仕事はお金を稼ぐための手段でもありますが、仕事にやりがいやお金以外の目的を求める方も多く、仕事にやりがいが持てないことで悩んでいる方も少なくありません。
しかし、そもそも仕事でやりがいは必要なのでしょうか?
今回は、仕事でやりがいを持つメリットと、仕事でのやりがいを見つける5つのポイントをご紹介します。
- 仕事がつまらなく感じてしまう
- 仕事へのモチベーションが下がっている
など、今の仕事にやりがいが持てないという方は、まずやりがいを持つメリットを知り、やりがいを見つけられるよう工夫する必要があります。
仕事において「やりがい」は必要?不要?
やりがいは必ずしも必要ではないが仕事の満足度を上げるためには必要
毎日の生活を送るためにはお金が必要であり、仕事をすることでお金を稼ぐ必要があります。
そのため、
「仕事でやりがいなんて必要ない!」
「給与さえもらえていればそれでいいんだ!」
と思っている方もいます。
確かに仕事において「やりがい」は必ずしも必要なものではありません。
実際に、エン・ジャパン株式会社が運営する総合求人・転職支援サービス「エン転職」がユーザーを対象に行った調査によると、仕事においてやりがいは必要かどうかの質問に対し、「必要だと思う」と答えた方が全体の96%と、ほとんどの人がやりがいが必要だと感じているということが分かりました。
出典:エン・ジャパン株式会社
さらに、「必要だと思う」と回答した人のうち、その理由が「仕事そのものが充実するから」と答えた人が男女あわせて全体で56%という結果に。
出典:エン・ジャパン株式会社
そもそも仕事におけるやりがいとは?
「やりがい」という言葉は非常に抽象的で主観的なものです。
そのため、
と思う方も多いのではないでしょうか。
やりがいとは、「事に当たる際の充足感や手応え、張り合い」を意味しています。
1.お礼や感謝の言葉をもらえる
職種・業種など仕事の種類はそれぞれ異なるものの、仕事を行うには誰かと必ず関わるものであり、仕事の成果を上げることで少なからず誰かのためになります。
たとえば、事務仕事ばかりで誰かのためにならないと思っていても、社内での事務仕事を誰かが行わなければ、その仕事を営業や製品開発などの担当者が行うことになり、顧客のもとに届ける製品開発が遅れてしまうこともあります。
しかし、その成果が報酬など目に見える形であれば別ですが、なかなか誰かの役に立っている、社会貢献をしているという実感は得にくいもの。
在宅でのビジネスをやりはじめて、
仕事にはやっぱり、やりがいが大事だなと再確認?人の問題を解決してあげたり、ありがとうと感謝されたり。
自分の生活のためにはじめたことが、人のためになっていると思うと、もっと頑張れる?
— まぁこ@リアル貧困女子(でした。) (@OL04678973) September 14, 2020
顧客から、
「あなたに相談して良かった」
「自分が求めていた商品を見つけることができた」
と感謝の言葉をもらえたり、上司や同僚から
「君にこの仕事を任せて良かった」
「仕事を手伝ってもらえて助かった」
とお礼を言われたりすることで、仕事のモチベーションも上がりやすく、たとえ給与などが変わらなくても、仕事を頑張ろうとする活力を得ることができます。
エン・ジャパン株式会社の調査でも、お礼や感謝の言葉をもらうことでやりがいを感じると回答した方は全体の62%と最多。
出典:エン・ジャパン株式会社
さらに男女別に比較すると、特に女性の方がお礼や感謝の言葉をもらうことでやりがいを感じる方が多い傾向にあり、全体の約69%となっています。
2.仕事での成果が認められる
仕事を頑張って行うからには、頑張った成果を正当に評価されたいもの。
そのため、
- 上司や先輩から仕事内容についてフィードバックをもらえる
- 社内で表彰される
など、仕事での成果が認められやすい環境にあることで、より仕事のやりがいを持つことができます。
逆に、
- 仕事を頑張って仕上げたのにもう必要ないと言われた
- 〇日まで締め切りと言われて頑張って作業したのに、いつまで経っても確認してもらえない
など、頑張って行った仕事を放置されたり、ないがしろにされたりすると、
と仕事へのモチベーションが持てずに、やりがいを感じられなくなってしまう可能性もあります。
3.自分の成長が感じられる
仕事に真剣に取り組むことで、できることを増やせたり新しい可能性を広げたりすることができます。
そのため、
- いつまでたっても同じような仕事しか任されない
- 単調な作業ばかりで成長できる要素がない
という場合、モチベーションの低下にもつながり、やりがいを見失ってしまう可能性があります。
4.昇給や昇格
生活をするためにも好きなことをするためにもお金は必要であり、仕事内容や職場環境ももちろん重要ではありますが、できるだけ高い給与がもらえ、役職につけることを重視する方も多くいます。
5.大きな目標や仕事を達成する
仕事でのやりがいは、満足感や達成感が大きく関係しています。
目標をしっかり持ち社員一丸となって突き進んでるベンチャー企業は凄い仕事のやりがいあると思う。
でも、中途半端なベンチャー(みんな別の方向を向いている)企業はマジで楽しくない。
ベンチャー企業って言葉を無闇に信用しちゃダメ??♂?
