投げ出そうとしたり、仕事をつまらなく感じることで、仕事をすぐに辞めてしまう可能性も。
自分に合った仕事をすることで、仕事も長続きしやすく、仕事へのモチベーションアップもしやすくなります。
昔は適性なんてものは甘えで、たとえば仕事がデキるようにならないのはその人の努力不足の問題だと思ってた。
でも、この考え方は大きな間違いだったわ。
向いてる、向いてないって絶対ある。
「もっと適性があることに一生懸命になれ」と昔の自分にとにかく言いたい。
— 滝川 徹 大手金融会社員×セミナー講師 (@dream4luck) October 6, 2020
- 適性が合っていない
- 自分の適性が分からない
と感じる場合には、まず今の仕事と適性が合っているかどうかを確認することが必要と言えます。
仕事での適性を知る方法
と思っている方もいますが、好きなことややりたいことが自分の適性と必ず合っているとは限りません。
仕事での適性を知る方法は4つあります。
- 自己分析を行う
- 転職サイトなどの診断ツールを利用する
- 周りの人の話を聞く
- さまざまな仕事を体験してみる
1.自己分析を行う
まずは
- 自分の好きなこと・嫌いなこと
- 得意なこと・不得意なこと
- 性格
などを整理していきましょう。
紙などに書き、可視化するということもポイントです。
そして、自分の性格や得意なことなどを、職種・業種などにおおまかに当てはめてみましょう。
職種・業種 | 向いている方 | 向いていない方 |
---|---|---|
営業職 | ・コミュニケーションをとるのが得意 ・人と話すのが好き ・競争心がある ・PRが得意 |
・人見知り ・説明やPRなどが苦手 ・ノルマなどに弱い |
サービス・接客 | ・コミュニケーションをとるのが得意 ・人と話すのが好き ・人の魅力を見つけるのが得意 ・PRが得意 |
・人見知り ・説明やPRなどが苦手 ・人に対して興味がない |
管理部門職 | ・細かい作業が得意 ・マネジメント能力がある ・円滑なコミュニケーションをとれる |
・細かい作業が嫌い ・スケジュールなどの管理が苦手 ・人と連携するのが苦手 |
企画職 | ・PR力が高い ・新しいアイディアを考えるのが好き ・売上など数字を意識して仕事ができる |
・数字やデータなどに弱い ・保守的 ・コミュニケーションをとるのが苦手 |
研究職 | ・1つのことを突き詰めるのが得意 ・細かい作業が得意 |
・じっとしているのが苦手 ・細かい作業が苦手 ・飽きっぽい性格 |
エンジニア職 | ・1つのことを突き詰めるのが得意 ・細かい作業が得意 ・パソコンなどのスキルに長けている |
・じっとしているのが苦手 ・細かい作業が苦手 ・飽きっぽい性格 |
クリエイティブ職 | ・1つのことを突き詰めるのが得意 ・細かい作業が得意 ・デザイン力・文章力などのスキルに長けている |
・じっとしているのが苦手 ・細かい作業が苦手 ・飽きっぽい性格 |
もちろん職種・業種の中でも様々な仕事があり、得意な仕事もあれば、苦手な仕事もあるでしょう。
いくら人とコミュニケーションをとるのが得意であっても、人への根本的な関心が低く、商品のPRができなければ、サービス・販売職などの職種に就くのは難しくなります。
2.転職サイトなどの診断ツールを利用する
という場合には、転職サイトなどの診断ツールを利用するのがおすすめです。
各転職サイトごとに様々な自己診断ツールがあり、適職診断ツールを設けているところも多くあります。
まずは、診断ツールやスカウト機能など、転職サイト内のサービスにも定評がある転職サイト「doda」の適職タイプ診断。
出典:doda
3つのSTEPで簡単な質問に答えていくだけで、自分が仕事でどんなことを大事にするのか、どんなときにやりがいを感じるのか、などの適職探しのポイントを知ることができ、さらに、現状、今の仕事でどんなことに満足していて、どんなことに不満を感じているのかも、可視化できます。
次に「女の転職type(タイプ)」の診断ツール。
出典:女の転職type
「いい仕事ミイつけよう診断」という名前にもある通り、11問の簡単な質問に答えていくだけで、適職を知ることができます。
最後に紹介するのは、「マイナビ転職」のジョブリシャス診断です。
出典:マイナビ転職
簡単な20の質問から、自分の性格を客観的に分析し、自分に合った仕事を知ることができます。
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3.周りの人の話を聞く
1人で考えてしまうことで、
- 自分に合う仕事なんてない
- 今の仕事を早く辞めてしまいたい
など、ネガティブな感情が生まれ、よく考えずに転職をしたり、離職してしまったりする恐れもあります。
色々な仕事や考え方を知らなければ、自分に合う仕事もなかなか見つけられないもの。
誰かと話をするうちに、自分の好きなことに気づいたり、やりたい仕事を見つけられるきっかけとなることもあります。
上司や同僚が今の仕事のどんなところにやりがいをもって取り組んでいるのかを知ることでも、仕事へのモチベーションにつながったり、仕事の向き・不向きを知ることができる可能性もあります。
4.さまざまな仕事を体験してみる
好きなことややりたいことをしていても、その仕事が向いているとは限らず、実際に体験してみないことには向き・不向きが分からないこともあります。
適性が合わないと感じたら仕事の見直しを
以上の4つの方法で自分の適性を知ることができたら、今の仕事と適性が合っているのかを確認しましょう。
適性に合った仕事を見つけるコツとは?
