仕事を辞めるときに悩みの種となるのが、仕事の辞め方です。
特に同業種・職種に転職する場合、退職したからといってまったく関わりがなくなるわけではなく、転職後も前職の同僚や上司と仕事を一緒にしなければいけない場面が出てくる可能性も考えられます。
そのため、今の会社の人とのトラブルになるようなことは避け、なるべく円満に退職したいもの。
そこで今回は、理想的な仕事の辞め方を徹底解説します。
理想的な仕事の辞め方とは?
仕事を円満に辞めるためには計画が大切
- 上司との相性が悪い
- 今の仕事が自分に合っていない
など、今の仕事を辞め、新しい環境で仕事をしたいと考える方は多いのではないでしょうか。
同期が仕事辞めるみたい
コロナでろくに研修もしない状況で忙しい店舗に配属になってノルマやら毎日2時間以上のサービス残業やらで決心したらしい
まあ入社前に人事から説明されたこと8割近く現実と違ったし俺も辞めたいな— 2代目チャゲ (@kanshigauzai) September 2, 2020
1日1日で完結する仕事が羨ましい。
どんだけこなしてもゴールが見えずこの先2か月は毎日目が回るぐらい働かないといけないスケジュールを目の当たりにして相場より安い対価しか与えられずコロナでも在宅で仕事回してたのにボーナスを不当に下げられクソみたいなこんな会社今すぐ辞めたい!!←愚痴— 7Rainbow (@0707BLUESKY) September 2, 2020
しかし、一方で、仕事をいざ辞めるとなると、転職活動をしたり、退職日を決めたり引き継ぎを行うなど、やるべきことがたくさんあります。
計画をしっかりと練っておくことで、上司との交渉も慌てずに済み、退職後に仕事を失うという事態も回避できます。
今までお世話になってきた職場だからこそ、最後まで誠意をもって接することが大切となるため、なるべくトラブルを避け、円満退職を実現したいもの。
仕事を辞めるための5つのステップ
仕事を辞めるためには5つのステップが必要となります。
- 退職するまでのプランを考える
- 退職を上司に切り出す
- 退職交渉で退職日を決定する
- 退職届を提出する
- 引き継ぎと有給休暇の消化
1.退職するまでのプランを考える
まず、退職するまでのプランを考えましょう。
退職を明日しようと思ってもすぐにできるものではありません。
そのため、転職先の企業への入社時期も想定しつつ、退職の手続きや引き継ぎなどを同時進行で進める必要があります。
「転職先が決まってから退職を上司に報告しよう」
「退職日が決まってから転職先を決めても大丈夫だろう」
と軽い気持ちでいると、退職しようと思っても引き継ぎが終わらずなかなか退職できなかったり、逆に転職先が決まらないまま退職してしまったりと、スムーズに退職から転職まで進めるのが難しくなってしまいます。
転職先の企業にもよりますが、内定から入社まで待ってくれる期間は長くても3カ月程度です。急募求人であればもっと短い場合もあるため、退職を会社に申し出るタイミングには特に注意が必要です。
退職プランの参考例
退職までにやること | 時期 | 内容 | |
---|---|---|---|
1 | 退職プランを立てる | 3カ月から半年前 | ・転職先決定時期と退職タイミングを決める ・有給消化や引き継ぎ事項の確認をする ・転職活動を始める |
2 | 退職を切り出す | 1カ月から2カ月前 | ・直属の上司に退職の旨を伝える |
3 | 退職交渉を行う | 1カ月から2カ月前 | ・退職日の決定や引き継ぎなどの調整 |
4 | 退職届を出す | 1カ月前程度 | ・会社規定の退職届を提出 (人事などの指示に従う) |
5 | 引き継ぎと有給休暇の消化 | 1カ月前から | ・自分の業務内容を整理 ・後任者への引き継ぎ ・有給休暇の消化(日数による) |
退職プランはあくまでもその時の予想でOKです。
2.退職を上司に切り出す
転職先の目処がつき、希望の退職日の1カ月から2カ月前になったら、退職をしたいということを直属の上司に切り出しましょう。
という方もいますが、直属の上司以外にアポをとり、退職の話が進んでしまうことで、
と、直属の上司からの印象が悪くなってしまう可能性があります。
円満退職を目指すのであれば、退職前のトラブルは極力控えたいもの。
3.退職交渉で退職日を決定する
退職を切り出したからといって、すぐにそこで退職が決まるわけではありません。
4.退職届を提出する
退職届は退職の1カ月前の提出が目安です。会社の就業規則により、提出期限や会社の指定のフォーマットがある場合もあるため、会社側によく確認を行いましょう。
ちなみに、よくドラマでも見る退職願も退職時に必要になると思っている方もいますが、退職願は「会社を辞めさせてください」と申し出る書式です。
5.引き継ぎと有給休暇の消化
引き継ぎを行わないまま仕事を辞めることになってしまうと、後任の方がきちんと仕事をこなすことができず、会社側に多大な迷惑をかけてしまうことになります。
自分も会社側も納得した上で、すっきり辞めるためにも引き継ぎはしっかりと行うことが大切です。
