仕事ではオーバーワークが続いたり、様々な年齢、立場の方と連携をとる必要があったりすることで、ストレスや疲れが溜まってしまいがち。
時には、ストレスや疲れを上手く発散できず、気持ちが塞ぎ込んでしまったり、体の不調が続き、
と、原因不明の不調によって悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
仕事が原因でうつ症状が出た場合、悪化してしまう前に早めに対処することが大切です。
そこで今回は、見逃してはいけない不調のサインと、うつ病になる前にやるべき対処法をご紹介します。
- 仕事に行きたくないと常に思う
- 以前と比べて何に対しても楽しめなくなった
など、うつ症状を疑うような症状がある方は要注意です。
仕事が原因でうつ症状を感じたら?
仕事でストレスや疲れを感じる方は多い
仕事は生活を過ごすためには欠かせないもの。
やりがいや楽しみのある仕事をすることができればいいですが、生活のためにやむを得ず、やりたくない仕事をしているという方も多いのではないでしょうか。
仕事では、様々な年齢・性別・役職の方と関わる必要があったり、時にはノルマなどが発生したりすることもあります。
仕事始めてから8kg太った
とりあえずストレスってことにしとこう— LuceDX (@Luce_ava) November 12, 2020
ここ2日程、急に店長が意味分からんこと言い出してこっちに仕事振ってくるしストレスでしかないわ〜こっちが意見しても全無視やし。
— めぐみ (@chyh0618) November 12, 2020
厚生労働省が行った調査によると、現在の仕事や職業生活に関することで強いストレスになっている事柄がある、と回答した労働者は平成30年度時点で58.0%という結果に。
ストレスの原因も人によってさまざまです。
転職サイト「doda」が行った調査によると、仕事で一番ストレスを感じていることは「人間関係」がダントツで、次いで「仕事内容」という結果が出ています。
出典:doda
仕事への向き合い方や考え方など、自分の努力次第でなんとかなる問題であればいいですが、人間関係や仕事内容はなかなか自分では変えられないことも多々あります。
見逃してはいけない心身の不調のサイン
もしうつ症状が出始めているという場合には、悪化しないよう対策を講じなければいけません。
1.夜眠れない・朝起きられないなどの睡眠障害
- 夜眠れない
- 寝つきが悪くなった
- 途中で目が覚めてしまう
- 朝起きられない
など、睡眠障害が起きている場合、うつ状態に陥っている可能性が高いと言えます。
心身の回復のために睡眠は欠かせないものです。
- 以前に比べて寝つきが悪くなった
- 十分な睡眠時間を確保できない
などの症状が出ている場合には、早めに病院の受診するなど、適切な対処を行う必要があります。
2.頭痛や肩こりなどの体の不調
特にデスクワークの方は、慢性的な頭痛や肩こりに悩まされるという方も多いのではないでしょうか。
ストレス溜まりすぎなのか?
仕事のある日はお腹壊し、胃がはる。帰宅時には疲れ切って何もしたくなく身体もだるい。寒気もするが熱は出ない。
肩こり首こり背中こりが治らない。
ん?どこか病気なのかな、私。— ぶぅぅ (@mtr0730) November 10, 2020
もちろん休息をとることで治ることもありますが、どんなに休息をとっても体のだるさや肩こり、頭痛などの体の不調が治らないという場合、ストレスや疲れなど精神面での問題が体に症状として出てしまっている恐れがあります。
3.食欲がわかない
- 食事をする気が起きない
- 食事をしてもすぐに吐いてしまう
- 食べ物の味が感じられない
など食欲の不振や味覚などに異変があるようであれば、うつ病が悪化してしまう危険性も。
睡眠と同じく、食事も健康維持には欠かせないものです。
4.喜怒哀楽などの感情がわかない
うつ状態になると、精神面に多大な影響を与えます。
- 趣味を楽しめなくなった
- 笑顔を作ることができない
- 誰かに何を言われても何も感じなくなった
など、喜怒哀楽の感情がなく、無感情に陥ってしまっていないかチェックしましょう。