企業分析はマジで大事。
— シン@マーケター志望 (@shin9_oki) September 20, 2020
大きなプロジェクトを成し遂げようと自分から積極的に仕事をこなすことで、達成できたときの満足度や達成感も増すもの。
仕事でやりがいを持つメリット
と思う方もいますが、仕事でのやりがいを持つことで、仕事内容や質にも影響を及ぼします。
1.仕事を長く続けられる
- 仕事が単調でつまらない
- 仕事をやっている意味が見出せない
と仕事へのモチベーションが下がり、やりがいを感じなくなってしまうと、今の仕事に不満を持つようになり、次第に仕事を続けることが苦痛になってしまいます。
2.ストレスや不満を軽減できる
仕事にやりがいがあると、多少嫌なことや苦手なことがあっても一生懸命打ち込むことができ、ストレスや不満を減らすことができます。
3.仕事の質が上がる
仕事にやりがいを持つことで、仕事に真剣に取り組むことができ、仕事での成果を上げようと一層努力できるもの。
逆に仕事にやりがいを感じないと、仕事にもいい加減に取り組むようになり、
と仕事の質が大きく下がってしまうことも。
仕事の質が下がると当然仕事での評価も下がり、最悪の場合、減給の対象となってしまうことも。
4.仕事での成長が早くなる
どんどん新しいことにも挑戦し、経験を積んでいくことで、仕事での成長も早くなるもの。
やりがいを持つことで仕事を楽しめるように
と考えている方も多く、仕事をすることを苦痛に感じてしまう方もいます。
お金を稼ぐことも立派な目的ではありますが、それだけではなかなか続かないものです。
今仕事が辛い、仕事を辞めたいと感じている方は、仕事へのやりがいが感じられない状況に陥っている可能性もあります。
仕事でやりがいを見つけるための5つのポイント
仕事でのやりがいは職種・業種で決まる?
たとえば、一般的に、事務仕事や工場でのライン製造など、単調な作業が多い仕事はつまらないと感じる方も多く、やりがいが持てない職種として挙げられています。
成果が見えないと仕事にやりがいが見出せないから心底事務向いてないんです…もうやりたくないわけじゃないけど、競争率も高いし…
— 静香 (@shizuice) September 16, 2020
逆に、成果が見えやすかったり、直接感謝の言葉をもらえたりすることが多い医師やサービス職、エンジニアなどの仕事はやりがいを感じやすいとされています。
私はウェブマーケの仕事を始めるまで、7年以上接客業をしてました。
最近は接客される側として生活していて、改めて人々が日常で幸せを感じる最も身近な体験は良い接客にあると感じます。
自分の小さな言動で人を直接笑顔にできる。私にとってそれが接客のやりがいで、だからやっぱり接客業が好き??