合わないからと言ってすぐに仕事を辞めるのはNG
次の就職先の当てがあればいいですが、準備もせずに衝動的に仕事を辞めてしまうことで、なかなか仕事が見つからず、生活が困窮してしまう恐れもあります。
適性に合った仕事に就くためのコツ
1.情報収集を行う
まずは下調べを行っていきましょう。
転職サイトやハローワークにはたくさんの求人があります。
特に今の仕事とはまったく違う仕事に転職を考えている場合、スキルや経験などのアドバンテージがない分、自己PRや明確な志望動機などが選考通過のポイントになります。
情報収集の際にも転職サイトの転職ノウハウや、市場レポートなどが役立ちます。
2.希望条件を明確にする
気になる求人があると、
と妥協して転職を決めてしまう方も多いのではないでしょうか。
どんなリスクなら、腹をくくれるか。
希望条件が100%叶うなんてことはまずないから、どこかで妥協しないといけない。
目の前の仕事、人生に求めるもの、どんな自分になりたいか。
「譲れないもの」を明確にしとかないと、後悔しか残らない。
…3日前に気づきたかった。あぁ。— ちびハム🐹ほっこりマーケター🍵 (@asakusahammu) August 9, 2020
- 希望年収や最低年収
- 希望勤務地
- 職種・希望業種
- 働き方
など、希望条件を明確にしておき、絶対に譲れない条件と妥協できる条件を決めておきましょう。
3.複数の転職サイトに登録する
と転職サイトを最初から1つに絞って登録する方もいますが、転職サイトによって求人数や扱っている求人も異なります。
という方もいますが、すべてを同様に使う必要はなく、メインで使う転職サイトを1~2社に決めつつ、後はスカウト機能や情報収集などのサブのサイトとして使うのもおすすめです。
仕事と同様で、転職サイトも実際に使ってみないことには、使いやすさなどは分からないものです。
4.なるべく多くの求人に応募する
第一志望の企業をいきなり受けても、書類にミスがあったり、面接で緊張してしまったりと、なかなか完璧にはいかないもの。
なるべく多くの求人を受けることで、面接などにも慣れ、自分の欠点が見え、自分の良さを最大限に発揮できるようになります。
5.スキルや資格を取得する
20代向けの求人などポテンシャル重視での採用をされる場合もありますが、中途採用は通常即戦力を期待して募集をかける企業も多いため、スキルや経験があることは大きなアドバンテージに。
事前にスキルや資格を取得することで、面接などでアピールできるポイントができ、転職活動が有利に働きやすくなります。
適性に合った仕事を見つけるための注意点
適性に合った仕事に就くためのコツを5つお伝えしましたが、仕事を探す際には注意しておきたい点もあります。
1.自分の適性や条件に合った完璧な仕事はないことを理解しておく
どんな仕事や企業でも、良い面があれば悪い面もあるもの。
たとえば、
- 人間関係や職場の雰囲気は良いけれど、給与が低い
- 給与は高いけれど、その分求められるスキルも高い
など、自分の理想通りにはなかなかいかないものです。
そのため、完璧な仕事はないということを念頭に置き、仕事を探すようにすることが大切です。
2.今の適性だけで安易に転職しないようにする
入社1カ月くらいで
と仕事を辞めてしまう方もいますが、これはNGです。
仕事にはミスや失敗はつきものであり、最初からうまくいく人はごく稀です。
そのため、ミスや失敗が多いからといってすぐに投げ出してしまうのではなく、性格や経験などをトータルで考えた上で、
- 将来的にこの仕事をできるようになるかどうか
- 将来的にこの仕事をやっていきたいかどうか
など、今の適性だけでなく、将来のキャリアを考えた上で結論を出すようにしましょう。
まとめ
仕事をしていく上で、好きなことややりたいことをしてモチベーションをもって仕事をすることも大切ですが、仕事には向き・不向きもあり、適性に合っているかどうかで仕事の質も変わります。
- 自己分析を行う
- 転職サイトなどの診断ツールを利用する
- 周りの人の話を聞く
- さまざまな仕事を体験してみる
また、適性に合った仕事に就くためには、5つのコツがあります。
- 情報収集を行う(色々な仕事を知る)
- 希望条件を明確にする
- 複数の転職サイトに登録する
- なるべく多くの求人に応募する
- スキルや資格を取得する
すぐに仕事を辞めてしまうのではなく、転職準備をしっかりと行った上で、自分に合った転職先を見つけることが大切と言えます。