5.不安や焦燥感が強い
仕事上手くいかなくて不安
頑張ろう頑張ろうって抱えすぎて意識飛んでる、よくない、割と健康に過ごしてるけど過剰に考えすぎてストレス凄い、メモもことある事にとってるけど漏れてるし追いついてない……— 飴苺美🎃🦇🕸 (@amaminoekaki) November 12, 2020
そのため、仕事でのミスや失敗を過剰に恐れたり、将来のことが不安になってしまい、
と絶望感を覚えてしまうことも。
6.仕事やプライベートでの意欲の低下
うつ症状に陥ると、意欲が低下しやすくなります。
仕事に積極的に取り組めなくなったり、プライベートで人と会うのを極端に避け、引きこもりのような状態になる場合も。
7.片付けができない
うつ状態に陥ると、無気力になったり、疲労感や倦怠感を感じてしまいやすくなります。
そのため、
という気力が持てず、結果的に部屋が散らかりやすくなってしまうのです。
8.遅刻や休むことが増える
うつ状態になると、活動力が低下し、無気力状態に陥ってしまいやすくなります。
そのため、いつもより準備に時間がかかったり、仕事に行くのが面倒だと感じてしまい、遅刻をしたり欠勤したりすることも増える傾向にあります。
ていうかどう考えても1つの会社最低3年は続けろっていう考え方古すぎて無理
1年半精神おかしくなりながら毎晩自殺を考えて毎朝会社休む言い訳考えながら仕事してたけど何も得られるものはなかったな
このまま3年は働かなきゃって自分に言い聞かせて仕事してたらお金は貯まるけどストレス溜まって死ぬ— ニート❕19卒 HSP (@LPS_SEKAI) November 12, 2020
9.仕事を辞めたいと毎日考えてしまう
時には仕事に行きたくない日や仕事を辞めたいと感じることもあります。
大抵の場合、休息をとることで、仕事へのネガティブな感情は解消されます。
仕事に行くのが本当に嫌で嫌で体調元に戻らず、仕事に行けてなくて今日で3日目。
明日は絶対行かないとという気持ちでいるけど、食欲ないしご飯の味わからなくなってるからきっともうストレスの限界— 保育士辞めたい。 (@__yyy__poison) November 12, 2020
10.人と関わるのが億劫に感じる
人と関わるためにはそれなりのエネルギーがいるものです。
そのため、人と関わることを億劫に感じ、人を避けて過ごすようになってしまいやすくなります。
うつ症状が出たら放置してはダメ!
うつ症状が出ても、
「自分が心が弱いのが悪いんだ・・・」
「うつ病なんて甘えだ・・・」
と感じ、そのまま放置して仕事を続けてしまう方もいます。
そういったうつ症状などを放置してしまうことで、うつ病が重度化し、仕事や生活にも支障をきたしてしまう可能性もあります。
仕事でうつ病になってしまう前にやるべき対処法
うつ病や適応障害を引き起こす前に対処を
うつ病などになってしまうと、心身の回復までに時間がかかります。
そのことで仕事を休みがちになると、今の仕事での立場も危うくなってしまい、次の仕事を見つけることも難しくなってしまう恐れもあります。
また、うつ病と似たような障害に、適応障害というものがあります。
適応障害とは、特定の状況や環境が原因で強いストレスを感じ、気分や行動などに症状が現れる障害のことを指します。
うつ病はストレスや疲れの原因から離れてもうつ状態が続き、なかなか回復へと向かいづらいのが特徴ですが、適応障害の場合、ストレスの原因から離れることで、症状が落ち着きやすい傾向にあります。
うつ病になってしまう前にやるべき対処法
1.ストレスチェックを行う
仕事ではストレスや疲れが蓄積されることで、心身の不調を引き起こしてしまいがち。
そのため、適宜ストレスチェックを行うことが大切です。
出典:厚生労働省「こころの耳」
ストレスはまず溜め込みすぎないことが第一。
2.ストレスや疲れの原因を特定する
ストレスの原因を断つためには、ストレスになっているもとから離れるのが一番。そのため、原因を特定することで適切な対処法も見えてくるようになります。
たとえば、
- 仕事を上手くこなすコツがつかめない
- 仕事の進め方が分からない