— Rina?エシカル×ウェブメディア (@rinajp7) September 22, 2020
確かに職種・業種によって仕事内容もバラバラであり、給与や待遇も異なるため、職種・業種によってやりがいの差が出やすいのは否定できません。
細かい仕事が好きで、データ入力をコツコツこなすことが達成感につながる人もいれば、接客をして実際に売り上げにつながることにやりがいを感じる人もいるのです。
仕事でやりがいを見つける5つのポイント
1.まずは今の仕事を一生懸命取り組んでみる
仕事に限らず勉強やスポーツでも、興味を持って意欲的に取り組まなければやりがいや楽しさを感じられないもの。
2.自分の性格や仕事での考え方を整理する
仕事におけるやりがいを何で感じるかは人それぞれです。
そのため、一生懸命打ち込んだとしても、仕事内容ややり方が変わらなければ、やりがいを感じることができない可能性もあります。
たとえば、誰かと関わることが好きで、誰かの役に立てることが嬉しいと思う性格であれば、誰かと関わる仕事についた方が直接役に立っているという実感を感じやすく、サービス業や福祉職を目指した方が仕事のやりがいを感じられる可能性が高いと言えます。
仕事の目的はお金と割り切っている場合には、昇給・昇格の基準が明確で、高年収が期待できる会社を選んだ方が、仕事へのモチベーションは上がるでしょう。
出典:doda
dodaの転職タイプ診断では、適職探しのヒントになるだけでなく、仕事でどんなときにやりがいを感じるのかを知ることができます。
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3.目標を決める
もちろん大きなプロジェクトに携わったり、昇給・昇格など明確な目標があることも大切ですが、そういった大きな目標はなかなか自分だけでは達成できないもの。
1日のToDoリストと共に、1日ごと、1週間ごとに少し努力すれば達成できるような小さな目標を立てましょう。
連休ゲーム沢山しようと思ってたのに
なんだかんだ仕事で動いてたら
疲れたりやる事沢山で出来んかった😭
けど目標を決めてそれに向けて頑張るって
ほんとやりがいあるし楽しい💕
明日からまた頑張ろ☺️💕— miniちゃま (@chachamini32) September 22, 2020
- 顧客や同僚に対して1日に1回は「ありがとう」の気持ちを伝える
- 苦手な上司とコミュニケーションをとる
なども、立派な目標です。
小さな目標をやり遂げ、達成感を味わうことで、次の目標に向かおうという意欲も持てます。
4.プラベートを充実させることを考える
仕事を頑張るからこそお金がもらえるのであり、そのもらったお金で趣味や好きなことに使うことができます。
- 旅行に行きたいからボーナスが出るまで頑張ろう!
- 1週間頑張ったご褒美に、週末はちょっと贅沢しておしゃれなカフェに行こう!
など、プライベートに目を向け、仕事のモチベーションを上げましょう。
5.先輩や同僚と話をする
今の仕事や職場でやりがいを持てないという場合には、やりがいをもって働いている同じ会社の先輩や同僚と話をし、どんなことにやりがいをもっているのかを聞くようにしましょう。
仕事でどうしてもやりがいが見つからない場合には・・・
ここまで、仕事でやりがいを見つけるポイントについて解説してきましたが、それでもどうしても仕事にやりがいが見つからないという方もいます。
- 仕事内容や職場が自分に合っているかどうかを確認する
- 合っていない場合には転職を
1.仕事内容や職場が自分に合っているかどうかを確認する
仕事内容や職場は自分に合っているけれど、なぜかやりがいを感じられないという場合、その原因を明確にする必要があります。
たとえば給与が低いことが原因となっている場合、転職しても必ず給与が上がるとは限りません。上司などに掛け合うことで給与が上げられる可能性もあります。
2.合っていない場合には転職を
特にやりがいが感じられない原因が会社や職場の体制に問題がある場合には、自分にはどうにもできません。
ただし、転職は衝動的に行うのではなく、しっかりとした準備を行うことも重要です。
転職サイトを利用する場合には、スカウト機能を利用することも必須です。
出典:リクナビNEXT
スカウト・オファー機能を利用することで、自分では見つけられなかった求人を見つけることもできます。
まとめ
仕事にやりがいは必要ないと思われがちですが、やりがいは仕事の満足度を左右する重要なものであり、満足感や達成感を得ることで、仕事を頑張ろうという活力が生まれるものです。
そして、仕事でのやりがいを見つけるポイントは5つあります。
- まずは今の仕事を一生懸命取り組んでみる
- 自分の性格や仕事での考え方を整理する
- 目標を決める
- プラベートを充実させることを考える
- 先輩や同僚と話をする
それでも仕事でやりがいが感じられないという場合には、今の仕事が自分と合っていない可能性もあります。
そのため、どうしても仕事にやりがいを感じられないときには、転職をすることも1つの選択肢です。