営業などの職種の場合、社内での引き継ぎだけでなく、取引先の企業の担当者に挨拶にいかなければならないこともあります。
これを怠ってしまうと、
と自分だけでなく、会社側の信頼を落としてしまう場合も。
有給休暇は入社6カ月時点で10日間付与され、その後は1年ごとに付与されます。
衝動的に仕事を辞めるのは避けること
なかなか仕事を辞めることは切り出しにくく、実際に退職するまでにやるべきこともたくさんあります。
あまりに早く転職先企業を決めすぎてしまっても退職までのスケジュールがタイトになりますし、かといって、転職先を決めずに退職手続きばかりを進めてしまうと、退職後の生活への不安も出てきます。
ほとんどの転職サイトは特に制限がなく、まだ転職を考えていないというときにも無料登録で利用することができます。
おすすめしたい転職サイトはどれ?プロがおすすめする転職サイト比較ランキングはこちらの記事もあわせてチェック!→https://xn--eck7a6c9546bjcp.xyz/tensyoku_ranking/site-osusume-ranking/
退職時のトラブルを防ぐ!円満退職を実現する4つのポイント
退職時によくあるトラブル
ここまで仕事の辞め方を見てきましたが、計画を立てていても、思わぬところにトラブルがあり、なかなか退職ができないこともあります。
1.会社から引きとめられる
と前向きな理由で引きとめられることもあれば、
と消極的な理由で引きとめられることも。
退職引き止められると簡単に揺らぐ私は結局「他人の期待に応えるのが好き」「求められるのが好き」な他人軸なんだろうな…
「自分はどうしたい?」の答えが
「期待に応えたい」になってるから
相当疲れきってるんだと思う。ブログも書けない…
だるい…— はな❁HSS型HSPの心の声 (@hana_cokoro) August 19, 2020
2.退職日を先延ばしにされる
退職することは承認してくれたものの、
- 後任者がいない
- 人手が足りない
- 引き継ぎが終わらない
といった理由で、退職日を先延ばしにされてしまうこともあります。
と思ってしまい諦めてしまう方もいますが、その人が辞めることで現場が回らなくなるような状態を引き起こしてしまっているのは会社側の責任であり、完全な会社側の都合です。
法律上では、
としています。
3.上司と喧嘩になってしまう
退職するからには何らかの原因があるもの。
4.有給休暇の消化ができない
しかし、有給休暇は労働者の権利です。
そのため、有給休暇が与えられなかったり、有給休暇の取得ができないことは違法行為にあたります。
円満退職を実現する4つのポイント
退職時にトラブルが発生することもありますが、一番の原因は労働者側が会社に上手く丸め込まれてしまうことにあります。
1.退職の意向ははっきりと伝える
退職を切り出す際に、
と話を始めてしまうと、会社側
と捉え、引きとめられたり、話をなかったことにされてしまう可能性があります。
2.会社に伝える前向きな退職理由を考えておく
退職をしたいということを伝えると、必ずといっていいほど、退職理由を聞かれます。
このとき、
- 給与や待遇などへの不満
- 職場環境への不満
など、後ろ向きな理由を伝えてしまうと、
と引きとめられてしまう可能性が高くなります。
- スキルアップのため
- 新しい仕事を始めるため
など、なるべく前向きな退職理由を伝えるようにしましょう。
3.引継ぎの準備を進めておく
退職日の決定から退職までの時間は意外とあっという間です。
退職前に引き継ぎの準備から始めてしまうと、業務量や内容によっては退職日までに終わらない可能性もあります。
転職を考えたら、自分の業務の洗い出しを行い、業務内容などを紙にまとめておくのがおすすめです。
と明確に伝えることで、退職意思も伝わりやすくなるでしょう。
気持ちよく転職先に行けるように準備をしておくことが大切
退職する際に、
と、適当に引き継ぎをしたり、上司や同僚との人間関係を悪化させてしまう方もいますが、同じような業種・職種で働く場合、完全に関わりがなくなるとは言い切れません。
まとめ
転職をする際には、仕事の辞め方も重要。
特に前職と同じような業種・職種に就く場合、前の会社と関わりを持つ場合も多いため、今後の関係も良好に保つために、円満退職を目指すことが必要となります。
- 退職するまでのプランを考える
- 退職を上司に切り出す
- 退職交渉で退職日を決定する
- 退職届を提出する
- 引き継ぎと有給休暇の消化
しかし、時には退職交渉や退職手続きでトラブルが発生してしまうこともあります。
思わぬトラブルで損をしてしまったり、退職することが難しくなってしまう可能性もあります。
- 退職の意向ははっきりと伝える
- 会社に伝える前向きな退職理由を考えておく
- 引継ぎの準備を進めておく
仕事を辞めるための5つのステップや円満退職をするためのポイントなど詳しく解説するため、
などの方は、本記事で退職の方法を学び、退職時のトラブルを回避しましょう。