など、自分自身の仕事のやり方に問題がある場合、目標を立てたり、時間を意識して仕事に取り組むなど、自分自身の仕事のやり方を変えることで改善できる可能性があります。
しかし、
- 職場でパワハラやいじめを受けている
- 会社の将来性がなく、昇給や昇格などが期待できない
など、労働環境や待遇に問題がある場合、職場を変えないことには、ストレスの原因がなくならない恐れも十分あり得ます。
3.休息をとる
心身を休めることで、ストレスや疲れが軽減され、前向きな気持ちになりやすくなります。
また、休息をとるというと、体を休めることを考えてしまいがちですが、心の状態が弱っている場合、休むだけでなく気分転換をすることも大切です。
4.周りの人に相談する
自分一人で悩みや問題を抱え込みすぎてしまうと、後ろ向きになってしまいがち。
たとえ、会社側が悪くても、
と自責の念に駆られ、自分を追い込んでしまうこともあります。
自分の悩みや愚痴を聞いてもらうことで、頭の中も整理しやすく、気持ちが少し楽になります。
また、第三者から客観的に今の状況を見てもらうということも大切です。
5.プライベートを充実させる
仕事が人生のすべてではありません。
プライベートが充実しているからこそ、仕事への活力にもつながります。
- 休日は友人や恋人、家族と過ごす時間を作る
- 趣味に没頭する
- マッサージやエステなどで自分を労わる
など、プライベートの時間を充実させましょう。
6.頑張りすぎずに心に余裕を持つ
うつ病などになってしまう方は、
- 責任感が強い
- 真面目
- 完璧主義
- 努力家
などの性格が多い傾向にあります。
そのため、頑張りすぎないということも、仕事を長く続けるためのコツです。
7.休職する
うつ症状が悪化しているという場合には、休職することも1つの方法です。
【現状】
仕事のストレスに耐えきれなくなり、仕事を9月から休職。退職を希望するが、退職までの道のりがわからずとりあえず休んでいる状況。— ぷりん@人生に悩める (@pipipi_1313) November 12, 2020
そのまま頑張って仕事を続けてしまうことで、心身の状態が悪化してしまうことも考えられます。
心身の状態が万全でないと、冷静な判断もできなくなってしまうもの。
8.転職する
人間関係や労働環境など、今の仕事自体がストレスになっている場合、ストレスや疲れが一時的に解消されたとしても、原因がなくならない限り、ずっとストレスと戦い続けることになります。
そのため、
- 今の仕事や職場が合っていない
- 仕事を辞めたいと頻繁に考えてしまう
など、仕事や職場そのものがストレスになってしまっている場合には、転職を検討するのが一番と言えます。
転職活動を効率的に行うためには、情報収集を行い、なるべく多くの求人を比較した上で、自分の希望に合った求人を見つけることが重要。
うつ病になる前にストレスのもとから離れることが大切
仕事と真面目に向き合う人ほど、
と気力でどうにかしようとしてしまう方も多くいます。
しかし、ストレスの原因を絶たない限りは、なかなか心身の状態は良くならないものです。
したがって、うつ病になる前にストレスのもとから離れることが何よりも大切なポイント。
まとめ
仕事が原因でうつ状態になり、仕事を辞めたいと考えたり、体調不良が続く方も多くいます。
そのため、心身の不調にいち早く気づき、対処を行うことが大切と言えます。
- 夜眠れない・朝起きられないなどの睡眠障害
- 頭痛や肩こりなどの体の不調
- 食欲がわかない
- 喜怒哀楽などの感情がわかない
- 不安や焦燥感が強い
- 仕事やプライベートでの意欲の低下
- 片付けができない
- 遅刻や休むことが増える
- 仕事を辞めたいと毎日考えてしまう
- 人と関わるのが億劫に感じる
そして、うつ病を患ってしまうと、心身の回復にも時間がかかり、仕事や生活にも支障をきたしてしまうことも。
- ストレスチェックを行う
- ストレスや疲れの原因を特定する
- 休息をとる
- 周りの人に相談する
- プライベートを充実させる
- 頑張りすぎずに心に余裕を持つ
- 休職する
- 転職する